BMWのエントリーモデルである1シリーズでクリーンディーゼルを搭載した118d。
普段プリウスやCH-Rに乗っている立場で高速道路など試乗してみましたので感想をまとめています。
BMW 1シリーズ 118d ディーゼルについて
現行1シリーズが登場からすでに6年目となる2016年に2.0L4気筒クリーンディーゼルエンジンを搭載した118dが日本市場に追加されました。
ヨーロッパでは1シリーズにクリーンディーゼルエンジンを以前から展開していましたが、ようやく日本でも登場です。
この2.0L4気筒クリーンディーゼルエンジンは3シリーズに搭載しているもので基本は同じエンジンで1シリーズ用にディチューンしたものです。
他にもMINIクーパーに使用されています。
それでもドイツ御三家のメルセデスベンツ、BMW、アウディの中でクリーンディーゼルエンジン+一コンパクトカーの組み合わせは118dのみです。
そのほかプジョー、シトロエンとボルボのV40,国産車では唯一クリーンディーゼルで攻めているマツダのアクセラがライバルとなります。(認めていない人も多いですが...)
BMW 1シリーズ 118d ディーゼル エクステリアの印象は?
現行の1シリーズは2011年にモデルチェンジしており、ヘッドライトやテールライトが他のシリーズと悪い意味で差別化されていました。
個人的には初代の1シリーズからデザインが引っかかっていましたが、2015年に他のシリーズに準じたものに変更され抵抗がなくなりました。
真横からみると、ゴルフと同じく典型的な2ボックススタイルです。他のライバル車に比べて前後のオーバーハングはとても小さいですね。
またまた個人的な感想としてCピラーは2シリーズのアクティブツアラーと同じ6ライトのデザインを望みたいところです。
ヘッドライトユニットは2シリーズなどと同様にデイライトも追加されカッコいいですね。
ドアノブの高さに合わせた、この側面のプレスラインは加工が難しいそうです。
テールランプや横長に変更されコンパクトカーながらワイド感や落ち着きが感じられるようになりましたね。
BMW 1シリーズ 118d ディーゼル インテリアの印象は?
ダッシュボードやメーターパネルはBMWの他のシリーズに準じたもので、シンプルで飾り気のないデザインでドイツ車のイメージにふさわしい緻密な印象を受けます。
センターコンソールやサイドブレーキも含めて3シリーズとほとんど同じですね。
他のライバル車に比べて明らかにセンターコンソールが高い位置にありますが、ドライブシャフトが通っているだけが理由なんでしょうか?
今回、試乗した118dはスタイルというグレードで、アクセントにセンターコンソールや助手席正面、ドアの取っ手部分が白のパネルが採用されています。
一見、クールで「これはいい!!」と思ったのですが、触ってみるとちょっと残念な質感でした。
1シリーズとはいえプレミアブランドの高級車なんですから、もう少し感触も工夫してほしいところです。
シートは適度に硬くて張りがあり申し分ありません。
ところがシートポジションを調整してメーターパネルを見ると、スピードメーターとタコメーターの上から1/5が、見事にステアリングが邪魔で見えません。
今まで色々な車に乗りましたが、こんなことは初めてです。
こうなるとシートの座面高さを調整するしかないのでしっくりきません。
後席はわかってはいましたが、やはり見た瞬間に「狭い!!」と感じます。
フロアトンネルの高さもハンパありません。
ただシートバック背面がえぐれているおかげで身長180cm近い私が運転席のポジション調整してもなんとか膝が接触せずに後席に座ることができました。
後方視界は、まあそれなりですが、トヨタのCH-Rに比べればはるかにマシです。
BMW 1シリーズ 118d ディーゼル 運転してみた印象は?
コンパクトカーに重いディーゼルエンジンの組み合わせですが、スタート直後でも出足の鈍さはほとんど感じられません。
加速すると「怒涛のトルクが...」という感じがしないのでディーゼルエンジンであることを忘れてしまいます。
ただ油断するとあっという間に80km/hまで達してしまい、ここでディーゼルエンジンだということに気付かされます。
気がかりだったアイドリングストップからの再始動はスムーズで、信号が変わってスタートするときもワンテンポ遅れるようなことはありません。
もちろんボディ剛性は国産車より高いことは実感できますが、がっしりした塊感はアウディやフォルクスワーゲンの方が高く感じました。
今回はきれいな舗装の高速道路しか試せませんでしたが、直線ではステアリングに軽く手を添えているだけでよく直進安定性も問題ありません。
そうして大小さまざまな曲率のカーブに差し掛かると、やはり楽しいです。
後輪の押し出しを感じながらステアリング操作をしている間は至福の時間です(^^)/
リアをあえて重くしてまで前後重量配分50:50にしてリアタイヤにしっかり荷重をかけている恩恵を存分に味わうことが出来ました。
こればかりは3シリーズだろうと1シリーズだろうと同じですね~
運転が楽しく燃料コストも安いので、これだとドライブに出かけたくなるのもわかります。
この118dでワインディングを攻めて思ったのは、意外にFFのボルボV40も十分健闘しているなということです。
ACC(アダプティブクルーズコントロール)もクセもなく、すぐに慣れることができました。
完全停止も非常にスムーズです。
ただ速度を設定するとき操作の仕方が悪いのか、1km/h刻みでしか操作できませんでした。
駐車場で枠内に車を収めるとき、ハンドルを切るとやっぱり最小回転半径が小さいことを実感します。
取り回しは抜群ですね!
BMW 1シリーズ 118d ディーゼル まとめ
118dはコンパクトカー+クリーンディーゼルエンジン+全車速対応ACCの組み合わせでは数少ない選択肢であり、自分の次期愛車の候補にも挙がっています。
初めてドライブしてみましたが、なんの疑いもなく運転して楽しい車ということを実感できました。
こういうクルマに乗ると基準値が上がってしまって、ほとんどの国産車では満足できなくなってしまいます(;^ω^)
今回は燃費を計測できなかったので別の機会で試してみたいと思います。
良かった点
・BMWらしくカーブが抜群に楽しい(速度を自制するのが難しい..)
・最小回転半径が小さく取り回しがとてもいい(一体感が得やすい)
・クセがなく渋滞でも使えるACC
気になる点
・補助席といっていいレベルの狭い後席スペース
・ACCやバックモニタがオプション扱いのため、簡単に400万オーバーになってしまう
・ボルボV40やマツダアクセラに比べ見劣りしてしまう安全装備
・体格によりメーターパネルの視認に問題あり
・やはりがっかりするリセールバリュー
2018.4.17 新型BMW1シリーズの情報です。
2018.5.11 BMW3シリーズのインプレッションです。
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