「どれだけ待たせるの~?」とヤキモキさせられたVWゴルフのTDI(ディーゼルエンジン)ですが、2019年秋にようやく日本に導入されました。
さっそくゴルフTDIを試乗してみましたので、プリウスやカローラスポーツのハイブリッドやボルボV40ディーゼル乗りの視点で評価してみました。
VWゴルフ ディーゼルエンジンモデルTDIに試乗してみました
試乗したのはゴルフTDIコンフォートライン Meisterです。
エンジンを始動してみると確かにディーゼルエンジンのガラガラ音がかすかに聞こえます。
アイドリングではボルボV40D4(ディーゼルエンジンモデル)と比べて音の大きさや振動はほんの少しゴルフの方が低いかも?
車内にいる限りうるさいということもなく、振動も気になりません。
そしてアクセルをじんわり踏み込んでいくとスーっと動き始めます。
ガソリンエンジンとほとんど変わらない出足の軽さはストップ&ゴーの多い街中の運転では好感が持てますね。
逆にいえばV40D4のディーゼルエンジンモデルの出足が重すぎるのかもしれませんが...
停止中アイドリングストップの状態からACCで再始動するときは少し間がありますが、これはトヨタのACCでも同じです。
そしてアクセルを踏み増していくと、これまたガソリンエンジンのような感覚で車速が上がっていきます。
ゴルフTDIはV40D4のようにディーゼルエンジンらしい大きなトルクを感じさせる加速ではなく、良くも悪くもガソリンエンジンライクです。
同じ2Lの排気量でもV40D4が190ps/400Nmに対してゴルフTDIは150ps/350Nmなのでパワーは劣っているものの、特に街中での走行ではゴルフTDIの方が扱いやすいです。
重量がTSIより100kg以上重くなっておりキビキビした感じはありませんが、だからといって鼻先の重さを意識させることはありません。
また、エンジンフィールだけでなく、ステアリングやウインカーレバーなど各インターフェースが日本車並みに軽いのには驚かされました。
この軽い操作感のおかげで国産車からの乗り換えでも違和感がなく、女性でも扱いやすいと思います。
乗り心地はトヨタ車に比べればやや跳ね気味かもしれませんがフラットで、路面の状況にあまり左右されることはありません。
40km/hでも80km/hでもその印象は変わらず、カーブを旋回しても路面によく追従しているのがわかります。
やはり国産車にはないボディ剛性の高さを感じさせてくれます。
最近、18インチを採用する車が増えていますが、むやみに採用していないことに好感が持てます。
やはりゴルフにはこの17インチタイヤが操縦安定性と乗り心地でベストかと。
ロードノイズは静かとはいえませんが、ボルボV40に比べればはるかに抑えられています。これで静粛性重視のタイヤ交換するとどうなるのか気になるところです。
そしてディーゼルエンジンとは関係ありませんが、個人的に気に入ったのが渋滞時追従支援システムの“Traffic Assist”です。
いわゆる車線中央維持機能としてマツダはもちろんトヨタやスバルよりアシスト力が大きくカーブもかなり頑張って曲がっていきます。
もっと様々な条件で試してみないと優劣の判断は難しいですが、私が毎日使用しているトヨタのレーントレーシングアシストが中途半端に思えてしまいました。
また、ゴルフのアダプティブクルーズコントロールも一般道の使用でもスムーズでクセもなく、すぐに慣れることが出来ました。
ただ車速設定で5km/h刻みでの設定が出来ないのは残念なところかも?
試乗から戻ってディーラーの駐車場で確認できましたが、左のサイドミラーは後退時連動で角度が変わるんですね~
実はこれ以外でもゴルフTDIを試乗しているのですが、新型Aクラス、新型1シリーズ、マツダ3、カローラスポーツ、インプレッサと乗り比べて思ったのは走行性能や内装の質感で、ゴルフが見劣りする点がほとんど見当たらないというのが個人の感想です。
燃費についてはハイブリッドにはかないませんが、車として総合力で並み居る新型車と十分渡り合える実力があると実感しました。本当にこれでモデル末期なの?
