トヨタのコンパクトカー「ヴィッツ」は今年で9年目を迎えますが、ようやくモデルチェンジを迎えようとしています。
今度の「ヴィッツ」は9年前とは比較にならないほど開発に気合が入っているようです。
「ヴィッツ」は海外では「ヤリス」として販売されていましたが、今回のモデルチェンジで日本での名称も「ヤリス」に統一されます。
その新型ヤリスについて情報をまとめてみました。
ヤリス(ヴィッツ)のフルモデルチェンジが遅れた理由は?
引用:https://toyota.jp/vitz/
トヨタの新しい車作りの設計思想「TNGA」にもとづいて開発されたプラットフォームは、車体サイズに応じていくつか存在しています。
そのプラットフォームを使った製品としてプリウス、カムリ、C-HR、クラウン、カローラスポーツ、新型RAV4があり、いずれも高い評価を受けています。
トヨタは順次、他のモデルもTNGAのプラットフォームで開発をすすめています。
しかしヴィッツやアクアクラスに相当するプラットフォーム(GA-B)だけは、開発が難航していました。
このため、ヴィッツもアクアもモデル末期にもかかわらずモデルチェンジが引き延ばされていたのです。
(当初は2016年の予定だったとか….)
車がコンパクトサイズであってもラージサイズであっても搭載するコンポーネントは基本的に同じです。
しかしコンパクトサイズになると設計上、最もゆとりがありません。
限られたスペースやコストの中でガソリンエンジンだけでなくハイブリッド車にも対応しなければなりません。
そのうえ更に今回のヤリス(ヴィッツ)は開発段階から課題が科せられていたのでした。
それは….
引用:https://www.toyota-europe.com/world-of-toyota/toyotagazooracing/tgrwrc
WRC(世界ラリー選手権)で勝つためのポテンシャルでした。
WRCはターマック(舗装路)、グラベル(未舗装路、ダート)、スノー&アイスバーンといった世界中のあらゆる路面状況で速さを競う競技です。
単に効率を優先するだけでなく、車の走行性能を高めTNGAの設計思想を最も要求されることになりました。
こうして難航しながらも開発が進み、ようやくヤリス(ヴィッツ)は2020年にモデルチェンジを果たすことになりました。
このように競技に勝つために市販車の開発段階から意識して作られた車の一つとして有名なものに、スバルの初代インプレッサが挙げられます。
最もパフォーマンスを追求するスポーツモデルを基準に設計されるため、市販される一般グレードの車はオーバークオリティともいえる性能を手にすることが出来るのです。
実際、重心を下げたり適正なサスペンションの配置などの様々な恩恵があります。
引用:https://www.toyota-europe.com/world-of-toyota/toyotagazooracing/tgrwrc
では、なぜWRCにこだわるのでしょうか?
F1のようなフォーミュラカーと異なり、WRCでは市販車をベースに競技車両が制作されます。
自分たちが普段乗っている車と、あまり変わらないモデルが過酷な競技で勝利することは非常に大きなPRとなります。
また、日本とは比べ物にならないほど欧州では人気のある競技なのです。
スバルはWRCの活躍のおかげで欧州でのブランド造りに成功しました。(今は競技から退いているためその影響力は急速に衰えていますが...)
ヤリス(新型ヴィッツ)の主力マーケットは欧州です。
その欧州では小型車のディーゼルエンジン離れが進んでおり、ハイブリッド車を持つトヨタには追い風となっています。
ただ、「ハイブリッド車は走らない(面白くない)=すべてのトヨタ車」というイメージを持っている人も少なくありません。
このためトヨタはTNGAによる車つくりを宣言し積極的にモータースポーツに参戦して、イメージ造りに努めているのでした。
ちなみに新型ヤリスのWRカー※は2020年に実戦投入される予定です。
※・・・ワールドラリーカーというWRCのトップカテゴリー
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ヤリス(ヴィッツ)のフルモデルチェンジでサイズは?
