これまでに3台のクリーンディーゼルエンジン搭載モデルでロングツーリングを楽しんできました。
メーカーやモデルによって性格や印象はどう違うのか?
普段はトヨタのハイブリッド乗りの立場からディーゼルエンジン搭載のボルボV40、VWゴルフ、メルセデスベンツBクラスを乗り比べてそれぞれ比較してみました。
ロングツーリングでクリーンディーゼルを堪能する
私の楽しみの一つに、ほぼ毎月友人と行く一般道や高速道路を使ったロングツーリングがあります。
爽快な景色や美味しい食べ物だけでなく、ワインディングロードや山岳路など運転する楽しさは尽きません。
目的地だけでなく移動中も楽しめる車としてディーゼルエンジン搭載モデルは真価を発揮してくます。
その相棒として2017年からボルボV40D4 モメンタム
直列4気筒ディーゼルターボ
排気量:2.0L
最高出力:190PS
最大トルク:400Nm
JC08モード燃費:20km/L
2019年からはVWゴルフTDI ハイラインマイスター
直列4気筒ディーゼルターボ
排気量:2.0L
最高出力:150PS
最大トルク:340Nm
WLTCモード燃費:18.9km/L
そして2020年からメルセデスベンツB200d AMGラインとスイッチしています。
直列4気筒ディーゼルターボ
排気量:2.0L
最高出力:150ps
最大トルク:330Nm
WLTCモード燃費 : 20.0km/L
共通しているのが、いずれも2WD(FF)で2.0Lクリーンディーゼルエンジンを搭載していることです。
Cセグメントの輸入車に最初にクリーンディーゼルを投入してきたのがボルボでV40D4は2015年、そしてしばらくおいてVWゴルフTDIが2019年、メルセデスベンツB200dが2020年(A200dは2019年)に登場しています。
この他、BMWは2018年から1シリーズや2シリーズに、プジョーは2018年に308に設定しています。
いずれのエンジンもチューニングが異なるものの、一クラス上の重いDセグメントのモデルに採用されているだけあってパワーに不足はありません。
プリウスやカローラに乗ってきた私からみて、これら3台のディーゼルエンジンモデルは燃料代ではハイブリッド車と同等ながら、走る楽しさでは確実にリードしています。
余裕の動力性能のおかげで停止状態からの発進や追い越し、キツイ登り坂など、どんなシチュエーションでも楽々こなしてくれるのでアクセルを踏み増すときはつい笑顔になってしまうんですね~
ただ2030年以降、欧州での販売を禁じられてしまったディーゼルエンジンは、今後現行のエンジンから大きな進化が期待出来ないと思われます。
そういう意味では、3台にわたってディーゼルエンジンの味を堪能出来たのはとても貴重な機会だったといえますね。
(もちろんB200dには、まだまだ活躍してもらいます)
スポンサードリンク
2.0Lディーゼルエンジンモデルを乗り比べて比較
この3台を項目別に比較してみました。
パワー、トルク感の比較
最もハイパワーのV40D4ですが、発進加速においては一番重々しい出だしとなります。
それに比べてゴルフTDIやB200dは、非常に軽快でスーっと車が動き出す印象です。
外に出てエンジン音を聞かない限りガソリンエンジンと区別がつかないくらいのレスポンスです。
しかし、高速道路や登板車線に差しかったときの追い越し加速では、V40D4は怒涛のトルクを見せつけくれます。
身体がシートに押し付けられる豪快な加速が味わえ、ディーゼルのトルクフルな走りでいえばダントツにV40D4に軍配が上がります。
この加速体験はスポーツカーといっていい動力性能であり、ディーゼルエンジンの楽しさを実感できることでしょう。
その一方でゴルフTDIはターボ車らしくないシームレスな加速が得られるのですが、ディーゼルならではのトルクフルな加速を期待すると少し肩透かしをくうかもしれません。
VWでは同じ2.0Lディーゼルターボエンジンをパサートやティグアンなど他のモデルにも採用していますが、ゴルフはパワーやトルク面で最も穏やかなセッティングとなっておりパフォーマンスより実用性(燃費)重視の傾向があります。
エンジンの扱いやすさの比較
ストップ&ゴーが頻発する街中の運転ではゴルフTDIのニュートラルなレスポンスが光ります。
ハイブリッド車やガソリンエンジン車と比較しても優秀で、ギクシャクした運転が難しいほどコントロールがしやすいですね。
B200dはアクセル操作に対してエンジンが若干過敏に反応する傾向があり、ドライブモードをコンフォートモードにしてもうっかりすればドッカン加速となってしまいます。
(これは私が普段トヨタのハイブリッド車に乗っていることが要因です...)
