2代目となった現行アクアをじっくり運転する機会がめぐってきました。
数多くのハイブリッド車に乗ってきた立場から評価した感想をまとめてみました。
2代目アクアをじっくり評価してみました
今回お借りしたのは2代目アクアのGグレードになります。
乗り込んだ第一印象
早速運転席に乗り込んでみます。
シートは手動式ながらシートリフターは十分な調整幅があり、ステアリングもチルト&テレスコピックのおかげで身長178cmの私でもベストなドライビングポジションを決められました。
Gグレードに限ればこの調整範囲は、明らかにヤリスより優れていますね。
シートバックのサイズや座面長に特に不満はありません。
ボンネットは見えないものの前方視界は良好。
Aピラー周りの死角は可もなく不可もなくといったところ。
ただ、左斜め後方視界で後方に跳ね上がったドアパネルが死角を生んでいます。
老若男女問わず使用されるこの車の性格を考えれば、ここはデザインより視界を優先してほしかったところ。
高齢者対策なのか、ここまで速度とシフトポジション表記が大きいのは見たことがありません(笑)
その反面、中央の4.2インチディスプレイ内の表示は文字サイズが小さくごちゃついた印象が...
それでもヤリスより断然見やすいですね。
インパネは壁といっていいほど立っていて、人によっては少し圧迫感があるかもしれません。
エアコン吹き出し口の位置が高く乗員から離れているため、空調の快適性は今一つでした。
走行性能
出だしはモーター駆動なので走り出しの違和感は全く無し。
そして2代目アクアといえばバイポーラ型ニッケル水素電池を採用したことがトピックですが、その効果は速攻で実感しました。
低~中速からの加速レスポンスの良さにびっくり!
もちろん先代アクアとは、もう雲泥の差です。
自分が知っているトヨタのハイブリッド車の中でもトップクラスのレスンポンスと言っていいかも?
また、普段乗っている2.0Lのプリウスよりパワーやトルクは劣りますが400kgも軽いこともあって、加速感は全く見劣りすることはありません。
4代目プリウスやマイナーチェンジ前のカローラシリーズより加速レスポンスに優れていて、しみじみと新型バッテリーとボディーの軽さの恩恵を感じます。
ここまでレスポンスがよければ、ハイブリッド車の違和感は希薄でガソリンエンジン車との差を意識することもないでしょう。
本当にトヨタのハイブリッドが熟成の域に達したと実感しましたね~
そして「快感ペダル」と紹介されているPOWER+モードには驚かされました。
これは俊敏な加速レスポンスとアクセルオフ時の強めの回生が得られるように味付けされています。
完全停止を除いてほぼワンペダルっぽい運転が楽しめ、これは数あるトヨタのPOWERモードの中でも飛びぬけて面白い!!!
日産のe-POWERほどの減速Gはありませんが、それが逆に扱いやすく使い勝手の良さにつながっていると思います。
このメリハリのある加減速が気に入って、ほとんどPOWER+モードで走ってしまいました。
このアクアは、ヤリスと同じTNGAのGA-Bプラットフォームを採用。
リアはトーションビームですがコーナリング中はしなやかにロールし、直進安定性も含めて後輪の接地感について不安を感じるようなことはありません。
ステアリングフィールはパワステの軽さが抑えられていて、そこそこの接地感もあります。
乗り心地など快適性
初代アクアの突っ張った乗り味は皆無で、かといってフワフワ感も抑えたソフトな乗り心地です。
ヤリスの方がややダイレクト感があり、こちらのアクアはより万人受けを狙った感があり快適でした。
さすがにエンジンの振動はステアリングに伝わってきますが、まあクラス相応レベルかな?
