VW | 新形ゴルフ | カローラ乗りが1.5Lのマイルドハイブリッドモデルに試乗してみました!

2021年6月にようやく日本で新型のゴルフ8が発売されました。
世界市場でライバルとなるカローラのオーナーにとってもゴルフは気になる車です。
早速、1.5Lのマイルドハイブリッドモデルを試乗する機会がありましたのでカローラスポーツ乗りの立場で新型ゴルフ8の感想をお届けします。

新型ゴルフ8に試乗して評価してみた

新型ゴルフ8 eTSI Styleのインプレッション

新型ゴルフ8に試乗して評価してみた
ハイブリッドのカローラスポーツやゴルフ7.5を運転していた立場で、新型ゴルフ8のeTSI Styleを街中や山間部を試乗して評価してみました。
試乗車が装着しているタイヤはブリジストンのトランザでした。

運転席に乗り込んでみる

新型ゴルフ8に試乗
フロントシートは先代のゴルフと同様にやや大きめのサイドサポートのおかげで姿勢が保持され、シートバックや座面のサイズも身長178cmの私でも不足はありません。
またシート上下やステアリングの調整量もゆとりがあって、誰でも適切なドライビングポジションがとれます。
ただ、先代ゴルフの上級グレードに設定されていたパワーシートが新型ゴルフ8では全グレードともオプションでも選べません。どうして?

三角窓は旧型と同じくほとんど視角に貢献していませんでした...。
新型ゴルフ8に試乗して評価してみた

 

エンジンスタートから出だしの印象

新型ゴルフ8に試乗して評価してみた
プッシュボタンでエンジンをスタートしてみると...静か!
そして小さなシフトレバーに違和感を覚えながらDレンジに切り替えます。
停止状態からのじわっとアクセルを踏み込むと、モーター駆動でスタートするためスーっとなめらかな動き出しです。もはやトヨタのハイブリッド車と同じ感覚ですね。

ちなみにパーキングブレーキはオートホールドを有効にしておかないと、セット/解除ともスイッチ操作が必要と案内されています。

街乗りのインプレッション

新型ゴルフ8に試乗して評価してみた

幹線道路に出て流れに乗るべく加速していきます。
途中からエンジンがかかっているのですが、音で判断するのは難しいくらいシームレスにモーターと協調しています。
目標の車速に到達しアクセルオフでただちにエンジンは停止。
ここまではいいとしてアクセルオフでもほとんど車速が落ちず走行を続けます。
これはコースティングという滑空状態で走行しており、モーターがアシストしている状況ですね。
滑空状態は燃費を延ばすテクニックなのですが、トヨタのハイブリッド車でおこなうのはちょっと経験が必要です。
それに対してこのゴルフ8はアクセルオフで自動的に移行してくれます。
これなら街中でもかなり燃費が期待出来そうです。
新型ゴルフ8に試乗して評価してみた
静粛性はロードノイズを除き非常に優秀です!
カローラスポーツはもちろん、メルセデスベンツのA/Bクラス以上でした。

乗り心地は先代の7.5に比べてさらに滑らかさが増しているのがはっきりわかります。
サスペンションがしっかり路面をとらえているのがステアリング操作を通じて感じ取れました。
そして昔のドイツ車ほどではありませんが、やはり運転を通じてボディー剛性の高さも実感します。
この点では、まだ国産車をリードしていますね~

ワインディングロードのインプレッション

新型ゴルフ8に試乗して評価してみた

やや勾配のきついワインディングロードでも全く不足なく軽やかに加速していきます。
この1.5Lターボ+モーターの組み合わせなら、高速道路の追い越し加速でもパワー不足を感じるとは思えません。

あくまでマイルドハイブリッドなので発進以外でどれだけモーターがアシストしているのか不明ですが、エンジンが唸ることもなく電気自動車ごとくスルスルと加速していきます。
カローラスポーツのハイブリッド車と比べて相対的にアクセルの踏み込み量も少なくエンジン音も気になりません。

新型ゴルフ8に試乗して評価してみた
ドライブモードは通常多用すると思われる「コンフォート」でもアクアセルレスポンスは十分です。
ステアリングの操作感は「コンフォート」と「スポーツ」で違いが体感できますが、「スポーツ」の操舵感は好みの問題だと思います。

ハンドリングは旧型と同様に安定志向ですね。
Styleはワインディングを攻める様な走りとは無縁かもしれません。
この点はカローラスポーツの方が楽しめると感じました。

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VW 新型ゴルフ8を試乗して感じたこと

新型ゴルフ8に試乗して評価してみた

試乗を通じてVWの新型ゴルフ eTSI Styleの感想をまとめてみました。

お気に入りポイント

ライバルを圧倒する高い静粛性
カローラなどCセグメントのライバルモデルと比較しても1ランク上の静粛性を持っています。
ボディーでの遮音が優れているのでタイヤの発するロードノイズしか気になりません。
これでレグノなどプレミアムコンフォートタイヤを履かせたらどうなるのか気になるところです。

電気自動車なみのスムーズな発進加速
48Vマイルドハイブリッドの恩恵は絶大でした。
発進時の加速のマイルドさはトヨタのストロングハイブリッド以上かもしれません。
アクセルの踏み込み以上の力強さを感じられます。
そのおかげなのかあえて指摘するようなDCTのネガもありませんでした。
私はマイルドハイブリッド車はマツダ車しか経験がありませんが、このゴルフ8はマイルドハイブリッド車のお手本のような気がします。