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VWゴルフ エクステリアやインテリアを評価してみました
今更ながらゴルフ7.5のエクステリアをチェックしてみました。
この車はゴルフTDIコンフォートライン Meisterという特別仕様車になります。
全長:4265mm
全幅:1800mm
全高:1480mm
ホイールベース:2635mm
最小回転半径:5.2m
全長やホイールベースはCセグメントのハッチバックタイプでは最小だと思います。
コンフォートラインMeister専用の17インチアルミホイールが装着されています。
テールランプはLEDです。ホイール以外は見た目はノーマルのコンフォートラインと同じですね。
ゴルフ7.5の特長でもある直線基調の端正なフロントマスク。
このコンフォートラインMeisterにはLEDヘッドライトやコーナリングランプが装備されています。
足元を照らすライトはどのグレードにも標準装備とのこと。
排ガスを浄化するために必要なアドブルー(尿素水溶液)の補充は約15000kmごとで、金額はディーラーで2500円です。
運転席のメーターパネルには12.3インチ大型ディスプレイによるフル液晶表示となっています。
インパネ中央にある9.2インチタッチスクリーンが目を惹きます。
シフトレバーを手前に引くことでスポーツモードの切り替えが可能です。電動パーキングやブレーキホールドも標準装備です。
シートに触った感触も以前のゴルフに比べて気持ち柔らかめです。平均的な日本人の体形であればしっかり包み込んでくれるサイズです。
ドアの開け閉めで強固なドイツ車を実感することでしょう。ドアパネルは豪華さはないもののチープ感はありません。
運転席から見た左後方視界です。存在感たっぷりの極太のCピラーですが最近のデザイン優先のSUVに比べればずっと良好な視界といえます。
身長178cmの私がポジション調整して後席に乗り込むと膝前スペースはこぶし1.5~2個。短い全長とはうらはらに窮屈な印象はありません。
このコンフォートラインでも後席エアコン吹き出し口が用意されていました。
珍しく縦に並んでいる後席センターアームレストにあるカップホルダー。
助手席はもちろん、運転席のシートバックにもポケットがあります。
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VWゴルフ ディーゼルエンジンモデルTDIの概要
引用:https://www.netcarshow.com
VW(フォルクスワーゲン)のゴルフのディーゼルエンジン搭載モデルのTDIにの概要をご紹介しておきます。
現行のゴルフはVWグループ用に開発された新プラットフォーム「MQB」を採用し2012年にゴルフ7としてモデルチェンジ、2017年には機能の充実を図ったマイナーチェンジを実施しゴルフ7.5と呼ばれています。
ゴルフTDIには2.0Lクリーンディーゼルエンジンが採用されています。
先行で発売されたティグアンTDIやパサートTDIと基本的に同じものですがモデルの性格によってチューニングされています。
ゴルフTDIのエンジンの仕様は以下の通りです。
2.0L直列4気筒DOHCターボ(EA288)
最高出力 150ps(3500-4000rpm)
最大トルク 340Nm(1750-3000rpm)
WLTCモード燃費 18.9km/L
ゴルフTDIのグレード一覧
TDI Comfortline ・・・¥3,230,000
TDI Comfortline Meister ・・・¥3,539,000
TDI Highline ・・・¥3,620,000
TDI Highline Meister ・・・¥3,910,000
※価格は消費税10%を含んでいます。
TDIのラインナップとして4つありますが、非Meisterは受注生産扱いのため実質はComfortline MeisterかHighline Meisterの2択といっていいでしょう。
引用:https://www.volkswagen.co.jp/ja/models/golf.html
Meisterグレードの装備一覧
Meisterグレードは以下のように装備が充実しており、ほとんどオプションを追加する必要がありません。
・渋滞時追従支援システム“Traffic Assist”
・パークディスタンスコントロール
(フロント/リヤ、前進/後退時衝突軽減ブレーキ機能付)
・オプティカルパーキングシステム
・LED ヘッドライト
(オートハイトコントロール機能、LED ポジションランプ、LED ターンシグナル付)
・リアビューカメラ
・ダイナミックコーナリングライト
・ダイナミックライトアシスト
・Volkswagen 純正インフォテイメントシステム“Discover Pro”
(SSD ナビゲーションシステム、VICS ワイド対応、DVD/CD プレーヤー、MP3/WMA 再生、AM/FM、ワイド FM 対応、地デジ TV 受信、Bluetooth オーディオ/ハンズフリーフォン、ジェスチャーコントロール、“Volkswagen
Media Control”アプリケーション対応)
・ETC2.0 対応車載器
・デジタルメータークラスター“Active Info Display”
・ダークLEDテールランプ
(ダイナミックターンインジケーター付)
・レザーシート
(Highlineのみ)
・シートヒーター
(Highlineのみ)
・パワーシート
(Highlineのみ)
・ディナウディオ9スピーカーオーディオシステム
(Highlineのみオプション装備)
差額と装備を比較するとコンフォートラインの方がお得感が高そうですが、ネックはパワーシートでないことです。
ここが気にならないならコンフォートラインMeisterで決まりでしょうか?
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VWゴルフ ようやく日本導入のディーゼルエンジンモデルTDIに試乗してみました まとめ
ようやく日本で導入されたVWゴルフのディーゼルエンジンモデル、TDIの紹介や試乗の感想をまとめてみましたがいかがだったでしょうか?
パワフルではありませんが、とても扱いやすいディーゼルエンジンで、誰にでもすすめられる車だと思います。
今回の試乗では市街地だけでなく自動車専用道路も試してみましたが、ゴルフの各自動車メーカーのベンチマークとしての資質はモデル末期にもかかわらず揺らいでいないことを実感しました。
ゴルフと同じCセグメントのハッチバックであるカローラスポーツはゴルフを超えることを目標に開発され、トヨタ車の走りのレベルが大きく向上しライバルの国産車に決して負けていません。
すでにマイカーとして購入して1年以上経過しましたが、買ってよかったと満足していました。
ただ、あらためてゴルフと乗り比べてみると動的質感に関しては、まだゴルフにあと一歩及ばないな~と感じます。
他にもXVやハリアーGRスポーツ、カムリなど国産車を最近試乗してきましたが、今回の試乗でゴルフの懐の深さを知りあらためて考えさせられました。
ただし質実剛健過ぎてデザイン的に大人しすぎる点やガソリンエンジンがハイオク仕様など欠点が無いわけではありませんが、この辺りは人によって評価ポイントが異なってくるでしょうね。
輸入車のCセグメントのハッチバックにおいて、ゴルフと同じくディーゼルエンジン搭載モデルとして2019年10月に発売されたBMWの新型1シリーズは安全・運転支援機能が劣る上に高価、、装備的に大きな差がないメルセデスベンツのAクラスは100万円以上高価です。
やはり機能面やコストパフォーマンスの観点でゴルフTDIが有利といえます。
それにしてもゴルフも随分まるく?なったみたいで、操作感や乗り心地でかなりドイツ車の味という側面が薄れてしまったような...
ディーラーに下取りしたらもったいない!!
あなたの愛車、走行距離が
たとえ10万キロや20万キロであろうと、
値段がつかないとあきらめてはいけません。ディーラーで下取りは絶対損です。
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