静粛性もそれなりですが、逆に新型プリウスの様にエンジン始動音が気になりません。
むしろこちらの方が耳障りがいいくらいです。
後席の足元スペースも身長178cmの私がポジション調整しても後席の足元スペースは十分。
ドアの開閉角度は浅いものの、開口部が広いのでカローラシリーズより幾分乗り降りしやすいです。
ラゲッジスペースはVDA方式で291L(ヤリスは270L)でコンパクトカーとして問題なし。
フルフラット時は残念ながら結構な段差が生まれます。
運転支援システム(ADAS)の使い勝手
アダプティブクルーズコントロールによる加減速には違和感がないものの、車線中央維持機能であるレーントレーシングアシストの性能は不満が残りました。
高速道路や自動車専用道路ではおおむね使えますが、ヤリス同様に一般道では車線の認識やトレース性能が乏しく使えたものではありません。
また、オートマチックハイビームの制御が甘く、先行車がいるのにロービームに切り替わらないことがたびたび発生。
新型プリウスで最新システムの実力を知っているだけに、ここはアクアで数少ない不満点となってしまいました。
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トヨタ アクアの概要
全長:4050mm
全幅:1695mm
全高:1485mm
ホイールベース:2600mm
最小回転半径:5.2m
車両重量:1130kg (Gグレード)
タイヤサイズ:185/65R15(4穴)
最高出力:91PS(エンジン)+ 80PS(モーター)
最大トルク:120Nm(エンジン)+ 141Nm(モーター)
駆動方式 : FF
燃料タンク容量 : 36L
WLTCモード燃費 : 33.6km/L
5ナンバーサイズで取り回しも楽ですが、欲をいえば3ナンバーサイズにして最小回転半径をもう少し抑えてほしかったところです。
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燃費だけじゃない!2代目アクアはトヨタのハイブリッド車の中でもとびきり好印象でした!! まとめ
アクアはGR SPORTグレードでもない限りクルマ好きで話題にあがることもなく、ヤリスハイブリッドの登場ですっかり影が薄い印象ですね。
とはいっても初代アクアは友人や家族が所有していたこともあって乗る機会も多い身近な車でした。
そして2021年にモデルチェンジした2代目アクアですが、実際に乗ってみると実用コンパクトカーとして十分な実力を持っており、しっかりヤリスと差別化出来ているじゃないですか!
正直、完全になめていました。
ヤリス同様に車体が軽量なことから、プリウスやカローラなどCセグメントと比べて加速感で見劣りすることは無し!
残念ながら電動パーキングブレーキは採用されていませんが、どうでもよくなるほどPOWER+モードが魅力的でした。
カローラスポーツやプリウスオーナーの私でも、「もうこれで十分!」という気持ちにさせられます。
ちなみに気になる燃費ですが、郊外60%:街中20%:自動車専用道路20%の往復110kmの通勤では平均で30km/Lオーバーでした。
POWER+モードで気持ちのいい加速を楽しんでこの数値は、さすがとしかいえません。
・トヨタのハイブリッド車で唯一?ワンペダル操作が楽しめる
・エコ運転を意識しなくてもずば抜けた燃費性能
・ウインカーの音が小さすぎる
・オートマチックハイビームがポンコツ
・パーキングブレーキが電動ではなく足踏み式
これまでトヨタのハイブリッド車は数多く乗ってきましたが、このアクアは個人的に新型プリウス以上に感心させられました。
今までのトヨタのストロングハイブリッドで一番運転が楽しいと感じるほどです。
それにしてもワンペダル操作が面白いPOWER+モードは、アクア(バイポーラ型ニッケル水素電池)固有の強みといっていいでしょう。
またエクステリアについては、個人的にヤリスよりアクア(特にGR SPORT)の方が好みだったりします。
私の家族は全員自分の車を所有しているので、マイカーのプリウスは後席の出番がほとんどなく実際Bセグメントのアクアでも全く問題ありません。
ネックとなっているADAS性能が改良されれば、次期愛車候補に加える可能性まで出てきました。
もしアクアを試乗されるときは、せひPOWER+モードを試してみてくださいね。
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