BMW | 1シリーズ | 新型 | 118i M Sportに試乗してみました

新型1シリーズ118iのエクステリア

BMWの新型1シリーズがリリースされましたが、狙っているのかバカボンの衝撃的なCMで良くも悪くも注目されています。

新型になって駆動方式がFRからFFに切り替わったことで1シリーズの走りがどう変わったが気になるところ。

そこで118i M sportに試乗してみましたので感想をまとめてみました。

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BMW 新型1シリーズ の118i M Sportに試乗してみました

BMW新型1シリーズのリアスタイル

今回の試乗した新型1シリーズは、118i M Sportというグレードになります。

2.0Lと1.5Lの2タイプのガソリンエンジンがラインナップされていますが、118i は3気筒1.5Lガソリンターボエンジンです。
BMW新型1シリーズのエンジンルーム
排気量:1499cc
最大出力:140ps
最大トルク:220Nm

太く大きく張り出したドアハンドルを引いて乗り込んでみます。

グレードはM Sportなのでシートも標準グレードよりもホールド性を高めたタイプになっています。

ベーシックグレードのStandardを除いて運転席のみメモリー付きパワーシートが標準装備です。

身長178cmの私でもパワーシートと座面長さの調節ができるため容易にポジションの微調整が出来ます。本当にここは国産車も見習ってほしいです。

座り心地は柔らかすぎず硬すぎず丁度良い感触で沈み込むようなことはありません。
BMW新型1シリーズの運転席

これまたM Sportなのでステアリングのグリップ部がとても太いです。女性はもちろん男性でも抵抗があるかもしれません。

握った感触は以前のBMWのものとは違う材質のややザラザラしたもので新型3シリーズ以降から変更されたようです。

よく見るとパドルシフトがありませんがM Sportで設定していないというのはどうなんでしょ?
新型1シリーズのコクピット

エンジンをスタートさせると今時珍しく意外にもエンジン音が室内に響いてきます。これは遮音どうこうというよりわざとかな?

Dレンジに入れるにはシフトレバー右横のボタンを押しながら操作がする必要があります。

ちなみにオートホールドボタンを押すと電動パーキングブレーキの操作は発進時も駐車時も不要になります。
BMW新型1シリーズのセンターコンソール
では、アクセルをじんわり踏み込んで車をスタートさせます。

スッと滑り出すように動き出し、その後スルスルと速度が乗っていきます。
新型1シリーズのインパネ
アクセル操作と速度の出方に違和感がなく、3気筒1.5Lとはいえ十分なトルクがありドライブモードをノーマルのままでも街中は不足は感じさせません。

ドライブモードをスポーツにすると確かにアクセルレスポンスが向上しますが、ノーマルと比べて思ったほど挙動に極端な差はなく街中の走行では必要性を感じませんでした。

パワーやトルクから決して余裕の走りとはいいませんが、普段200psオーバーの車に乗っているとか登坂路で追い越しをかけるようなシーンでもない限りこのエンジンで不満はありません。

そして極太ステアリングもひとたび走り出せば、あまり気にならなくなるもんですね~
新型1シリーズの試乗
幹線道路や自動車専用道路では直進安定性があることを確認でき、同乗しているスタッフさんのおススメのS字コーナーをハイスピードで旋回をしてみるとロールを抑えながらよく曲がっていきます。

これならワインディングでもそこそこハンドリングが楽しめそうですね。

ここまでステアリング操作と車の挙動に着目していましたが、特にFFのネガというものは感じられませんでした。

あえて挙げるならステアリング操作と旋回が若干リニアさにかける(疑似トルクベクタリングのカローラスポーツみたい…)気もします。

私が鈍いだけかもしれませんが、これならFFとなった新型1シリーズに文句を言う人は少ないかも?