そして発進加速で述べましたが、V40D4は3台中最も街中ではレスポンスに遅れを感じさせます。
アイドリングストップから復帰もわずかな差ですがV40D4が遅く感じられますが、あくまで3台で比較したときの話です。
復帰の遅さでいえば個人的にはアウディのA3やQ2の方がさらに遅く感じられました。
静粛性の比較
この3台、個人的な印象では車内にいる限りエンジン音は気にならないレベルでした。
(エンジン音よりもタイヤを中心としたロードノイズの方がはるかに気になります)
あえて優劣を挙げるならB200dが若干静かな印象を受けます。
加速時に響いていくるエンジン音も意外に抑えられていて、マツダのディーゼルエンジンモデルとそん色ないと思います。
むしろエンジン加速時ではハイブリッドのプリウスやカローラの方が賑やかなくらいです(笑)
ただし、車外のアイドリングとなるとそうはいきません。
ゴルフTDIとB200dがほぼ同じレベルですが、V40D4はワンランク上の音量でカラカラと響かせます。
パサートに初めてTDIが登場したときはかなり賑やかでしたが、ゴルフTDIはこの点でも対策が施されていてディーゼルエンジンを搭載するライバル車と比較しても平均レベルに抑えられていると思います。
早朝、深夜の住宅街で冷間始動することが多い場合、V40D4は少し考えさせられますね~
この静粛性ではDPF再生時を除きマツダの圧勝といっていい差があります。ちょっと賑やかなガソリンエンジンといったレベルに抑えられているのはさすがです。
燃費の比較
ここで挙げた3台は、燃費に関してはいずれも非常に優秀です。
一般道を主体にしたツーリングでも、かなりの割合でカタログ燃費に肉薄する燃費性能を見せてくれます。
特筆したいのが燃費を意識せず踏んでいるにもかかわらず低燃費を実現している点です。
安い軽油と相まって燃料コストでトヨタのハイブリッド車と全く互角でいつも驚かされます。
満タン法による平均燃費
V40D4 16.96km/L (14,721km)
ゴルフTDI 18.57km/L (2,509km)
B200d 18.72km/L (941.6km)
()は累計走行距離
静かで扱いやすさが評判のマツダのディーゼルエンジンも、実燃費においては輸入車に差を付けられている印象があります。
特に面白いのがV40D4で高速道路では速度を上げるほど燃費が向上していることで、ハイブリッド車とは真逆の傾向でした。
もちろん街中のチョイ乗りには向いていませんが、ロングツーリングでは最高の相棒といえます。
スポンサードリンク
ボルボV40/VWゴルフ/メルセデスベンツBクラス 2.0Lディーゼルエンジンモデルを走りこんで比較してみました まとめ
ボルボV40D4、VWゴルフTDI、メルセデスベンツB200dのディーゼルエンジン比較。いかがだったでしょうか?
それぞれ味付けが異なっていて乗り換えると違いはよくわかります。
共通するのはどこからでも鋭い加速が出来て燃料代が安いクリーンディーゼルエンジン、そして動的質感の高い輸入車との組み合わせはツーリングにおいて最高ということです。
こうして比較してみると設計年次の古いV40D4がいかに健闘しているかを実感させられます。
ライバル達との差別化でエンジン特性をパワー、トルクに振っていますが、燃費も決して犠牲になっていません。
また、V40が登場してまもなく10年が経とうとしていますが、安全・運転支援システムにおいてもレーンキープを除き今だに一線級のレベルです。
現在はサービスが終了してしまいましたが、V40D4で指摘している出足の重々しさはポールスターパッケージという純正ROMチューンでかなり改善することが出来ます。
実はゴルフTDIに乗り換えるときもV40D4が再び候補に挙がったくらい今でも大のお気に入りです。
まだディーゼルエンジンを経験したことがない人は、ぜひ一度機会を作ってステアリングを握ってみてください。楽しいですよ~
おまけですが、VWゴルフは右足を休めるスペースがありロングツーリングではかなり効いてきます。
ディーラーに下取りしたらもったいない!!
あなたの愛車、走行距離が
たとえ10万キロや20万キロであろうと、
値段がつかないとあきらめてはいけません。ディーラーで下取りは絶対損です。
クルマ一括査定サイトを利用して
手っ取り早く一番高く買い取ってくれる
買取業者を見つけてください!!最大10社の大手買取会社が、
競って値段をつけてくれますよ私も23万キロも走行した愛車を
30万で買い取ってもらいました!!!ディーラーで下取り価格が20万円だった車が
買取業者が70万円で
買い取られることもあります。