引用:https://toyota.jp/vitz/
新型ヤリス(ヴィッツ)の気になるサイズですが、若干変更になるとスクープ雑誌では予想しています。
全幅 1695mm
全高 1500mm
ホイールベース 2510mm
全幅 1700mm以上
全高 1475mm
ホイールベース 2510mm以上
「ヤリス」のライバルであるフォルクスワーゲンの「ポロ」も現行モデルは全幅が1750mmもあります。
さすがに日本の5ナンバー枠に縛られていては競争力が失われてしまうので、ヤリスも3ナンバーボディとなります。
走行性能を上げるためにもトレッドの変更は避けられないのでしょう。
ただし、日本仕様ではナローバージョンのフェンダーパネルにより5ナンバー枠を維持します。
つまり日本仕様では現行に比べて全高のみ25㎜下がることになるようです。
ただし、別途開発中のGRブランドのスポーツグレードは全幅を広げた3ナンバーボディが採用されます。
ヤリス(ヴィッツ)のフルモデルチェンジでエクステリアは?
気になるエクステリアは、どんなものなのでしょうか?
開発中の車両を目撃した人の証言をまとめてみると….
・カローラスポーツのような大きな開口部のフロントグリル
・リアはフェンダーからハッチにつながるキャラクターラインがある
・全高が現行タイプより低い
・ホイールベースが延長されている
・前後のオーバーハングが短縮されている
やはりキーンルックは間違いないでしょう。
フロント、リアともにカローラスポーツのテイストが盛り込まれたエクステリアとなりそうです。
上が現行モデル、下が新型の予想イラストです。
引用:https://www.toyota-europe.com/new-cars/yaris/
全幅が広げられ、全高を落としているので現行モデルより安定感が増したイメージが期待できそうですね。
リアドアのウインドウ形状は現行デミオに近いとの情報もあります。
ヤリス(ヴィッツ)のフルモデルチェンジでエンジンラインナップは?
引用:https://toyota.jp/vitz/performance/eng_hv/
エンジンラインナップは従来と同じ以下のものが搭載される見込みです。
● 3気筒1.2Lガソリンエンジン
● 3気筒1.5Lガソリンエンジン
● 1.5Lハイブリッドエンジン
現在、日本仕様にラインナップされている1Lガソリンエンジンも改良したものが、採用される可能性があります。
1.5Lハイブリッドエンジンはアクアで採用されているものと思われますが、JC08モード燃費で44.6km/Lを目標にしているとの情報もあります。
引用:https://www.toyota-europe.com/new-cars/yaris/
そうなると現行のヤリスより10km/Lも向上させる必要があり、アクアのものに改良を加えられているのかもしれませんね。
なお駆動方式はFFの2WDが基本ですが、4WDグレードも用意されます。
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ヤリス(ヴィッツ)フルモデルチェンジの情報をお届けします まとめ
トヨタのコンパクトカーは日本では圧倒的に「アクア」が売れていますが、欧州では「ヤリス」が主力です。
しかも強力なライバルがひしめく欧州市場の中で販売台数ランキングの上位に位置しています。
やはり最大のライバルはフォルクスワーゲン「ポロ」になるでしょう。
これに対応するにはかなりの魅力が問われます。
そこでトヨタは欧州でも積極的にハイブリッドモデルのラインナップを充実させています。
これに加えて新型ヤリスではトヨタの先進の安全支援パッケージである次世代トヨタセーフティセンスの搭載も予定されています。
この新型ヤリスは2019年10月に開催される東京モーターショーでお披露目の予定です。
発表を楽しみにしていましょう。
ただ、国内に投入されるのは2020年2月とみられています。
新しい情報が入り次第、またお伝えしていきますね!
ところで、今回のモデルチェンジでヤリス(新型ヴィッツ)はトヨタの全系列店で扱われる可能性があります。
そうなると、「アクア」の存在が問われることになりますね~。
果たして「アクア」の新型は存在するのでしょうか?
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