2020年12月に発売が開始されカーオフザイヤーも勝ち取ったスバルの新型レヴォーグに試乗する機会がありました。
カローラやプリウスなどトヨタのハイブリッド車乗りの立場で試乗した感想をまとめています。
新型レヴォーグSTI Sport EXを試乗して評価してみました
普段、トヨタのハイブリッド車に乗っている立場で試乗して新型レヴォーグはどう映るのか？
新型レヴォーグはパワーシートが標準装備となっており2人までメモリ可能です。さっそく運転席に座ってシートポジションを調整してみました。
シートサイズは身長178cmの私にとってはやや小ぶりな印象ですが、座面の短さはあまり気になりません。サイドのサポートは包まれ感は乏しいですが身体はしっかり保持してくれます。
チルトとテレスコピック機能も付いていて適切なドライビングポジションにセットすることが出来ました。
早速、エンジンをかけてみるとアイドリングは特に静かでもにぎやかでもなく静粛性はあまり重視されていないのかも？
アクセルを踏み込んで車をスタートさせてみると、じわっと動き出す印象です。最近の新型車は軽やかなものが多いので新鮮です。
幹線道路に進入しアクセルを踏み込んでいくとリニアに加速しレスポンスは悪くありません。
じんわりとアクセルを操作する分にはターボ車に乗っている印象は希薄ですが、アクセル操作を早めればターボエンジンらしい鋭い加速が得られます。
ターボラグはほとんど感じられず低速域からしっかりトルクがかかっており、CVTの変速も私にはダイレクトに感じられました。
試乗したSTI Sport EXでは輸入車並みにコンフォート、ノーマル、スポーツ、スポーツ＋の4種類（インディビジュアルというカスタムモードもあり）のドライブモードがあります。
この手の調整は国産車でもっと普及してほしいところです。
ドライブモードの切替でエンジン特性、ステアリングの重さ、サスペンションの減衰力などがプリセットされていますが、スポーツ＋は明確に変化が味わえました。
ただ、このモードは一般道で活用できるシュチュエーションは限られそうですね～
ドライブモードの選択肢を用意することで初代レヴォーグに設定されていた1.6Lと2.0Lの両方のユーザーを取り込めそうです。
ましてやカローラやプリウスに乗っている立場であればコンフォートやノーマルでも十分パワフルで、エンジンパワーを持て余してしまいます。
個人的にこの新型レヴォーグでは、電動パワステが2ピニオン方式を採用したことに大きな期待を寄せていました。
実際、運転してみるとステアリングフィールは国産車では味わえない重厚で手応えのあるものでした！
パワステを含めて操作感が軽すぎる国産車が多い中、国産車でこのフィーリングが味わえる日が来るとは．．．
やはり普段Cセグメントの車に乗っているため、運転していてボディの大きさを意識してしまいますね。
それでもカーブや交差点を曲がるシーンで大きなボディにもかかわらず剛性の高さを実感することができます。これがフルインナーフレームの恩恵なのでしょうか？
意図的なのかエンジン音は結構室内に入ってきます。これまたアトキンソンサイクルのハイブリッド車では比べものにならない心地よいサウンドなので問題ありません。
やはりフロントはもちろん、左後方も視界は良好で、初めて乗る車でも不安を感じさせないところはさすがです。
アダプティブクルーズコントロールの操作は、戸惑うこともなくすぐに馴染むことができました。
メーターパネル内で「ブレーキランプの点灯を表示してくれるんだ～」と感心していたら、さらに信号機が青に切り替わったことをお知らせしてくれる機能までありました！（矢印にも対応だとか…）
先行車発進通知はすでに多くの車で採用されていますが、先頭で信号待ちをしていた場合は機能しませんので、これは便利ですね～
新型レヴォーグの残念なところとして、電動パーキングをかけるにはスイッチを操作する必要がある点と、ブレーキホールドはディスプレイで有効にする必要がある点が挙げられます。
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今回試乗した新型レヴォーグの概要
試乗したのは新型レヴォーグの上級グレードにあたるSTI Sport EXになります。
2代目となったレヴォーグは、4代目レガシィツーリングワゴン（BP)より大きなサイズに成長？しました。
全長：4755mm
全幅：1795mm
全高：1500mm
ホイールベース：2670mm
最小回転半径：5.5m
車両重量：1580kg
エンジンは新開発の1.8Lターボエンジンです。
水平対向4気筒1.8LDOHCターボ
最高出力：177ps/5200～5600rpm
最大トルク：300Nm/1600～3600rpm
駆動方式 : 4WD
燃料タンク容量 : 63L（レギュラー仕様）
WLTCモード燃費 : 13.6km/L
タイヤサイズは225/45R18でヨコハマタイヤのブルーアースGTを履いています。スタッドレスタイヤなど17インチへインチダウンが可能になっています。
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新型レヴォーグ STIスポーツグレードの試乗記 まとめ
スバルの最新技術で開発された新型レヴォーグに試乗した感想をお届けしましたがいかがだったでしょうか？
1.8Lターボエンジンのパフォーマンスは申し分なく、ステアリング操作を通じて車を操っている感触がしっかり味わえました。
私個人としては動的質感について国産車の中でもトップクラスに挙げられ、輸入車で感じる魅力が、このレヴォーグには備わっていると思います。
新型となったレヴォーグは直噴ターボとはいえ相変わらず燃費は期待できませんが、それを十分カバーする多くの魅力を抱えているんですね～
アイサイトXで注目されている渋滞時の手放し運転は高速道路に限定されているため、あまり高速道路を利用しない私の場合は活用する機会が乏しいのが残念なところです。
しかし新しいアイサイトの車線中央維持機能のトレース能力は国産車を大きくリードしておりメルセデスベンツやボルボに匹敵する実力です。
こちらは一般道でも活用できるので私にとって大きな魅力となっています。
また今回のモデルチェンジでラゲッジスペースもゆとりがあり、ユーティリティにも不足を感じません。
新型レヴォーグはスポーツカーやSUVから乗り換え先として選べる数少ない車といえるのではないでしょうか？
2020年もいろいろな新型車に試乗しましたが、このレヴォーグは個人的に輸入車も含めて最も印象に残る車となりました。
機会があればもっと時間をかけて運転を味わってみたいと思います。
インプレッサもすでにE型なので、新型レヴォーグの完成度からみて次のモデルチェンジが楽しみです。
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