レーンキープアシスト | 車線中央維持 | 一般道で比較して優秀なのは?

アダプティブクルーズコントロールが普及した今、次に期待される機能としてレーンキープ(車線中央維持)アシストがあります。
この機能に対応したいろいろな車に乗り比べた結果、少しづつ実力差が見えてきました。
今回は今までの経験から優秀なメーカーをまとめてみました。

レーンキープ(車線中央維持)アシストで優秀なメーカーは?

ゴルフに試乗

ちなみにここでいうレーンキープアシストが優秀というのは一般道でのお話です。

基本的にこの機能は、高速道路や自動車専用道路での使用を前提にしたものです。
導入にあたりテストが重ねられているので高速道路でのレーンキープアシストは、メーカー間で大きな差は出にくいと考えていいでしょう。

しかし、一般道の使用は想定されていません。
これは国土交通省の指針に準じたものであり、そのため多くのメーカーでは表向き動作速度は65km/h以上としています。

様々な条件がある一般道でのレーンキープアシストの利用は本来の使い方から逸脱していますので、イレギュラーな比較だということを御了承ください。

では早速、レーンキープ(車線中央維持)アシストを試したメーカーとモデルをリストアップしてみます。

トヨタ: カローラスポーツ、ヤリス
日産: ノート、リーフ
ホンダ: フィット
マツダ: MX-30、MAZDA3
スバル: レヴォーグ
メルセデスベンツ: A200、B200d
BMW: 320i M Sport
アウディ: Q2
フォルクスワーゲン: ゴルフTDI
ボルボ: XC40
プジョー: 208
ルノー: ルーテシア

2021年2月の時点で三菱自動車は未対応。
ルノーは最近までレーンキープどころかアダプティブクルーズコントロールさえ設定がありませんでしたが、日産の技術提携により新型ルーテシアで実現してきました。
ルーテシアのエクステリア

一般道でどれだけ車線を認識してレーンキープが出来ているかは、私がマイカーとしているカローラスポーツに搭載されている第2世代トヨタセーフティセンスが判断基準となっています。
カローラスポーツのエクステリア
というのもカローラスポーツ納車時点から毎日レーンキープアシスト(トヨタではレーントレーシングアシスト)を使用しているため、使い勝手や実力は身体で覚えてしまいました(笑)
また、試乗させていただいたときの試乗コースは、カローラスポーツでもトレースしていることが多いので比較しやすかったというのも理由の一つです。

そもそも、このトヨタセーフティセンスは販売台数から考えておそらく最もユーザー数の多いシステムなので指標としてはぴったりではないでしょうか?

...ということで、いろいろな車に試乗してトヨタ(トヨタセーフティセンス)を上回るメーカーとそうでないメーカーは、だいたい判断が付いてきました。
その結果がこちら。

1.メルセデスベンツ

2.スバル、フォルクスワーゲン、アウディ、ボルボ

3.トヨタ、日産

4.ホンダ、プジョー、BMW※、ルノー

5.マツダ

これらは車線の認識率と対応するカーブ半径などを総合して順位付けしています。

はっきりいってメルセデスベンツは明らかにトレース性能で他メーカーをリードしていました。
これはちょっと無理かな?と思うカーブ半径でもグイグイ曲がっていこうと頑張ってくれます(笑)

また、1位と2位のメーカーは3位のトヨタではトレースしきれないカーブ半径でもレーンキープが出来ているシーンがかなり見受けられてました。
S字コーナー

黄色のセンターラインなど車線認識能力については多少順位が上下することもありますが、車線を認識した状態でのレーンキープ能力はドイツメーカーが圧倒している印象を受けます。
これは国産メーカーがカーブ半径など国土交通省の指針に忠実に対応した結果の現れなのかも?

BMWとルノーに関しては、少し未知数な点やテストした走行距離が不足気味ということもあり暫定4位に設定しています。

最も厳しかったのがマツダでした。
マツダのレーンキープアシストは2020年の年末の改良でほぼ全速度域で動作するようになったのですが、一般道でなかなか車線を認識してくれずレーンキープの動作確認がとても難しい状況でした。
車線認識率では、明らかにトヨタの方が上でしょうね~

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一般道でレーンキープ(車線中央維持)アシストを試して感じた課題

BMW2シリーズのカメラ

レーンキープをおこなうにはシステムのカメラが適切に車線を認識していることが大前提となります。
リーフのメーターパネル

そのうえで、アシスト量(トレーシング能力)が問われるわけですが、意識して車線を注目してみると一般道は車線のメンテナンスがいかに行き届いていないかということを実感させられます。

交通量や経年劣化で摩耗したものや工事で車線が消えてしまっている区間など、そこら中に存在しています。

いくらカメラが優秀でも車線がひかれていなければ、認識しようがありません。
つまりカメラで車線を認識する今のシステムではこれ以上期待するのは困難ということです。

レヴォーグやノートなど高精度地図データをもとにカーブ手前で減速する機能を持つモデルも出てきましたが、レーンキープをおこなおうとすれば正確なカーブの形状まで把握する必要があります。

高速道路や自動車専用道路に限定していれば可能かもしれませんが、広大な一般道をすべてカバーするのはほぼ不可能な話です。
技術革新でどうにかなる話ではなく、膨大な道路情報のデータ取りが必要になるからです。

このことから、一般道での自動運転はまだまだ遠い先の話だな~と実感させられました。

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レーンキープ(車線中央維持)アシスト 一般道で比較して優秀なのは? まとめ


レーンキープ(車線中央維持)アシスト機能を一般道で比較して評価してみましたがいかがだったでしょうか?

くどい様ですが、レーンキープアシストの一般道での使用は想定されていないので、検証はあくまで自己満足の世界であることを御承知おきください。
また、テストする道路によっては簡単に順位が入れ替わる可能性が十分考えられます。

自動運転の一環でもあるレーンキープアシストですが、一般道では車線の認識が難しいことからまだまだ安心して使えるレベルとはいえないのが現状でした。

それでもドイツメーカーの曲がろうとするアシスト量は、国産車より一歩上をいっている感がありました。
余談ですが、本来なら赤信号も認識できるので減速や停止といったアシストも技術的には可能です。ですがすべては監督官庁が定める技術指針が足かせで実現には至っていません。

発展途上の自動運転の分野で国内メーカーが立ち遅れないためにも、足を引っ張らないでもらいたいところですね。

トヨタセーフティセンス搭載車でLTA(レーントレーシングアシスト)を試してみました

2018年8月12日

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