コンパクトカーのベストセラーであるホンダフィット（FIT）とトヨタヤリス（ヴィッツ）の2台が揃ってモデルチェンジしました。
今回は、新型フィットと新型ヤリスについてハイブリッドモデルに試乗して走行フィールやシートの出来について比較してみました。
フィット(FIT)とヤリス 運転席を比較
こちらは新型フィットの運転席です。
身長178cmの私がドラビングポジションを調整してみたところ、シートリフターの調整幅が広くすんなりとポジションが決められました。
テレスコピックのおかげもありメーターパネルの視認性も問題ありません。身体の大小にかかわらず適切にドラビングポジションを調整できます。
シート座面やシートバックの大きさも十分あり、柔らかいものの身体の一部が沈み込むような感じもありませんでした。
対する新型ヤリスの運転席です。
こちらは上級グレードのZに標準装備のシートではシートリフターの調整幅が不足していて座面高さが気になりました。
ただ、それ以外のグレードで標準のヘッドレスト一体型のシートだと調整幅が広く問題なくポジションを決められました。
ヤリスのシート座面やシートバックの大きさは身長178cmの私でも不足はありません。
フィットの運転席からみた左後方の視界です。
小さいながらもクウォーターウインドウがあるおかげで死角が抑えられています。
こちらはヤリスの運転席からみた左後方の視界です。
この点はCピラーが邪魔に感じますが、視界が悪い車とまではいえないと思います。
小柄な身体の人ならほとんどの車でシートが問題になることはないと思いますが、身長178cmの私だと適切なドライビングポジションが取れなかったり、座面長が短く感じる車が結構あります。
そんな中で、フィットもヤリスもコンパクトカーながらシートサイズや調整量（ヤリスのZグレードを除く）で問題になることはありませんでした。
どちらもシートは柔らかめですが、沈むこみを意識させるようなこともなくしっかりと身体が収まるように出来ていると感じます。
視界に関しては前方や後方も含めて明らかにフィットが優れています。
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フィット(FIT)とヤリス ハイブリッドモデルの走りを比較
フィットもヤリスも共に新開発となったハイブリッドモデルを試乗して比較してみました。
フィットは今回から2モーターを使用するハイブリッドシステムに、さらにトランスミションはいろいろあったDCTからCVTへと切り替わりました。
スタート直後からモーターやエンジンといったハイブリッドを意識させないなめらかな加速、決して力強さはないもののスムーズな反応を見せてくれます。
基本的に街中では日産のノートe-powerと同じシリーズハイブリッドなのでパワフルな加速をイメージしていましたが意外にも普通でした。
アクセルレスポンスは穏やかですがワンテンポ遅れるようなこともなく普通に運転する分には全く問題ありません。
ステリング操作に対する反応や反力もソフトですが路面を蹴っている感触は伝わってきます。
そして乗り心地はどっしり安定していて、いい意味でコンパクトカーらしからぬ重厚な乗り味です。
その反面軽快さがありませんが、大きなサイズの車から乗りかえても抵抗がないのではないでしょうか？
続いてヤリスですが、スタート直後はなかなか力強い加速を見せてくれます。プリウスやカローラの1.8Lハイブリッドと遜色ないほどパワフルです。
そしてヴィッツとは全く異なる乗り味で、大幅にボディ剛性が強化されていることを実感します。
アクセルレスポンスは俊敏とまではいきませんが、がっちりした剛性感と併せて人車一体感がありますね～
ステアリングの操作は軽すぎず適度な反力が感じられハンドリングの楽しさもあります。
乗り心地はやや重量を感じさせるもののフワフワ感も突き上げもなくバランスが取れていると感じました。
ただし、３気筒ということもあり車内はなかなか賑やかでした（笑）
試乗したヤリスは普通のハイブリッドモデルですが、スポーツモデル並みに動的質感が高いですね～。
フィットとヤリスの2台を試乗して比較してみると、外観（プロポーション）と同じく走行フィールは明確に異なっていました。
フィット：安定性重視で静かでなめらかな乗り心地
ヤリス：ややノイズが大きいですが走行性能重視でコントローラブル
ベストセラーのBセグメントのコンパクトカーながら、全く違うカラーが与えられています。
このクラスを愛用している大多数の人たちには、きっとフィットの方に魅力を感じると思います。
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フィット(FIT)とヤリス 新型の走行フィールや運転席を比較してみました まとめ
フィットとヤリスの走行フィールや運転席を比較してみましたが、いかがだったでしょうか？
この2台は「迷うことはないんじゃないか？」と思うほど似ている点がありません。
フィットの快適な乗り心地以上に、ヤリスはよくもまあここまで走行性能に振ったな～と感心させられました。
そもそもこのクラスは日常の足として使用している女性ドライバーも多いと思いますが、外観（エクステリア）も含めてあえてフィットを蹴ってヤリスを選ぶとは個人的に考えにくいんですよね～
少なくとも個人的には総合力ではフィットの勝ちだとみています。
フィットとヤリスについては他でも比較記事をアップしていますのでチェックしておいてくださいね。
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