数ある日本車の中でもこだわりのデザインで話題のマツダ3ですが、ようやく実車に触れることができました。
特にCセグメントのハッチバックをメインターゲットにしている私にとって無視できないクルマです。
マツダ3のライバル車を乗り倒している立場から、いろいろチェックしてみました。
マツダ3の評価 ファストバックのエクステリア
クーペのような特徴的なCピラーのデザインを持つファストバックのマツダ3。
見た瞬間、デザインで一目惚れしました。
個人的にはアクセラスポーツもややノーズが長いもののかっこいいデザインが気になっていましたが、マツダ3も魅せてくれますね~
ワイド&ローが強調され、先代のアクセラを含めて他に似た車がない個性的なスタイリングは他の日本車とは別格といえます。
展示車両のボディーカラーは、マツダ3で初めて登場した新色のポリメタルグレーメタリックでした。
マツダ車はボディーカラーを選ぶ楽しみがあっていいですね~
個人的にはソウルレッドとマシーングレーとで大いに悩むことになりそうです。
また、ホワイトは膨張色としてとても大きなクルマに見えてこちらも捨てがたいものがあります。
それにしてもこのCピラーはインパクトがありますね~
18インチアルミホイールも背伸び感がなくマツダ3にマッチしています。
ド迫力の大きなフロントグリルです。
デザインや塗装のおかげか、樹脂(プラスチック)感が抑えられていていい感じ。
シンプルなデザインは個人的に好感がもてます。
このグレードではヘッドライトユニットからグリルを覆うガーニッシュはブラック塗装となっています。
テールランプはグレードによっていくつかのバリエーションがあります。
ボンネットから続くパネルがヘッドライトユニットの上部に覆いかぶさっています。これって空力上問題ないんでしょうか?
ところでファストバックのエクステリアで気になったのは後席ドアのこの部分。
メッキモールが途中で別パーツになっていて継ぎ目が目立ちます。なんとも勿体ない...
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マツダ3の評価 ファストバックのインテリア
何といっても個人的に一番楽しみにしていたのがインテリアの出来でした。
マツダ3もCX-5やCX-8の流れを組むインパネデザインが採用されています。
あまり利便性を求めていない輸入車風のイメージで、使い勝手はともかくオーナーの所有欲を満たしてくれる高い質感を持つ内装です。
モニターは8.8インチのレクサスやBMWに似たデザインで、試乗して優れた視認性が確認できました。
使い勝手は置いておくとして、マツダは純正カーナビが低コストで付けられるのがいいですね。
さすがにこの位置だとタッチ操作は苦しいのでコマンダー操作に限定されているのも仕方ありませんね。
センターコンソールはマツダ定番のスイッチレイアウト。
もちろん全車速対応アダプティブクルーズコントロール(ACC)とオートホールド機能が備わっています。
ただ、オートホールドスイッチをONにしておかないとACCで停車時に「ブレーキを踏め」とメッセージが出てきますので、ACCを使い倒すドライバーは始動毎にスイッチをONにする操作が必要です。(まあ、そのうち常時ONにするアフターパーツが出てくることでしょう)
気になったのがコンソールに使われているピアノブラックのパネルです。
すでに指でこすってもとれない線傷が付いていました。左手に腕時計やアクセを付けている人は要注意ですね。
購入したら真っ先にガラスコーティングが必要かも?
エアコンパネルからセンターコンソールにかけて日本車らしからぬデザインです。
温度調節ダイヤルはさすがに樹脂製でした。
ハザードランプのスイッチはちょっと押しにくいかも?
ダッシュボードには控えめな色のステッチが施された皮革のパッド、エアコン吹き出し口にはメッキ加飾のベゼルが施されています。
反対側のステアリング奥のスイッチパネルにもメッキのガーニッシュが施されています。
パワーシート装着車には下段にメモリーボタンが配置されます。
ドアパネルもステッチ付き皮革などしっかりコストをかけられています。
ドアハンドルはメッキ塗装が施され、スイッチパネルはピアノブラックです。
マツダ3に限らずマツダ車の内装の仕上がりレベルは、レクサスを含めて国産車随一の出来だと思います。
後席のドアパネルも手抜きなく前席同様の質感が保たれています。
ただ、出っ張りが2段あるのは何か違和感がありました。
BOSEサウンド搭載車のドアパネルです。
このシルバーのスピーカーはたまりませんね~。音質は未確認ですがこの加飾のために選択したくなりそう...
