ヤリスクロスとライズを比較してみました!どっちがいいの?

ヤリスクロスとライズ

2020年2月にデビューした新型ヤリスのクロスオーバーとしてヤリスクロスが発表されました。
こうなると5ナンバーSUVとして大人気のライズとどちらがいいのか気になるところ。
さっそく判明している情報をもとにヤリスクロスとライズを比較してみました。
2020.9.1更新 ラゲッジスペースの画像を更新

ヤリスクロスとライズのエクステリア(外観)を比較

2台のボディサイズを比較

ヤリスクロスZの外観 ライズのエクステリア

ヤリスクロス
全長:4,180mm
全幅:1,765mm
全高:1,560mm
ホイールベース:2,560mm

ライズ
全長:3,995mm
全幅:1,695mm
全高:1,620mm
ホイールベース:2,525mm

ヤリスクロスは世界共通モデルとして3ナンバーサイズで設計されています。
ベースのヤリスに比べてリアオーバーハングが拡大されておりラゲッジスペースが一クラス上のCセグメントに劣らないサイズとなりました。
Bセグメントにしては広い1,765mmの全幅はフェンダーの張り出し(トレッドの拡大)に費やされています。

対するライズは完全に国内専用モデルの5ナンバーサイズであり、狭い路地や駐車場もOK!
取り回しにかけてはヤリスクロスより優秀です。

残念ながらどちらも全高が1,550mmを超えているため立体駐車場を利用するユーザーには向いていません。

フロントのデザインを比較

ヤリスクロスはベースとなったヤリスと異なり3ナンバーボディということでフェンダーの張り出しが大きく、SUVらしいどっしりと力強さが感じられます。
フロントマスクのデザインはトヨタのデザインルールであるキーンルックを採用しているものの最近のトヨタ車の中ではとてもシンプルではないでしょうか?
ヤリスクロスのフロントマスク
ライズのフロントマスク
引用:https://global.toyota
対するライズですが5ナンバーの制約の中で設計されているにもかかわらずキャビンのガラスエリアから一段と張り出した車体下部はSUVらしい安定感があります。
フロントマスクはキーンルックを象徴する大きな開口部を設けて迫力がありますね~

サイドのデザインを比較

やはりヤリスがベースということもあり、Cピラーからリアガラスにかけては広さよりもデザインや空力を強く意識したものとなっています。
ヤリスのサイドビュー
ライズのサイドビュー
引用:https://global.toyota
一方、ライズはなんちゃってSUVとは一線を画すユーティリティーを重視した正統派SUVのお手本ともいえそうです。
キャビンの広さを追求したスクエアなデザインです。

リアのデザインを比較

ヤリスクロスのリアのデザインは横長のテールランプユニットのおかげてヤリスベースと思えないワイド感を与えてくれます。
ベースのヤリスはかなり個性的なデザインですが、こちらは万人受けしそう。
ヤリスクロスのリアビュー
ライズのリアビュー
引用:https://global.toyota

ライズは奇をてらわない端正ですっきりしたデザインですね。しっかり精悍な印象も与えてくれます。
バンパー下部の両サイドの黒いガーニッシュがいいアクセントとなっておりSUVらしさを感じさせてくれます。

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ヤリスクロスとライズのインテリア(内装)を比較

インパネを比較

ヤリスクロスは基本的にヤリスと同じデザインが与えられています。
メーターパネル周りとセンターコンソールがヤリスとは異なり、サイドブレーキが電動パーキングに進化しています。

ヤリスクロスのインパネ

引用:https://global.toyota
ライズのインパネ
ライズは実際に運転席に納まってみても5ナンバーの狭さを感じさせません。
ほとんど樹脂パーツで構成されていますが、デザインや配色のおかけで安っぽさを意識させないのがうれしいところ。
カップホルダーなど収納スペースでもヤリスより充実していました。

後席足元を比較

ヤリスクロスはベースとなるヤリスよりわずか10mmですがホイールベースが延長されています。それに加えて室内高はヤリスより大幅に余裕があり開放感はヤリスクロスの方が上です。
しかしライズと乗り比べてみるとまだ一歩及びません。
どちらも運転席を身長178cmの私がポジション調整した状態ですが、ライズは下手なCセグメントの車より後席足元(膝前)空間があります。本当に5ナンバーなの?
ライズとヤリスの後席足元

ラゲッジスペースと容量を比較

ヤリスクロス 390L(4人乗車時)
リアのオーバーハングを180mmも延長されているためヤリスの209Lはもちろん、C-HRの318Lよりも容量アップが図られています。
床面は荷物に応じて2段階選べるようになっていて使い勝手もよさそうです。
リアのシートバックはこのクラスでは珍しい4:2:4の3分割となっていてセンターはアームレストも兼ねているのが面白いですね。
ヤリスクロスの後席使用時のラゲッジスペース
フルフラット時のシートバックは、やや傾斜しています。
ヤリスクロスでフルフラット

