ホンダ | ZR-V | e:HEVに試乗して評価してみました

ホンダZR-Vに試乗

以前から気になっていた走りで高く評価されているホンダの新型SUV ZR-Vに試乗させていただきました。
元トヨタのハイブリッド乗りの立場で感想をまとめてみました。

ホンダZR-V e:HEVを試乗して評価してみました

今回試乗させて頂いたZR-Vは、新開発2Lガソリンエンジンと2つのモーターで構成されたホンダの新世代ハイブリッド「e:HEV」のFFモデルになります。
ホンダ ZR-V e:HEVに試乗
今までのホンダ車にはなかった全く新しいフロントマスク!路線変更なのでしょうか?
旧型ヴェゼルで人気の高かったワインレッド系のカラーもあるんですね。

乗り込んだ第一印象
インパネはシビックと共通のデザインを採用、新鮮さとどこか懐かしさを感じる造形で質感も高いですね。
ホンダ ZR-V e:HEVに試乗

では運転席のシートポジションを調整してみます。
調整幅のある8WAYのパワーシートのおかげで、身長178cmの私でもベストなポジションを決められました。
シートのホールド感はやや乏しいですが、新型シビックと同様にゆとりのあるサイズでゆったり座れる印象です。
ZR-Vの運転席

アクセルペダルは吊り下げ式でアルミプレートが付き配置については違和感なし。(ピンぼけ…)
ホンダ ZR-V e:HEVに試乗

最近のホンダ車が採用しているボタン式シフトですが、やや抵抗はありますがそれでもメルセデスベンツのコラム式よりは個人的にまだ支持できます。
中央一列にスイッチ類を配置したレイアウトは、最近の車では新鮮かも?
手前がすぼんだデザインのせいで、車格のわりにセンターコンソールが幅が妙に狭く感じます。
ホンダ ZR-V e:HEVに試乗
前方視界ですが、ボンネットが見切れるので不安が少ない反面、ヴェゼルより一回り大きい車であることを意識させられました。
ホンダ ZR-V e:HEVに試乗

典型的な2BOXスタイルのSUVですが、クウォーターウインドウはやや小さめのため左後方視界は他のモデルと同様にそれなりの死角があります。
ZR-Vの左後方視界
では、スタートボタンで始動しDレンジに切り替えて車をスタートさせます。

走行性能
暖気が済んでいてバッテリー残量も十分なのか、車をスタートさせてアクセルを踏み込んでもエンジンはかかりません。
モーターによる低速からの加速もスムーズで、ステアリングフィールも重すぎず軽すぎない丁度イイ感じ。
ホンダ ZR-V e:HEVに試乗
少し前方がクリアになったので更なる加速を加えてもエンジンが始動した気配を感じません。
高速走行を除き基本的にシリーズ方式のハイブリッドなのでバッテリー残量次第でエンジンがかからない仕様ですね。
登坂道や距離を重ねてようやくエンジンの始動がありましが、ZR-Vのハイブリッドではエンジンの存在はかなり意識しないと気付かないレベルでしょう。

SUVというキャラクターから同じパワートレインのシビックとは明確に差別化されていました。

ホンダ ZR-V e:HEVに試乗
それにしてもシビックでも感じましたがこのe:HEVは非常になめらかで、それまで慣れ親しんできたトヨタのハイブリッドの走行感覚が古く感じてしまうほどです。
走行シーン全般においてハイブリッド特有の違和感がありません。

アクセルペダルに対する加速のレスポンスやブレーキタッチもごく自然でケチの付けようがないレベル。

交差点での転回やカーブではわずかにロールを伴いますが、接地感がしっかりあるのでスポーツモデルに乗りなれた私でも不安はありません。

乗り心地など快適性
ホンダ ZR-V e:HEVに試乗
まずハイトのあるタイヤを履いていることもありますが、路面の凹凸をほぼ吸収出来ていて突き上げは皆無。
フワフワ感はなく逆にボディー剛性の高さが感じられる乗り心地です。

目線はSUVなりに高いのですが、どこかシビックの様なセダンを思わせる不思議な走行感覚です。
この点はエクストレイルより好感が持てました。

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ホンダ ZR-Vの概要

ホンダ ZR-V e:HEVに試乗
ニューモデルとなるZR-VはCR-Vとヴェゼルを間を埋めるサイズでまとめられています。
全長:4570mm
全幅:1840mm
全高:1620mm
ホイールベース:2655mm
最小回転半径:5.5m
車両重量:1580kg (e:HEV Z/2WD)
タイヤサイズ:225/55R18

シビックと同様に1.5Lターボの純ガソリンエンジン車、そしてe:HEVというハイブリッド車があります。
e:HEVのパワートレインは熱効率41%の新開発2.0L直噴4気筒ガソリンエンジンと2モーターに電気式CVTで構成されています。

最高出力:141PS(エンジン)+184PS(モーター)
最大トルク:182Nm(エンジン)+315Nm(モーター)
駆動方式 : FF
燃料タンク容量 : 57L
WLTCモード燃費 : 22km/L (e:HEV Z/2WD)

ホイールベースが短いこともありシビックの弱点である最小回転半径がZR-Vでは5.5mに抑えられています。
車両重量は100kg以上重くなっていますが、燃料タンク容量が大きいのはイイですね。

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ホンダ ZR-V e:HEVに試乗して評価してみました まとめ

ホンダZR-Vに試乗
長年トヨタのハイブリッド車を運転してきたた立場で、ホンダの新型SUV ZR-Vのe:HEVを試乗した感想をお届けしましたが、いかがだったでしょうか?

あらためてホンダのe:HEVの完成度の高さを実感させられました。
ハイブリッドの一つの完成形といっていいほど、エンジンとモーターの調和がとれています。
そしてSUVとしての操縦安定性も、個人的に最近乗ってエクストレイルをしのぐ印象。
この観点では自分の中で評価の高いボルボXC40に匹敵する実力といえそうです。
おまけに静かときていますから、デザインやサイズで納得できれば車好きにおススメできるSUVですね。
ちなみに同じプラットフォームのシビックより最小回転半径が小さいのはホイールベースが短いことに加え、ホイールハウスを大きくしている点も理由です。

ただ、個人的に選ぶなら車高が高く全幅が1840㎜もあるZR-Vよりより運転のダイレクト感を楽しめエンジンの存在を意識させるシビックになりますね~

私の場合は当面SUVの選択肢はなさそうです...

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