これがデザインと引き換えとなった左後方視界です。(それでもまだC-HRよりマシのような気がします)
後退(バック)時はバックカメラやアラウンドビューモニターがあるのでいいとして、交差点や駐車場などで転回するときの巻き込みは注意ですね。
普段後席を利用しないのならリアのヘッドレストは外しておきたいところです。
こちらはセダンの左後方視界です。これなら許容範囲ですね。
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マツダ3の評価 ディーゼルエンジンモデルを試乗してみました
とにかく距離を乗る私にとって燃料コストは最重要項目であり、マツダ3のラインナップにあるディーゼルエンジンは非常に気になる存在です。
そこでセダンでSKYACTIV-Dの1.8Lディーゼルエンジンモデルを試乗させていただきました。
ファストバックのインパクトがありすぎて、セダンがとっても平凡に見えてしまうのが不思議(笑)
運転席に座ってエンジンをかけてみると、ほとんどディーゼルエンジンとはわからないアイドリング音がかすかに聞こえてきます。
数あるディーゼルエンジンモデルの中でもマツダは比較的エンジン音が静かな部類に入るので、車内にいる限りはディーゼルと気づくのは難しいかもしれません。
アクセルを軽く踏み込んで車をスタートさせてみると、普通のガソリンエンジン車と遜色のない軽やかな動き出しをみせてくれます。
出だしから40~60km/hまでスムーズに加速していき、ストップゴーの多い街中での発進はストレスがありません。
このあたりはボルボV40のディーゼルエンジンモデルであるD4とは全く挙動が違いますね~
マツダ3のディーゼルエンジンは、ほとんどトルクで引っ張るような走りではなく、良くも悪くもまるでガソリンエンジン車に乗っている感覚です。
ちょっとした勾配のある道路でもアクセルをそれほど踏み込む必要がないところは、ディーゼルらしさが少し垣間見えました。
トヨタのハイブリッドなら間違いなくエンジンがうなるシーンなので、ここはうらやましいです。
ただ、全体的にモーターアシストがあるハイブリッドのカローラスポーツの方がマツダ3より力強さを感じられ、既にマツダ3に試乗した人からパワー不足という感想が多いのも納得できました。
まして私の友人のように2Lの190psのディーゼルエンジンを搭載しているV40D4に慣れていると尚更です。
ただ、プリウスなどトヨタのハイブリッドからの乗り換えであれば、上までスムーズに回るエンジンは扱いやすく感じられると思います。
操縦安定性などドライブフィールは国産車の域を脱していませんが、この点は人によって評価が分かれるところでしょうね。
国産車からの乗り換えで不満を感じることは、まずないと思われます。
街中を走行している分にはリアサスペンションのトーションビームのネガは微塵も感じられませんでした。
ちなみには静粛性はセダンの方が優れているようです。
個人的(身長178ccm)に前席のシート座面の長さが少し物足りないため、購入するなら座面長が調整出来るレカロシートに換装したいところです。
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マツダ3の評価 ファストバックやセダンを見てきました まとめ
カローラスポーツ、プリウス、ボルボV40乗りの立場から簡単にマツダ3をチェックしてみましたが、いかがだったでしょうか?
マツダ3は気になっていたものの登場を心待ちしていたホット客の邪魔をしないよう様子見を決め込んていましたが、ようやく実物を目にすることが出来ました。
マツダ3のように機能や燃費以外にデザインという要素で選ぶ車が登場したことは、非常にうれしく思います。
多少とがった車が選択肢にないと車選びも楽しくないですからね~
個人的にマツダ3はデザイン先行による視界の悪さを懸念していましたが、実車を見て少し安心しました。
パワフル感は乏しいものの1.8Lディーゼルなら走りも燃料コストも両立できそうに思えます。
もし今のマイカーであるカローラスポーツ購入時に、マツダ3が選択できればかなり迷ったのは間違いありません。
では、「すぐにでもカローラスポーツから乗り換えたくなったか?」と問われれば答えは「No」です。
熟成の域に達しているハイブリッドユニットやフットワーク、剛性感の高さなどカローラスポーツも多くの魅力を抱えており、さすがに新型のマツダ3であってもそれらを覆すほどには至っていないと感じました。
(それでも数年後の次期マイカー候補には入ってくるでしょうけど...)
今回は街中を軽く流した程度の試乗しかしていませんが、機会があればじっくり乗ってみたいと思います。
カローラスポーツと2ショット。トヨタ車の中では尖ったデザインのカロスポもマツダ3と並ぶと平凡に見えてくる...?
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