プリウスとアクアを徹底比較! 燃費や価格など車の違いを解説します

プリウスとアクアはトヨタを代表するハイブリッド専用モデルです。

中にはアクアからプリウスへ乗り換えを考えている人もいらっしゃるかもしれませんね。

そこでプリウスとアクアを様々な観点で比較した結果をまとめてみました

プリウスとアクアを徹底比較! サイズ

まずはサイズを比較してみましょう。

プリウスはCセグメントで3ナンバー車、アクアはBセグメントで5ナンバー車に属します。

プリウスはCセグメントのハッチバックの中でも全長が長めということもあり、アクアより525mmも長くなっています。

これだけ違えば普通はホイールベースからくる室内寸法やラゲッジスペースに反映されるのですが、室内長の差はわずか95mmにとどまっています。

最小回転半径はプリウスの標準グレード(ツーリングセレクションを除く)だと5.1mと健闘しています。

全長を考えれば小回りが効く方で、アクアから乗り換えたとしても「曲がらない!」ということはないでしょう。

さすがにこれだけの寸法差なので取り回しは断然アクアとなりますが、プリウスも大きさを考えれば優秀です。

プリウスとアクアを徹底比較! エクステリア

エクステリアを見ていきましょう。

引用:https://toyota.jp/prius/design/

プリウスは歴代プリウスと同様にトライアングルシルエットを採用しています。

TNGAという車づくりの設計思想を盛り込んで開発された新プラットフォームGA-C)で開発されており、低重心ということで着座位置など下がっています。

引用:https://toyota.jp/prius/design

フロントノーズの高さももスポーツカーの86並みとPRしています。

好き嫌いがはっきり分かれたヘッドランプユニットとテールランプは2018年のマイナーチェンジで横基調のものに改められ、アクの強さが和らぎ安定感が増しています。

引用:https://toyota.jp/prius/design/

一方、アクアは典型的な2BOXスタイルでフィットやノートに比べて全高が低く抑えられています。

引用:https://toyota.jp/aqua/exterior/

その分、重心が低くスタイリッシュですね。

引用:https://toyota.jp/aqua/exterior/

フロントマスクは2014年の12月に実施されたマイナーチェンジで開口部の大きなキーンルックが採用されました。

引用:https://toyota.jp/aqua/exterior/

テールランプも丸型から縦型の落ち着いたデザインに変更されています。

 

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プリウスとアクアを徹底比較! インテリア

運動席に座れば外観以上に2台の大きさの違いを感じます。
(まあ3ナンバーと5ナンバーなので当然ですが...)

プリウスのインパネ

プリウスは歴代モデルから伝統のセンターメーターを採用、ダッシュボードも広く奥行があります。

プリウスのシフトレバーはD(ドライブ)やR(リバース)など選択した方向に傾けて切り替えるタイプで物理的にレバーの位置が変わる一般的なシフトレバーしか触ったことのない人だと最初は戸惑うかもしれません。

駐車時はP(パーキング)ボタンを操作します。

シフトレバーがインパネに移ったのでセンターコンソールはカップホルダーやスマホ置き場など余裕のある設計となっています。

シフトレバーのパネルやセンターコンソールのカップホルダーなど陶器のような白が取り入れられていましたが、マイナーチェンジでブラックに統一されました。

質感も合成皮革やピアノブラックパネルで安っぽさはありません。

 

こちらはアクアのインパネです。

アクアもセンターメーターを採用しています。
アクアのインパネ
インパネでは3角形のエアコン操作パネルが特徴的ですね。

こちらも上級グレードにはダッシュボードに合成皮革を使用するなど質感が高いです。

ちょっとパネルの境界線が気にならないでもありませんが、一見して安っぽさは皆無です。

シフトレバーは一般的なエンジン車と同じシフトゲートタイプなので違和感なく扱えるでしょう。

 