アダプティブクルーズコントロール(ACC)が優秀
ACCをセットした状態で信号待ちをした場合、普通なら一定時間を経過すると青信号で発進するにはレジュームボタンかアクセルを踏んで再スタートとなります。
ところが、この新型ゴルフは長時間の信号待ちでもACCの追従機能が有効のようで先行車の発進を追って再発進をしてくれます。
25秒も停止していても自動で発進がかかったのは驚きでした。

 

気になったポイント

ダイナミックライトアシスト及びハイビームアシストが日常の一般道で使えない!
テクノロジーパッケージというメーカーオプションに含まれるダイナミックライトアシストやActive、Style、R-lineに標準のハイビームアシストの動作条件は60km/h以上でした!
新型ゴルフ8に試乗して評価してみた
これだと厳密には実質自動車専用道路が対象になり、大半の一般道では機能しないということになります。
60km/h以下ではロービーム/ハイビームの切替はすべて手動になってしまいます。
街路灯が整備された自動車専用道で機能し、暗い山道や障害物の多い住宅街では使用できなければ宝の持ち腐れで、毎日通勤で長時間夜間走行をする私にとってこれは致命的な問題です。
実は旧型でも同じ問題を抱えていました。

VWゴルフのヘッドライト

VW | ゴルフ| TDI | ハイビーム自動切換(オートハイビーム)が使えない!?

2020年1月24日

Traffic Assistの作動条件がシビアになった?
ACCとセットでレーンキープ機能を持つTraffic Assistですが、今回の新型ゴルフ8の試乗ではほとんど体験できませんでした。
今回から作動速度が0km/hからとなったので、ACCを使っているかぎり有効になると認識していました。(車両設定で有効になっているを確認済)
以前に友人のゴルフTDIで長距離ドライブを何度も重ねていたので使い勝手は把握しているつもりでしたが...
Traffic Assistのレーンキープはメルセデスベンツには負けるものの国産車より強力にアシストしていたので好感を持っていたのですが、旧型で動作していたシーンでなぜか機能せず。
「レーンの認識率が下がった?」と思わせるほどレーンを認識していないように感じます。
もしかして何か設定を見落としているのかな?

DiscoverProの使い勝手が悪化した?
画面のインターフェースが旧型からガラリと変更されており、直観ではほぼ操作が不可能でした。
「マニュアルを読め」といわれればそれまでですが、それでも使い勝手が向上した様には思えません。
また、エアコンなど何かを設定するのに一旦設定画面にする操作が必要です。
このため2アクションが必要なケースがいろいろあるのも気になるところです。

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試乗した新型ゴルフ eTSI Styleの概要

VWの新型ゴルフ8は本国のドイツでは2020年にデビューしましたが日本では約1年遅れで登場です。
先代のゴルフ7と同じくMQBプラットフォームが採用されていることもありサイズは先代とほぼ同じですが、10mmとはいえ全幅が短くなるのは珍しいケースです。(新型308は見習え!)
新型ゴルフ8に試乗して評価してみた
全長:4295mm(+30mm)
全幅:1790mm(-10mm)
全高:1475mm(-24mm)
ホイールベース:2620mm(-15mm)
最小回転半径:5.1m
()内は先代比

新型の大きな特徴としてすべてモーターを搭載した48Vマイルドハイブリッドとなった点です。
今回試乗したグレードは1.5Lエンジンを搭載するeTSI Styleになります。

1.5L3気筒ターボエンジン+48Vマイルドハイブリッド
最高出力:150ps+13ps
最大トルク:250Nm+62Nm
駆動方式 : FF
燃料タンク容量 : 47L
WLTCモード燃費 : 17.3km/L
トランスミッション : 7速DCT
1.5Lエンジン搭載車はリアサスペンションがマルチリンクにスタビライザーが付きますが、1.0Lエンジン搭載車はトーションビームでスタビライザーはありません。

Styleのタイヤサイズは225/45R17でミシュランのPRIMACY4、またはブリヂストンのトランザが採用されています。
新型ゴルフ8のタイヤ

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VW 新形ゴルフ カローラ乗りが1.5Lのマイルドハイブリッドモデルに試乗してみました! まとめ

新型ゴルフ8に試乗して評価してみた
VWの新型ゴルフ8をカローラスポーツや旧型ゴルフに乗っていた視点で試乗インプレッションをお届けしましたがいかがだったでしょうか?

試乗を通じて新型ゴルフ8の走行性能を含めた完成度の高さを実感出来ました。
動力性能や操縦安定性であえて指摘するようなネガはありません。
マイルドハイブリッド化でDCTのギクシャク感を払拭するどころかとても滑らかな運転を実現していましたね~
エンジンがかかることを意識させずエンジンとモーターが自然に協調しています。

それにしてもゴルフは新型でもGTIやRを除いて走りに関しては超安定指向でした(笑)

燃費は旧型も決して悪くありませんでしたので、マイルドハイブリッド化でどれだけ向上するのか気になるところです。

インテリアは一気にアウディA3と遜色のないモダンなデザインになりましたが、個人的に操作感の面で馴染めるか引っかかっています。
オーナーとして所有すれば慣れで解決する問題?

最後に、やはりヘッドライトはネックでした。
夜間に郊外を走ることが多いドライバーにとって一度オートハイビームを知ってしまうと手放せません。
ゴルフ乗りの人は夜間走行する人が少ないのかな~

個人的に装備面で引っかかってしまったのが何とも残念なところです。

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2019年7月17日

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