C63というAMGモデルが出たばかりですが、新型となったCクラスをじっくりドライブしてみました。
Bクラスやスイフトスポーツ乗りにはどう映ったか?感想をまとめてみました。
新型Cクラス C200 4MATICを試乗して評価してみました
普段はDセグメント以上の車とは無縁の生活ですが、とある事情で新型Cクラスをお借りすることが出来たので早速友人とドライブへ!
マイカーのスイフトスポーツや友人のBクラス(B200d)を運転している立場から、新型Cクラスを評価してみました。
今回お借りしたのはメルセデスベンツC200 4MATIC アバンギャルドというモデルで、オプションのAMGライン装着車でした。
パワートレインは1.5L直噴ガソリンエンジンのマイルドハイブリッドで、駆動方式は4WDとなります。
では、さっそく運転席に乗り込んでシートポジションを調整してみます。
シートはもちろんステアリングのチルト/テレスコピックも電動で微調整が可能なのですが...これがなかなかベストポジションが決まりません!!
シートの座面高さやチルトなど調整を試みるも、シートポジションとステアリング位置、メーター視界が両立できず、結局メータの視認性を妥協する羽目に...
今までいろんな車を試乗させていただきましたが、輸入車でドライビングポジションを妥協する事態は非常に珍しく、BMWの旧1シリーズ以来です。
そして運転席に座ってまず気になったのがAピラーの角度!
かなり寝かされていてダッシュボードの奥行も狭いこともあって、かなりの圧迫感がありました。
個人的にスイスポの方が解放感があり車内の横幅も含めてとてもDセグメントのゆとりを感じられないというのが第一印象でした。
もう1点、気になったのが運転席の足元空間です。
センタートンネルから左のフットレスト周りが狭いうえに、ペダルからシート手前まで妙な傾斜があるのです。
この傾斜のためペダルから足を離して休めたくても、足首に角度がついてしまいリラックスできません。
勝手な想像ですが、今度のCクラスはSクラスとシャシーが共用されているのが一因なのかも?
個人的にインパネの造形や見た目は好感が持てました。先代は少しギラギラし過ぎている印象が・・・
さて、出鼻をくじかれましたが気を取り直してエンジン始動、車をスタートさせます。
走行性能
停止状態からの動き出しはモーターのアシストがあり軽やかですが、クイっと少し飛び出し気味の印象。
車格を考えればもう少しマイルドでもいい気がします。
一度、走り出してしまえば、そこからは速度コントロールもしやすく、軽量のスイフトスポーツ乗りからみてもかったるさは皆無です。
アクセルレスポンスもよくエンジン、モーターを意識させないシームレスな加速です。
登坂路でも全くパワー不足を感じません。
さすがにもりもりトルクが湧き出るとまではいきませんが、車の性格を考えれば必要十分です。
運転モードはエコ、コンフォート、スポーツ、スポーツプラスにインディビジュアル(カスタマイズ)から選択できます。
いろいろ試してみるとエコはややダルな傾向、コンフォートだとほとんどのシーンで不満はありませんが、スポーツの気持ちのいいレスポンスを知ってしまうとワインディングロードではやや物足りなさを感じるかもしれません。
今回は4MATICという4WDモデルのためか、ハンドリングも素直で加速時のトラクションのかかり方も終始安定傾向。
考えてみたらメルセデスベンツの4WDに乗るのは今回が初めてでした。
乗り心地など快適性
それはもう滑らかでウルトラスムーズ。
やや大きめの路面の衝撃になると意外に少しショックが伝えてきますが、収まりもよくもちろん不快なレベルではありません。
そもそも私が普段乗っているのはスイフトスポーツなので、不満があるはずがありません(笑)
そして先代よりも静粛性が大きく向上していますね。
先代は「このクラスの高級車がコレでいいの?」と疑問に思うほどタイヤ周りのノイズが気になっていました。
ハンドリングはスポーツセダンといっていい出来で、先代よりも動的質感でより高級車らしさを感じることが出来ました。
ところでボンネットの左右二か所の隆起は車内からは、かなり目立ちますね。
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新型Cクラス C200 4MATICの概要
新型Cクラスはガソリン、ディーゼル共に全てマイルドハイブリッドとなりました。
シャシーは何とSクラスと共用。ホイールベースなど設計の自由度がかなり高いということですね。
全長:4755mm
全幅:1820mm
全高:1435mm
ホイールベース:2865mm
最小回転半径:5.2m
車両重量:1740kg
C200に搭載されている1.5L4気筒ガソリンエンジンは、先代Cクラスに採用されていたものとは別物での新型エンジンでトルクは280Nmから300Nmと大幅アップ。
これにモーターを加えた48Vマイルドハイブリッドシステムとなっています。
トランスミッション9速DCTとなります。
最高出力:204PS/5800-6100rpm
最大トルク:300Nm/1800-4000rpm
駆動方式 : 4WD
燃料タンク容量 : 66L
WLTCモード燃費 : 14.3km/L
タイヤサイズはAMGライン装着車だと、なんと前後異径サイズ!
フロント225/45R18、リア245/40R18でミシュランのプライマシー4を履いています。
このAMGラインのホイールは先代モデルと似たデザインですが、整流板が追加されより空力が強化されました(見た目は微妙かも?)
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メルセデスベンツ新型Cクラス C200 4MATICを評価してみました まとめ
スイフトスポーツ、Bクラス乗りの立場からメルセデスベンツの新型Cクラスを試乗して評価してみましたが、いかがだったでしょうか?
「スイフトスポーツって車格が違いすぎるだろ!」とつっこまれそうですが、それでも乗り比べると両者の良し悪しががよく見えてくるんです。
新型Cクラスを試乗した感想ですが、車の性格にふさわしく快適でややスポーティーな車に仕上がっていました。
ただ、自分には響くものがなく実に薄っぺらい印象にとどまっています。
すべては最初のドライビングポジションや運転席周りの印象が期待以下だったため、テンションが下がってしまった結果です。
輸入車、しかもメルセデスならこの点は外さないだろうと思っていただけに意外でした...
やはりインターフェースで違和感を覚えると車の評価は下がってしまいます。
初代(W202)のC200、C240を父が乗り継いでいて個人的にCクラスは思い入れがある車だけに少し残念です。
それにしても今回のCクラスの試乗で実感したのが、Bクラスの完成度の高さです。
Bクラスはマルチパーパスカーなので室内空間のゆとりは圧勝、内装の質感も全く見劣りなし。
ダイレクト感やロール量では車高が高い分Cクラスに見劣りしますが、操縦安定性や乗り心地でCクラスのアドバンテージはわずかなものに感じます。
個人的に150万以上の価格差の価値を見いだせません。
とはいってもCクラスとBクラスでは客層もニーズも異なるので、比較検討するような人はいないでしょうね~
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