ルノーの主力モデル「メガーヌ」は、エンジン排気量を1.6Lから1.3Lに変更するなど大がかりなマイナーチェンジが実施されました。
Cセグメントに1.3Lエンジン搭載で、走りの実力が気になるところです。
今回、メガーヌのステーションワゴンタイプのスポーツツアラーにに試乗してきましたので、プリウス・カローラ乗りの視点で評価してみました。
新型メガーヌスポーツツアラーを試乗して評価してみました
では、さっそく運転席に乗り込んでシートポジションを調整してみます。
新型メガーヌのシートサイズは身長178cmの私でも不足のないサイズで、シートの硬さも柔らかすぎないレベル。
ポジション調整は手動式ですが、ステアリングのチルト／テレスコピックとあわせて、すんなりベストなドライビングポジションが決まりました。
やっぱり国産車とは違う！
インパネはマイナー前と比べてあまり大きな変化は感じません、
それほど上等な素材は使われていませんが、デザインやパーツの組み合わせによる効果なのか、不思議と安っぽさは皆無！ピアノブラックは控えでこのあたりの仕上げは国産車にはないうまさを感じます。
プッシュボタンでエンジンをスタートさせると最近の車にしては大きめの始動音。ただし振動は4気筒ということもあり気になりません。
ルーテシアで気になっていたブレーキ、アクセルの踏みかえは、このメガーヌでは特に違和感なく操作出来る配置でした。
今の時代、逆に新鮮に見えてきた大きめのシフトレバーを操作してDレンジへ。パーキングは自動的に解除される仕様です。
全長4635mmとCセグメントにしてはやや大きめの車体ですが、意外に軽やかな滑りだしでスタートしていきます。
街中で常用する2000rpmくらいまでは、パワフルとは思えずパワー不足とまではいいませんが決して余裕は感じられません。
同じエンジンを搭載するルーテシアが飛び出す印象だったのに対して、このメガーヌ スポーツツアラーはアクセル操作に対してリニアに車速が増ていく印象です。
ドライブモードをコンフォートからスポーツに切り替えてもみましたが、個人的には大きな変化は感じられませんでした。
ツインクラッチのトランスミッションについては変速ショックはなく、スムーズでした。
225の幅広で18インチの大径タイヤを装着していますが、乗り心地はマイルドで路面の凹凸も滑らかにいなしてくれます。
多少ロールを許容する足回りになっていますが、ルノースポール譲りのガッチリしたボディ剛性のおかげで不安はありません。
自動車専用道路にさしかかり2000rpm以上で踏み込むと、先ほどとは違って過不足のない加速を味わえました。
確かにこれなら1.3Lで不満に思うことはないでしょう。
直進安定性も含めてある程度、エンジンを回さわないと新型メガーヌの実力理解するのは難しいでかもしれません。
私も街中試乗だけだと平凡な印象で終わっていました（汗）
今回は高速道路は試せていませんが、他の輸入車と同じくきっと速度を上げるほど安定した走りになると思われます。
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今回試乗した新型メガーヌスポーツツアラーの概要
新型メガーヌはインテンスという1グレードのみの展開です。
ステーションワゴンのスポーツツアラーは、ハッチバックに比べてはいーるベースが40mm、リアオーバーハングは220mm延長されています。
全長：4635mm
全幅：1815mm
全高：1495mm
ホイールベース：2710mm
最小回転半径：5.8m
車両重量：1390kg
新型メガーヌ スポーツツアラーに搭載されている1.3L4気筒ターボエンジンは、ルーテシアやキャプチャーに搭載されているものと同じですがチューニングが異なります。
トランスミッション7速DCTタイプのみとなります。
最高出力：159ps/5500rpm
最大トルク：275Nm/1800rpm
駆動方式 : FF
燃料タンク容量 : 47L
WLTCモード燃費 : 16.6km/L
タイヤサイズは225/40R18でコンチネンタルのプレミアムコンタクト6を履いています。
今回のマイナーチェンジでルノースポール譲りの4コントロール（4WS）が無くなったのが残念ポイントです。
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新型メガーヌ スポーツツアラー 新型1.3L搭載モデルに試乗して評価してみました まとめ
プリウス、カローラスポーツ乗りの立場からルノーの新型メガーヌ スポーツツアラーを試乗して評価してみましたが、いかがだったでしょうか？
メガーヌはルノースポールしか運転したことがなかったので、ノーマルメガーヌは初体験になります。
乗る前はCセグメントの中でもやや大きめのスポーツツアラーで1.3Lってどうなの？と懐疑的でしたが、街中から高速まで不満なく操ることが出来ました。
ただし低回転域での速度コントロールは、とてもパワフルとはいえず、どちらかといえば必要最低限の力感といえます。
メガーヌは同じエンジンを積むルーテシアより高性能になっていますが、やはりある程度回さないとその恩恵を感じるのは難しそうです。
ただ、スポーツツアラーより70kg軽量のハッチバックなら期待に応えてくれそうです。機会があれば、個人的に本命になるハッチバックも試してみたいと思います。
メガーヌ スポーツツアラーで気になったのは、最小回転半径が5.8m（ハッチバックで5.6m）とかなり大きい点です。
Ｃセグメントのライバル達と比べても突出しているので、狭い駐車場やUターンなど取り回しに気を付ける必要があります。
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