次はプリウスの運転席から見た左後方の視界です。
プリウスn後方視界
Cピラーが大きく傾斜しているため少し死角があります。

アクアもリアドアのウインドウ形状が視角的には厳しいですが、他のコンパクトカーと比較して遜色がないレベルといえます。
アクアの後方視界

次に後席足元空間をチェックしてみます。

プリウスで身長178cmの私が運転席のポジション調整をした状態です。
プリウスの後席足元

こちらはアクアでプリウスと同じ条件で調整をした状態です。
アクアの後席足元空間
後席の足元空間はプリウスは身長180cmの大人でもゆったり座れますが、アクアは少し厳しいと言わざるを得ません。

さすがにホイールベースが150mmも違えば当然で、アクアの後席をゆとりを持って座れるのは小学生のお子さんまでと考えた方がいいでしょう。
(この点にかけてはホンダのフィットは驚異的ともいえる広さですが...)

後席に大人を乗せることが多いならプリウスを選びたいところです。
ただ、身長178cmの自分の場合、どちらも頭上高の余裕はあまりありませんでした。

 

今度はラゲッジスペースをチェックしてみます。

プリウスのラゲッジスペースです。
プリウスのラゲッジスペース

アクアのラゲッジスペースです。
アクアのラゲッジスペース
ラゲッジスペースは、もはや勝負になりません。

ラゲッジ寸法はプリウスが奥行890mm、幅が1390mmに対しアクアは奥行722mm、幅が946mmとかなりの差がついています。

プリウスはVDA方式で502LとCセグメントのハッチバックの中でも大容量を誇っています。

それに対してアクアの容量は305Lですが、ボディサイズを考えればこれだけ確保されているのは驚きです。

プリウスもアクアも後席は6:4分割でシートバックを倒すことが出来ます。

 

プリウスとアクアを徹底比較! 走行性能

引用:https://toyota.jp/prius/design/?padid=ag341_from_prius_navi_design

現行の4代目プリウスからTNGAという設計思想による新世代プラットフォームが採用されています。

これによりボディ剛性が3代目から大きく強化されたため、乗り心地や運動性能が劇的に向上しています。

リアタイヤの路面の追従性も高く、非常になめらかな乗り心地です。

1.8Lエンジン+モーターで走りも力強く、パワーモードにすれば瞬発力のある加速が楽しめます。

街中でバッテリー走行になる割合が多くなっています。

引用:https://toyota.jp/aqua/exterior/?padid=ag341_from_aqua_navi_exterior

一方、アクアはトヨタ車として意外なほど硬めの乗り心地です。

初期モデルに比べると格段にボディ剛性が強化されていますが、意図的に足回りを硬めに設定しているようです。

街中で低速域ならまったく問題ありませんが、高速道路だとやや跳ね気味な印象を受けます。

アクアは1.5Lエンジン+モーターの構成で、2代目プリウスのシステムと同じものが採用されています。

車重が軽いので街中で使用する分には十分といえます。

しかし4人乗車や勾配のある道路だとたちまち非力さを実感することになるでしょう。

プリウスのようにパワーモードもないので加速ではひたすら我慢を強いられます。

モーターでアシストしている実感は乏しく、パワー感では1.5Lガソリンエンジンモデルのシエンタの方がキビキビ走ってくれます。

やはり乗り心地やエンジンパワーなど走行性能全般でプリウスの圧勝です。

 

プリウスとアクアを徹底比較! 燃費

燃費を比較してみました。

実燃費のデータは「e燃費」という燃費情報サイトの報告を参考にしています。

カタログ燃費で、やや差をつけていますが実燃費はほとんど差がないといっていいでしょう。

どちらも世界最高レベルの燃費性能といえます。

 

プリウスとアクアを徹底比較! 安全・運転支援機能

引用:https://toyota.jp/prius/safety/?padid=ag341_from_prius_navi_safety

プリウスもアクアも安全・運転支援機能パッケージの「トヨタセーフティセンス」が搭載されています。

しかし内容にはかなり差があるので詳しく違いをみていきましょう。

自動ブレーキ(プリクラッシュブレーキ)