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BMW 新型1シリーズ の118i M Sportの試乗で気になった点

1シリーズのサイドビュー
さて、ここからは気になった点を挙げていきます。

乗り心地がきびしい

BMW新型1シリーズのステアリング
M SportグレードはMスポーツサスペンションと標準装着のランフラットタイヤの組み合わせですが、ゴツゴツして跳ねる傾向にあります。

おそらく高速道路での巡行ではいい感じになるのかもしれませんが、一般道では乗り心地がいいとはお世辞にもいえません。

舗装状態のよくない道路だと頭も揺すられる感じで、長距離や長時間の運転では疲れてくるかもしれません。

卸したての新車なのでダンパーの当たりが出ていないことを差し引いても、最近乗った車の中ではかなり乗り心地が厳しい部類です。

18インチを純正装着していても乗り心地のいい車が多い中、これは意外でした。

こうなると同じランフラットタイヤで17インチが標準のグレードの乗り心地も気になるところです。

エンジン音やロードノイズがそれなりに入ってくる

新型1シリーズのタイヤ
エンジン音はまあ不快に感じるサウンドではないのでいいとしても、下回りからのロードノイズがあり決して静かな車ではありませんでした。

これもランフラットタイヤの仕業なのかもしれません。

乗り心地も含めて、購入した直後に通常のタイヤに交換したくなりますね~

ACCの速度調整がしずらい

新型1シリーズのステアリングスイッチ
ステアリング左のスイッチパネルでアダプティブクルーズコントロールの操作をおこないます。

その中で速度の調整レバーが小さいのと節度の問題なのか、10km単位での上下操作が中々うまくいきませんでした。

そのうち慣れるのかもしれませんが、数あるライバル達と比べて操作性にやや難があると感じました。

その点、ボルボV40は大きなスイッチのため操作性は抜群でしたね~
V40のステアリングスイッチ

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BMW 新型1シリーズ の118i M Sportに試乗してみました まとめ

新型1シリーズのエクステリア
BMWの新型1シリーズの118i M sportを試乗した印象を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

この1シリーズは室内が広くエクステリアも含めて個人的にかなり期待していたのですが、試乗してみた感想として「う~ん、厳しい...」という印象でした。

肝心のFF化については走行においてネガになるような点は見受けられませんが、「BMWだから」ではすまないほどこの乗り心地は厳しいです。

「お前はM Sportの性格をわかっていない」とお叱りを受けるかもしれませんが、最近のCセグメントの車をいろいろ乗り比べると見劣りします。

おそらくこの点では同じM Sportでも旧型(FR)の方が優れていると断言できます。

BMW1シリーズのテールランプ
このクラスはセカンドカーの需要として女性ドライバーの比率が多いと思いますが、17インチ仕様のPlayグレードでないと受け入れてもらえないかもしれませんね~。

また、友人が試乗した際にはアダプティブクルーズコントロールの動作で不安定なシーンがあったのも気になりました。

私はアダプティブクルーズコントロールを使い倒していますので使い勝手も含めて引っかかります。

今のところFF化により平均的なサイズの室内空間を手にしたものので、これといってライバルを超える魅力が見当たらないといったところですね。

カーブを曲がっても1シリーズが他のライバル達より楽しいといわけではなく差別化要素に乏しいのです。

そして追い打ちをかけるのが、新型1シリーズの価格設定です。

118i M Sportに奨励オプションのiDriveナビゲーションやコンフォートといったパッケージを装備すると400万円後半に達しており、メルセデスベンツのA180のAMGライン装着車に匹敵します。

装備面で4気筒エンジンや車線中央維持、衝突回避支援などSクラスに匹敵する安全・運転支援機能を搭載するAクラスの圧勝といっていい状況で、購入価格がほぼ同じでは厳しいのではないでしょうか?

少なくとも個人的にゴルフやV40、カローラスポーツから乗り換えたいとは思えませんね~。

ちなみにディーゼルエンジンを搭載する118dは2020年の年明けからリリースとのことでした。

新型1シリーズのエクステリアやインテリアも見てきましたのでチェックしてくださいね。

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