BMW製3.0L直6ターボエンジンを搭載するスープラRZグレードに試乗してみましたが・・・

BMWとの共同開発が話題となったトヨタのスープラにようやく試乗する機会がありました。
搭載エンジンはBMWの3.0L直6ターボエンジンです。
プリウス、カローラ乗りの立場には新型スープラはどう映るのか?感想をまとめてみました。

BMWのエンジンを搭載するスープラに試乗してみました!

運転席に乗り込むときは、やはりルーフの低さを意識させられますね。ただ、86/BRZに乗ったことがある人なら全然気になりません。
早速シートポジションを調整してみます。
スープラRZのシート
さすが輸入車?だけあってシートサイズ、調整量も余裕があり身長178cmの私でもあっさりドライビングポジションが決まります。
大きめのサイドサポートのおかげもありスポーツカーらしい適度なホールド感があります。
アクセルペダルのみオルガン式となっており、ペダルの配置で特に違和感は感じられませんでした。
ステアリングの断面は他のGRモデルと異なりBMWらしい太目で個人的にはこっちの方が手になじみます。
クルーズコントロールなどのスイッチパネルはBMWの旧世代のデザインなのが残念。
スープラRZのステアリングホイール
では、スタートボタンを押してエンジンを始動!
「ドォルルルル」と獰猛なエンジン音と振動が身体に響きます。
冷間スタートだったこともあり、「うわ~、住宅街だとちょっと肩身が狭そう~」と思わせるなかなかの音量でした。
アクセルペダルをあおってみると、それはもう雑味のない整ったエンジンサウンドを響かせてくれます!!
今の時代、排気量3Lのエンジンは国産車で選択肢はほとんどありませんが、エンジンがBMW製で良かったと思う瞬間です。
スープラRZのマフラー

さすがに後方視界は絶望的と言わざるを得ません。
スープラの左後方視界

エアコン操作パネルやシフトレバー周りはBMWそのものなので違和感なく?操作できますね(笑)
スープラRZのセンターコンソール
Dレンジに入れてアクセルを踏みだすとグッと前に飛び出す感じ。
同乗者がいるときはブレーキ操作による停止も含めてデリケートなペダルワークが求められそうです。

ディーラーを出て道路に進入、流れに乗るべく加速していくわけですが第一印象は「あれ?こんなものなの??」
スープラRZの前方視界
停止から低~中速のタウンスピードまでの加速では、じわっとアクセルを踏む限りごく平凡な発進トルクでパワフルな印象は皆無です。
あとから調べてわかったのですが、3.0Lターボエンジンは立ち上がりがなだらかなトルク曲線を描いているんですね。
う~ん、これだと発進時モーター駆動となるハイブリッドのカローラの方がまだ力強さを感じられます。

結果的に今回の試乗において0~60km/hの速度域で占められる街中での走行は、パワーやトルクはもちろんエンジンサウンドもあまり楽しめませんでした。
その点、以前試乗したルノースポールはかなり低速域から元気さとサウンドが楽しめていましたので、これは意外でした。

ハンドリングですが、S字カーブの切り返しでの反応はリニアですが、ステアリングの手応えはもう少し欲しいところです。
スープラでは最も重いエンジンを搭載しているわりには思ったより反力も少なく拍子抜けといった印象です。
この点でも、最近試乗したスバルの新型レヴォーグは申し分ない手応えでした。

また、カーブや交差点など旋回時にFR特有のリアタイヤが押し出してくる感覚は、速度域が低いためか86/BRZよりも乏しく感じます。

スープラRZのタイヤ
少なくとも中速域までの街中での乗り心地はゴツゴツしたスポーツカーらしいものでタイヤ?の硬さも感じられます。
まあ、19インチの35タイヤで乗り心地も何もあったものではありません。
あとランフラットタイヤなので衝撃吸収力が不足しているのか上下動が目立ちました。
もちろん、そういう車ではないのは承知していますが、大径タイヤを履くハイパワーの輸入車には乗り心地がいいものが結構あったりします。

ということで今回は市街地、郊外の一般道のみの試乗でしたが、このシチュエーションではエンジンのおいしい部分を味わうことは出来ない結果となりました。

こうなると個人的にはスープラRZはゆっくり走っても楽しい車...とはいえません。
(決定的にハイパワー車の経験が乏しいこともありますが...)
スポーツカーは奥が深い???

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今回試乗したスープラRZグレードの概要

スープラにはチューニングの異なる2.0L4気筒ターボエンジンを搭載するSZとSZ-R、3.0L6気筒ターボエンジンを搭載するRZの3グレードが設定されています。
今回試したのはRZグレードとなります。
スープラRZのサイドビュー
全長:4300mm
全幅:1865mm
全高:1290mm
ホイールベース:2470mm
最小回転半径:5.2m
車両重量:1530kg

エンジンはBMWのB58型3.0L直列6気筒ターボです。
最高出力:387ps/5800rpm
最大トルク:500Nm/1800-5000rpm
駆動方式 : FR
燃料タンク容量 : 52L

トランスミッション : 8速AT

タイヤサイズはフロントが255/35R19、リアが275/35ZR19の前後異径サイズでミシュランのパイロットスーパースポーツを履いています。
スープラRZのリアタイヤ

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BMW製3.0L直ターボエンジンを搭載するスープラRZグレードに試乗してみましたが・・・ まとめ

スープラRZのエクステリア
プリウス、カローラスポーツ乗りの立場からトヨタのスポーツカーの最高峰である新型スープラを試乗して感想をお届けしましたが、いかがだったでしょうか?

私の場合、たとえスープラであっても日常の足としても使えるか?もチェックポイントになります。
「お前はスポーツカーをわかっていない!」とお叱りを受けそうですが、スポーツカーやハイパワー車に慣れてない私の素直な感想ということで、そこはご容赦ください!

乗る前は3Lターボエンジンということでトルクフルな感触を期待していたので、そのギャップに驚きを隠せませんでした。
また、もう少しエンジンサウンド(シルキーシックス)も楽しめると思ったのですが、奏でるには低~中速域ではちょっとラフなアクセルワークを必要とします。

少なくとも今回試乗したRZはエンジンを回さない限り宝の持ち腐れであり、当然ながら日常の足として普段使いには向いていないと実感しました(笑)

これでも少しはミニサーキットやジムカーナ走行をかじっていますが、RZともなればある程度直線の長いサーキットに持っていかないと車の良さが味わえないのではないでしょうか?
公道では高速道路の合流や追い越しなどほんの一瞬しか楽しめません。これではあまりにもったいない!(あくまで私個人の価値観です)


正直な感想として86/BRZの方が一般道でも上まで回せてハンドリングも楽しめましたので、2ドアFRクーぺなら私は迷わずこちらをチョイスします。

2.0Lターボエンジンを積むSZやSZ-Rなら、また違った印象を持つかもしれませんが、スープラRZは私には持て余す代物だということがわかりました。
これはこれでいい経験でした。

スープラRZのサイドビュー

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