車両や歩行者の検出にはレーダーと単眼カメラが使われています。

アクアのレーザーレーダーに対してプリウスは高価なミリ波レーダーを使用しており検出範囲が広く精度も高いのが特徴です。

プリウスの自動ブレーキは公的機関によるテストでも好成績を収めています。

クルーズコントロール

プリウスは完全停止をサポートする全車速アダプティブクルーズコントロールなのに対して、アクアは一定速度を維持するクルーズコントロールです。

アダプティブクルーズコントロールは高速道路はもちろん、渋滞などノロノロ運転でも前走車に追従してくれるのでアクセルやブレーキ操作から足を解放してくれます。

長距離運転ともなれば、疲労度は圧倒的にプリウスが少ないでしょう。

車線逸脱防止

自車が車線をはみ出した際、アクアは警報を出しドライバーに注意を促しますが、プリウスはハンドル操作に介入して車線内に戻すアシスト機能があります。

ドライバーが警報に気付いて操作するまでにどうしてもタイムラグが生じるので、この差は大きいですね。

いずれも50km/h以上で動作します。

 

安全・運転支援機システムはアクアがコスト優先に対してプリウスは性能優先となっており明らかに差があります。

 

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プリウスとアクアを徹底比較! 購入価格

引用:https://toyota.jp/aqua/exterior/?padid=ag341_from_aqua_navi_exterior

購入するのに必要な費用を比較してみます。

比較グレードとしてプリウスは標準グレードの「S」、アクアは上級グレードの「G」を選択しました。

どちらもエントリーナビとETCユニット、バックカメラをオプションとして設定しています。

また、同じ条件に近づけるためアクアはLEDヘッドライトをオプションに追加しています。

クラスが違うだけあって40万円もの価格差となりました。

ただ、トヨタセーフティセンスやパワートレイン、さらにオンラインサポートのコネクティッド機能などプリウスの方が格段にコストがかかっており当然でしょう。

ただ、将来車を手放すときのリセールバリューまで考慮すればこの差は縮まると予想されます。

 

プリウスとアクアを徹底比較! もう一つの選択肢

いくら安全と走行性が優れているからといっても40万円の価格差は、そう納得できるものではないでしょう。

そこでトヨタのもう一つの選択肢としてカローラスポーツもおすすめします。

引用:https://toyota.jp/corollasport/design/?padid=ag341_from_corollasport_navi_design

カローラスポーツは2018年にプリウスと同じ新型プラットフォームとトヨタ最新の次世代トヨタセーフティセンスが採用されています。

アクアとカローラスポーツの購入費用を比較してみした。

こちらだとアクアとの価格差は24万円となっています。

安全・運転支援機能では夜間の歩行者まで検出しプリウスはもちろん、高級SUVのハリアーより高い性能を誇っています。

また、カローラスポーツはVWのゴルフをライバルとして開発されており、走行性能に関してはプリウス以上の仕上がりです。

ハイブリッド車のプリウスとアクアを検討されるなら、カローラスポーツも候補に加えてみてはいかがでしょうか?

 

プリウスとアクアを徹底比較! まとめ

プリウスとアクア
トヨタのハイブリッド専用車のプリウスとアクアを比較してみましたが、いかがだったでしょうか?

この2台はCセグメントとDセグメントというクラスの違いもありますが、車を構成する技術の格差もしっかりあります。

2015年にモデルチェンジしたプリウスは当時のトヨタの最新技術を用いて開発されています。

引用:https://toyota.jp/prius/design/?padid=ag341_from_prius_navi_design

それに対してアクアはすでに登場から8年目を迎えておりモデル末期といえますね。(新型は次期ヤリスに統合されるとの噂もありますが..)

引用:https://toyota.jp/aqua/exterior/?padid=ag341_from_aqua_navi_exterior

プリウスは世界中で売ることを想定した設計となっており、ほとんど国内専用モデル(北米のみ販売していますが販売台数は少ない)といっていいアクアとは車の基本性能が大きく異なります。

価格の差はその表れでもあり、また安全性能の面でも単純にコスト比較で選択することはおすすめしません。

試乗してみることを強くおすすめします。

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キャッチ画像引用:https://toyota.jp/aqua/exterior/
キャッチ画像引用:https://toyota.jp/prius/design/

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