2018年に発表された新型カローラスポーツはプリウスと同じCセグメントのハッチバック車です。
3代目プリウス(ZVW30)からカローラスポーツへ乗換を考えている人も多いのではないでしょうか?
実際に3代目プリウスからカローラスポーツ(ハイブリッド車)へ乗り換えてみた立場から色々と比較してみました。
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とてつもない販売台数だった3代目プリウス(ZVW30)
2009年のエコカーブームのさなか、トヨタが最新技術を投入して開発した3代目プリウスを発売しました。
北米を皮切りに事前にPRしていたこともあり発売直後から受注が殺到しました。
2009年の発売月の受注台数はなんと18万台!!
月販目標台数の18ヶ月分にもなる勢いで結局トータルで200万台に近い生産台数を記録し大ヒットしました。
今でこそハイブリッドのフルラインナップが実現したトヨタですが、当時はプリウス以外のハイブリッド車といえばエスティマ、ハリアーなど選択肢が限られていたこともありますが、エコカー補助金の恩恵やガソリン高騰のあおりなど売れる条件がそろっていました。
このため多くのドライバーが3代目プリウスでハイブリッド車デビューを果たしています。
その3代目プリウス(ZVW30)も古いものだと9年が経過し、さすがに乗換を考えているユーザーも多いことでしょう。
しかし本来、その受け皿となるはずの4代目プリウス(ZVW50)への乗換を躊躇するユーザーが続出。
ハイブリッドのミニバンやセダン、コンパクトカーなど選択肢が増えたこともありますが、3代目プリウスユーザーからみて4代目プリウスに魅力を感じないのかもしれません。そのため輸入車などライバルメーカーに流れてしまったお客も多いようです。
そんな中、2018年6月にプリウスと同じCセグメントとなるカローラスポーツが登場しました。
オーソドックスな2ボックススタイルながらも、TNGA(トヨタグローバルアーキテクチャ)や最新のセーフティセンスが導入されており、ある意味プリウスの強力なライバルといえます。
最近のトヨタ車でおなじみのキーンルックに抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、デザインについては4代目プリウスと比較すると多くの人はこちらを選択するのではないでしょうか?
取り回しはどうか?
まず、サイズを比較してみると...
カローラスポーツ | 3代目プリウス | |
全長 | 4375mm | 4460mm |
全幅 | 1790mm | 1745mm |
全高 | 1460mm | 1490mm |
ホイールベース | 2640mm | 2700mm |
最小回転半径 | 5.1/5.3m | 5.2/5.4m |
カローラスポーツは3代目プリウスに比べ全長は85mm短く、全幅は45mm広く、全高は30mm低くなっています。
単純にプリウスよりワイド&ローのプロポーションで実用よりカッコよさや低重心を優先しているデザインです。
トヨタではカローラスポーツをコンパクトカーとして分類していますが、それでもアクアやヴィッツに比べて明らかに大きく車体寸法ではにSUVのC-HRと大して変わりません。
取り回しで気になるのは全幅だと思いますが、最近のCセグメントの車はほとんど1770~1800mmmとなっておりカローラスポーツが特別広いわけではありません。
全幅 | |
カローラスポーツ | 1790mm |
3代目プリウス | 1745mm |
4代目プリウス | 1760mm |
インプレッサスポーツ | 1775mm |
アクセラスポーツ | 1795mm |
シビックハッチバック | 1800mm |
VWゴルフ | 1800mm |
アウディA3スポーツバック | 1785mm |
BMW118 | 1770mm |
ボルボV40 | 1800mm |
3代目プリウスからカローラスポーツに乗り換えて同じ道を走りましたが、すれ違いに気を使う1.5車線の狭い道でも思ったより大きな差は感じられませんでした。1800mmまでなら駐車場を含めて慣れで通せるんじゃないでしょうか?まあ、このあたりの感覚は個人差もあるでしょうね~
それより最小回転半径が短くなったことで、Uターンや駐車場での取り回しが楽になりました。
走行性能、燃費を比較
結論からいいますとカローラスポーツは3代目プリウスに比べて乗り心地、燃費、ハンドリングなど走行性能が1ランク上の車に仕上がっています。
単に乗り心地がいいというだけでなく動的質感がアップしているので走り出した瞬間から「全然違う!」となります。
燃費においても毎日の通勤で郊外路や渋滞を含む市街地の走行でプリウスは24km/Lに対してカローラスポーツはコンスタントに26km/Lをたたき出しています。
モーター走行の割合も大幅に増え、ハイブリッドインジケータを見ながらのエコ運転もしやすくなりました。
同じ1.8Lハイブリッドエンジンですが、もはや全く別物!素晴らしい進化を体感できました。
使い勝手を比較
運転操作に関して
カローラスポーツはプリウスのようなセンターメーターやポジション固定のシフトレバーなどではなく、ごく普通の乗用車に準じたインターフェースが採用されています。
取扱説明書を見なくても運転に際して基本的な操作が分からないということはないでしょう。
パーキングブレーキが電動になり解除も含めて自動で動作するようになったので解除忘れで発進することもなくなりました。
オートホールドボタンを押しておけば信号待ちでもブレーキを踏み続ける必要がありません。
先行車発進お知らせ機能も便利ですね。
他にも全車速対応アダプティブクルーズコントロールやオートマチックハイビームなど便利な機能が標準装備されており、これらのおかげで長距離ドライブも快適です。
運転席周りの収納は?
