2023年6月に納車された新型プリウスは、早くも6000kmを突破！
そこで毎日乗って感じた、新型60プリウスの不満点をまとめてみました。
「後席頭上空間が狭い」など展示車でわかるような内容ではなく、実際に使ってみて感じた不満点を挙げています。
スタイル重視の代償
新型プリウスの運転席に座ってみると、確かにAピラーは寝ているもののさほど前方視界に不満は感じていませんでした。
しかし．．．走行距離を重ねていくうちに脇道からの進入やワインディングロードで、Aピラー周りの死角が気になる時があります。
ちょうどチェックしたい方向にAピラーが重なって、一瞬「あっ！」ということも．．．
フロントシートの乗降性は問題ありませんが、このAピラーの角度が生み出す死角はデザイン重視の代償といえそうですね。
慣れていくのかもしれませんが、こればかりは向き合っていくしかありません．．．
新型プリウスを試乗されるときは、要チェックポイントです。
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純正シートが身体に馴染まない
新型プリウスのＺやＧグレードではスポーティーシートを採用、Ｚグレードのシート表皮は合成皮革になっています。
このシート、座面やシートバックは一見サポート性がよさそうで、座った感触もまずまずでした。
しかし！
長時間運転を続けていると背中の下あたりがしびれてきます．．．
これまで旧型プリウス、初代リーフ、C-HR、カローラスポーツ、BRZ、スイフトスポーツといろんな車で通勤してきましたが、こんなことは初めて！
シート表皮が滑りやすいのか、運転中に少し身体が動いていると思います。
「お前の運転姿勢に問題があるのでは？」とご指摘を受けそうですが、これでも過去に様々な講習会やスポーツ走行を通じてドライビングポジションにはこだわってきたつもりです。
そもそも新型プリウスのシートバックのサイドサポートは、上半身の保持には全く役立っていません。
スポーティーシートといっても所詮はゆったりした形状で、不特定多数のドライバーの体格に対応しなければならないので仕方ありませんね．．．
これに対して今までで最高の相棒といっていいスイフトスポーツのシートは優秀過ぎました。
こちらはシートバックと座面の双方でがっちり身体を保持してくれる神シート！
スポーツモデルなので身体のサポートを意識した設計とはいえ、プリウスの純正シートとはあまりにも対照的です。
多くのオーナーさんには、このプリウスの純正シートは問題ないかもしれませんが、毎日3時間以上運転する私にとっては悩みの種となりそう。
そういえばZR-Vでもシートが問題視されていましたね。
いつもなら純正シートが身体に合わなければ「シートを交換すればヨシ！」として愛用のレカロシートに交換していましたが、新型プリウスのＺグレードにはシートヒーターに加えてベンチレーションまで付いているのでそう簡単には諦められません。
悩ましいところです。
不本意ですがシートクッションを物色して試しているところです。
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使い勝手が今一つのステアリングスイッチのレイアウト
私はレーダークルーズコントロール（アダプティブクルーズコントロール）を使い倒す毎日。
そのためステアリング右側のスイッチパネルは頻繁に操作しています。
しかし！
操作頻度の多い速度調整スイッチ（＋／ー）がステアリング中央寄りに配置されているので、ステアリングを握った状態だとわずかに親指が届きません。
まあ、それはいいとして謎なのがこのMODEスイッチ。
これは走行支援モードを選択するためのスイッチで、「レーダークルーズコントロール」と「クルーズコントロール」を切り替えるものです。
「クルーズコントロール」とは昔ながらの定速走行のことですが、モードを切り替える人ってどれだけいるんでしょう？？
私を含めて全く切り替えしないオーナーさんが大半だと思います。
そもそもこのスイッチ、走行中は切り替えができません。
使用頻度の少ないスイッチを、こんな一等地に配置しているのが理解に苦しみます。
せめて左右の配置を逆にしてほしかった．．．
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表示エリアを持てあましているマルチインフォメーションディスプレイ
ハイブリッド車なら燃費はやっぱり気になるところで、平均燃費をチェックするオーナーさんも多いと思います。
こちらが新型プリウスの平均燃費を表示している画面。アクアに準じた表記ですね。
メーターパネルの画面左半分を占有して得られる情報がこれだけ！
グラフとかいらないし、数値だけを片隅に表示してくれればいいいのに．．．
運転支援システム情報表示画面（クルーズコントロールなど）についても同じ。
メーター調のハイブリッドシステムインジケーター内に表示されていたものが、左半分のスペースに大きく表示されているだけといった印象。
ちなみにこのときハイブリッドシステムインジケーター内に表示される道路標識が、1つから2つに増えるだけ．．．
下の記事でも書いていますが、スペースがあるならもっとステータス情報を充実してほしいところです。
ちなみにエコアクセルガイド／ジャッジって、本当にニーズがあるんですかね～
今回のプリウスの方向性を考えると不要なメニューに感じられます。
どうにもカテゴリー別の表示メニューを作っておき、各画面を用意しておきました感が否めません。
スペースを活用できているのは純正ナビゲーションの右左折案内位でしょうか？
インパネ中央の12.3インチのマルチメディアディスプレイも含めて、どうも表示エリアを無駄使いというか持て余している印象が否めません。
このエネルギーフロー、画面いっぱいに表示させる内容でしょうか？？（しかも同じ内容をメーターパネルに表示可能です）
せっかくのハードを、有効活用できていないのが何とも残念。
以前は工業系システムエンジニアとしてタッチパネルなどMMI（マンマシンインターフェース）を数えきれないほど手掛けてきただけに、個人的に超絶歯がゆい思いです（自分に設計させてくれ～）
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新型プリウス 6000km走って実感した不満点とは？ まとめ
新型プリウスを乗り始めて感じた不満点を挙げてみましたが、いかがだったでしょうか？
新型プリウスの不満点といえば、「ロードノイズやエンジン音がうるさい」「高級感に欠ける」「燃費がよくない」あたりが相場じゃないでしょうか？
しかし私の場合、歴代プリウスを経験し新型のコンセプトも受け入れているので折り込み済み。
そもそも、プリウスのエンジンは出力よりも燃費効率を追及しているアトキンサイクルなので、純ガソリンエンジンのような感覚を期待するのはちょっと酷な話。
先代の50プリウスに比べて燃費は落ちるものの、それでもCセグメントでは世界トップクラスの燃費性能です。
リアの視界については試乗した時点で、覚悟が出来ていました。
今回、私が挙げてみた４つの不満点を振り返ってみます。
一つ目の死角については、現在プリウスを検討中の人にとって「デザインをとるか視界をとるか」が問われることになりますね。
このあたりが気になる人は、正統派スタイルのカローラシリーズとしっかり乗り比べてみることをおススメします。
ちなみにCセグメントのライバルである新型インプレッサは、視界に関して非常に好印象でした。
三つ目のスイッチと四つ目の表示については、車の選択を左右する要素ではありません。
他にもドアの閉まる音がショボいなどもありますが、車体剛性は高いので大目にみます（笑）
ということで6000km走行してきましたが、不満点はかなり限られていることがわかりました。
それだけ弱点の少ない魅力的な車といってもいいでしょう。
誰にでもおススメとはいいませんが、車好きがハイブリッド車を選ぶなら候補に入れる価値はあると思っています。
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