ライズ 369L(4人乗車時)
5ナンバーとは思えない空間が確保されておりボディサイズを考えると不満を持つ人はいないでしょう。(というかCセグメントがどれも狭すぎるというべきか?)
リアのシートバックは一般的な6:4分割となっています。
ライズのラゲッジスペース
こちらもフルフラット時のシートバックは、やや傾斜していますね。
ライズのフルフラット

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ヤリスクロスとライズの価格を比較

ヤリスクロスもライズも大きく分けて3つのグレード(Z/G/X)があります。
ヤリスクロスには1.5Lガソリンエンジンに加えて1.5Lハイブリッドがありますが、さすがにライズと比較するには価格差があり過ぎですね。

■ヤリスクロス
1.5Lハイブリッドモデル
Z:2,584,000円(2,815,000円)
G:2,394,000円(2,625,000円)
X:2,284,000円(2,515,000円)
()は4WD1.5Lガソリンエンジンモデル
Z:2,210,000円(2,441,000円)
G:2,020,000円(2,251,000円)
X:1,896,000円(2,127,000万円)
()は4WD
■ライズ
Z:2,060,000円(2,282,200円)
G:1,895,000円(2,133,700円)
X”S”:1,745,000円(1,984,800万円)
X:1,679,000円(1,918,800万円)
()は4WD

1.5LガソリンエンジンのヤリスクロスのGグレードとライズのZグレードが車両本体価格でほぼ、同額になっています。

主要な装備を見比べてみると...
・排気量はヤリスクロスが1.5Lに対してライズは1.0L(ターボ)
・ヤリスクロスは停止保持が可能な電動パーキングブレーキに対してライズはハンドブレーキ
・ヘッドライトはヤリスクロスがハロゲンに対してライズはLED
・アルミホイールはヤリスクロスが16インチに対してライズは17インチ
・シートヒーターはヤリスクロスがオプションに対してライズは標準装備

どちらも安全装備のブラインドスポットモニターとリアクロストラフィックアラートやナビゲーションシステムはオプション扱いです。

こうしてみると排気量が大きく安全・運転支援システムの性能の高いヤリスクロスが、価格面でかなり頑張っていることがわかります。
ヘッドライトについてはヤリスクロスは約9万円のパッケージオプションを選択することでヘッドライトをLEDに変更することがができます。

総額250万円まで予算が取れるなら、個人的にはヤリスクロスをおすすめしたいところです。

ヤリスクロスとライズを比較してみました!どっちがいいの? まとめ

ヤリスクロスとライズ
引用:https://global.toyota
注目のヤリスクロスとライズを比較してみましたがいかがだったでしょうか?

ヤリスクロスもライズもユーティリティを重視したSUVですが、ライズは5ナンバーの制約の中、ヤリスクロスに使い勝手では全く負けていません。

後席足元スペースは、間違いなくライズの方が広いです。
ライズの後席足元空間
ヤリスクロスはヤリスより10mmホイールベースが延長され室内高も高く解放感がありますが、後席足元空間はカローラより確実に狭いのに対して、ライズの後席足元空間はカローラより広いです。
全長が長くなったとはいえヤリスクロスに後席の足回りの広さは期待できません。
このため「後席に人がよく乗る」という人はライズを選択した方がいいでしょうね。
トヨタが採用しているTNGA(トヨタニューグローバルアーキテクチャ)のプラットフォームは前席がかなり後ろよりに配置する設計になっています。
このためホイールベースを延ばさない限り後席スペースはどのクラスもきびしいようですね。

ライズのサイドビュー

トヨタ | ライズ | Zグレードに試乗してみました

2019年11月25日

さらにヤリスクロスの1.5Lガソリンエンジンを試乗してみましたが、ストップ&ゴーの多い街中ではライズの1.0Lターボエンジンの方がパワフルで好感を持つ人が多いと思います。

比較して感じるのが、ライズ(ロッキー)のデザインや設計の完成度の高さです。限られた制約の中で本当によくまとまっています。
トヨタライズの斜め前からのエクステリア

ヤリスクロスは新開発1.5Lガソリンエンジンやハイブリッドの高い燃費性能、優秀なトヨタセーフティセンスが売りになりますが、ハイブリッドのZグレードで260万なので乗り出し価格は300万前後に達します。いくら燃費に優れるハイブリッド車とはいえライズとの価格差(少なくとも30万円以上)を埋めることは、年間走行距離が1万km程度では無理な話です。
ヤリスクロスのエクステリア

このため安全・運転支援システムに特別にこだわりがない限り、ライズの選択は大いにアリだと思います。
ちなみにライズが搭載する1.0Lガソリンエンジンは海外での中古車人気も高く、走行距離が多いと将来のリセールバリューでもヤリスクロスの1.5Lガソリンエンジンよりも有利になることが予想されます。

なんだか一方的にライズ推しになってしまいましたが、国内市場をターゲットに開発されただけのことはありますね~
個人的には走行距離が多いのでハイブリッドが欲しいのとオートホールドに対応した電動パーキングは外せないのでヤリスクロスです。

..ということでヤリスクロスについてはこれからも注目していきますね。


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2020年4月24日

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