トヨタとマツダが提携し電気自動車の共同開発に乗り出す

トヨタとマツダが資本提携をおこない電気自動車の共同開発や新工場建設に乗り出すことが発表されました。
マツダとの提携の理由やトヨタと関係を持つ自動車メーカーについてまとめています。

トヨタとマツダの提携内容は?

トヨタとマツダが資本提携をおこない共同開発、北米に新工場の建設などが計画されています。

相互出資ということでそれぞれ500億円分の株式を持ち合うというものです。

これによりトヨタはマツダの株主として第2位となりました。

トヨタはマツダとOEM供給など業務提携をしていましたが、資本提携でさらに関係を深めた形になります。

トヨタとマツダが提携した理由は?

トヨタは世界最大の電気自動車市場である中国で大きく遅れをとっています。

中国での電気自動車のシェア
VW 400万台
日産 150万台
ホンダ 150万台
トヨタ 70万台

 

今や中国、イギリス、フランス、インドと立て続けに電気自動車へシフトする政策が取られています。

電気自動車の普及にはもう少し時間がかかると読んでいたトヨタでしたが、ここにきて開発や生産(特にバッテリー)体制を急いで強化しなければならなくねりました。

開発ではトヨタは2020年をめどに全個体電池(従来のリチウムイオン電池より安全で安価、温度変化に強い)を採用した電気自動車の発売を明言しています。

実現には電池だけでなく様々な開発要素があり、単独で開発するより協業したほうが期間やコストが抑えらます。

トヨタ以上に電気自動車の開発に遅れをとるマツダにとっても絶好のチャンスでもあります。

また今回の提携でトヨタがマツダと提携して北米に工場を建設する予定です。

稼働率の維持やトランプ政権への気遣いなどいろいろな思惑が含まれています。

ひょとしたらスバルも乗っかるのかも?

トヨタと各自動車メーカーとの関係

ご存知の方も多いでしょうが、トヨタは多くの自動車メーカーと関係を持っており、子会社としてダイハツ、提携先としてスバル、スズキ、マツダがあります。

ダイハツとの関係

トヨタの完全子会社の扱いで連結決算の対象に含まれます。

トヨタの軽自動車や小型車の開発、OEM生産を請け負っています。

ピクシスやパッソ、bBはダイハツからの供給です。

ダイハツの軽自動車の開発で培った小型車のノウハウはトヨタにとって重要なのです。

ダイハツは海外の販売がつまづき、国内もスズキとの競争で疲弊しており資本提携は渡りに船といったところでした。

スバルとの関係

資本提携と業務提携を結んでいます。

共同開発したスポーツカーの86やBRZは有名ですね。

トヨタはスバルの株式の約16%を占める筆頭株主ですが、トヨタグループには含まれていません。

提携のきっかけはトヨタがスバルの北米工場を利用してカムリなど増産したい思惑から始まっています。

当時はスバルも工場の稼働率が維持できるので双方にメリットがありました、

今はスバル車の生産量を増やすためトヨタ車を生産していません。

次にスポーツカーの分野で鳴かず飛ばずのトヨタは、低重心のスバルの水平対向エンジンを使ったスポーツカーを共同開発を持ち掛け長い開発期間を経て実現します。

開発は共同ですが、86の生産はスバルでおこなっています。

ここでもトヨタは話題になるスポーツカーをラインナップに加えられるメリット、スバルはトヨタの徹底した生産管理のノウハウを得るメリットがありました。

特にスバルの生産現場ではかなりトヨタの影響を受けたそうです。

面白いのはプライドを持つスバルだけに、何でもウエルカムではありません。

エンジンの縦置き、横置きというレイアウトの違いで問題がありましたが、トヨタのハイブリッドシステムをよそに独自のハイブリッドシステムを開発、商品化しています。

もちろんトヨタのシステムからも多くのこと学んでいますが、現実問題としてスバルの規模のメーカーが独自にハイブリッドシステムを開発するのはとても難しいことなのです。

ようやく販売にこぎつけたインプレッサのハイリッドですが、世の中ハイブリッド=低燃費というイメージがあり販売では日の目をみませんでした。

次期フォレスターではプラグインハイブリッドの開発を明言していますが、こちらはトヨタのシステムを導入することが決定しています。

また自動ブレーキを含む安全システムでも両者は独自に開発しています。

本来なら世界トップクラスの性能を持つアイサイトをトヨタ車にも搭載したいところですが、トヨタの子会社であるデンソーにもプライドがあり実現していません。

ちなみにスバルはトヨタから小型車の開発を禁じられています。「もし開発したら容赦なくつぶす」と脅されたとか...(;^ω^)

スズキとの関係

2016年の秋に突如、トヨタとスズキのトップが揃い提携していくことを発表しました。

まったく事前の情報もなく、自動車業界以外からも驚きの声が上がっていいましたね~

実はこの提携は中身は空っぽの状態です。

具体的に何をしていくかは何も語られておらず、これから模索していこうというレベルのものです。

だいたいダイハツのライバルメーカーであるスズキと提携するのは誰が考えてもおかしいですよね。

トヨタがスズキが持つインドの販売網を利用出来るメリットがあるなどと書いた記事もありましたが、そもそもトヨタにインド市場向けの車がありませんので
現実味がありません。

大御所の鈴木会長がスズキの将来のためにトヨタの豊田社長に提携を持ち掛けたという予想が、一番現実的だと思います。

トヨタは会社として影響力がデカすぎるので日本の自動車産業を守る意味で、国からの後押しがあったかもしれませんね。

マツダとの関係

2015年に業務提携という形で関係がスタートしました。

トヨタは北米の小型車のラインナップ強化のためにマツダのデミオベースのセダンをOEM供給を受けています。

小型普通車のディーゼルエンジンのノウハウがないトヨタにとって、開発するより供給してもらったほうが安上がりなんですね、

マツダにとってはわずかでも工場の稼働率が上がるのでメリットは言うまでもありません。

またマツダはトヨタのハイブリッドシステムを導入し、試験的にアクセラで商品化しています。

アクセラハイブリッドは大体的にPRしてもよさそうなのですが、トヨタの顔色をうかがいながら細々と販売しています。

もともと販売力で大して影響があるとは思えませんが、プリウスより優位に立つマネは出来ないのでしょうね。

トヨタは現在展開中の新アーキテクチャであるTNGA(トヨタグローバルニューアーキテクチャ)の開発にあたって、マツダのスカイアクティブ技術をかなり参考にしています。

スカイアクティブによる走って楽しい車作りという姿勢に豊田社長も影響を受け積極的にあたらしい車づくりをPRするようになりました。

また今後 電気自動車の普及においてレンジエクステンダーという発電用エンジンを搭載した電気自動車が注目されています。

この発電用エンジンにマツダが得意とするローターリーエンジンはぴったりなのです。

すでにアウディは独自に発電用としてロータリーエンジンを開発しています。

トヨタとマツダの提携 まとめ

北米で電気自動車の新工場を建設することはトヨタ、マツダ双方に大きなメリットがあるだけに、今回の資本提携は時間の問題だったのかもしれません。

また、世界的に従来の燃焼エンジン車から電気自動車へ流れが一気に変わった今、電気自動車の開発を加速するために何でも押さえておきたいのがトヨタの本音でしょうね。

資本提携による深い関係で86やBRZのような共同開発車が誕生すればおもしろいですね。

 

 

 

 

 

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