カローラスポーツのグローブボックスやセンターコンソールはプリウスに比べて容積が少なく収納力に劣ります。
この点を除いてはプリウスと大差はありません。
ちなみにカローラスポーツのセンタコンソール内には1ポートだけですがUSBポートが付いています。
カップホルダーはセンターコンソールとリアのセンターアームレスト、および各ドアに用意されています。
シートの出来は?
カローラスポーツのフロントシートはプリウスに比べてかなりサポートがしっかりしています。
座面の感触は柔らかめですが固めのサイドサポートのおかげで運転中に体がずれるようなことはありません。
シートバックの寸法が長いため肩まですっぽりおおわれます。
座面長はややプリウスより短かく感じます。
ちなみにカローラスポーツのハイブリッド車はリアシートの真下にバッテリーがあるためリアシートに座った時の沈み込みが浅くなっています。
着座位置は4代目プリウスと同じく若干低めになりますが、フロントシートへの乗り降りにさほど抵抗を感じません。
後席の広さは?
座ってみるとカローラスポーツはホイールベースがプリウスから60mmも短くなっているため後席足元はやはり狭いです。
…といっても身長178cmのドライバーがシートポジションを合わせた状態でも膝からフロントシートまでこぶし1つ分以上の余裕があり、大人の男性でもしっかり座ることが出来ます。同じホイールベースのC-HRとほぼ同じレベルです。
ただ、リアのドア開口部がプリウスより明らかに狭くなっているので、乗り降りにやや窮屈に感じました。
後方視界は大丈夫か?
プリウスのサイドガラスはは6ライトですが、Cピラーの形状の関係で左斜め後方の視界はどちらも同じレベルだと思います。
カローラスポーツのフロントドアについて
毎日、車に乗り降りしていて気になったのがフロントドアです。
カローラスポーツは3代目プリウスに比べてはるかに車体強度が高く、ドアを閉めるときの重厚な音からも実感できます。
そのためなのかドアが重く、プリウスに比べて開け閉めに力がいるようになりました。
あくまで従来のトヨタをはじめとする国産車に比べればというレベルであり、輸入車ならばこれより重い車はたくさんあります。
もう一つはフロントドアがやや大きいことです。
駐車枠が狭い駐車場だとドアの開け閉めで隣の車との接触に気を使うようになりました。
剛性強化や衝突安全性能の向上を考えればやむを得ないことかもしれませんね。
リアは重さにしても長さにしても特に問題を感じません。
ラゲッジスペースの広さは?
カローラスポーツ | 3代目プリウス | |
奥行 | 800mm | 880mm |
横幅 | 980/1390mm | 980/1500mm |
高さ | 770mm | 1020mm |
ここでもカローラスポーツは全長が短い分、ラゲッジスペースの奥行きが不足しています。
また、スタイル重視で寝かせたリアゲートの弊害で開口部付近に高さのある荷物を積むことが出来ません。
プリウスはリアゲートが垂直だったので問題なかったのですが、カローラスポーツではある程度の荷物の積載に工夫が必要になってきます。
リアシートを倒してタイヤ4本を収納する場合にプリウスでは難なく出来ましたが、カローラスポーツでは出し入れも含めてちょっと手こずります。
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カローラスポーツと3代目プリウスを比較してみました まとめ
元3代目プリウス(ZVW30)オーナーの視点でカローラスポーツと比較してみましたがいかがだったでしょうか?
燃費性能を最優先とするプリウスに対してカローラスポーツは走行性能やカッコよさを優先しており追求する価値観が異なります。
そのためカローラスポーツではリアシートやラゲッジスペースが割り切った設計となっています。
スタイル、走行性能を優先するならカローラスポーツ、後席に人や荷物を乗せることが多いなら現行プリウスということになりますね。
1~2人で移動することが多いのならカローラスポーツを選択することをおススメします。
カローラスポーツのようなハッチバックは日本では市場規模が小さくカローラ店でしか扱っていません。
そのためプリウスやC-HRのように街中でたびたび見かけることにはならないのも利点かも?
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