水平対向エンジンにFRレイアウトという86とBRZですが2021年にはいよいよモデルチェンジを迎えます。
新型はついにアイサイトを搭載するとのことで期待がふくらみます。
今回、現行型をBRZをお借りしてじっくりドライブしてみましたのでインプレッションをお届けします。
2020.6.11 更新
あえて試乗を避けていた86とBRZ
2012年に登場したトヨタの86とスバルのBRZですが、ずっとスバル車に乗ってきた身なので、水平対向+FRの組み合わせには登場時から興味をもっていました。
カローラスポーツでサーキットに行ったときなど、操るのが楽しそうだな~と目で追ってしまいます。
しかし実質2シーターのため使い勝手に難があることや安全/運転支援システムが乏しいこともあり、試乗ぜず8年が経過...。
ところがスポーツカーにかかわらず車中泊しているオーナーさんがいることや、後席に人を乗せることが年に数回しかないことを考えるとスポーツカーのスタイルも抵抗が無くなってきました。
そしてその86とBRZは2021年秋にモデルチェンジが予定されており、スバル自慢のアイサイトが搭載されることが判明!一気に気になる車に浮上してきます。
最近、ルノースポールやポルシェ911カレラといったスポーツカーを立て続けに試乗していることもあり、入門スポーツカーとされる86やBRZの走りがどういうものかが知りたくなってきました。
スポーツ走行初心者であくまでカローラスポーツやプリウスといったCセグメントのハッチバックに乗っている立場でのインプレッションとなりますでご了承ください。
スポンサードリンク
今回お借りしたスバル BRZ
今回お借りしたスバルのBRZは2016年のビッグマイナーチェンジ後のRグレードになります。
パワートレインの仕様は以下の通りです。
水平対向2.0L 4気筒直噴エンジン
最高出力:200ps
最大トルク:205Nm
駆動方式 : FR
タイヤは215/45R17でミシュランのプライマシーHPを履いていました。なんでもこれがFRの面白さを体感できる絶妙のグリップレベルだそうです。
マイナーチェンジで操縦安定性が向上したそうですが、前期モデルを知らないので私には関係ありません(笑)。
よく86とBRZは走りの味付けが違うという話がありますが、開発スタッフによればほとんど同じということなので、BRZを通じて86のインプレッションも兼ねているかと。
トランスミッションはあえて6速ATです。
週末メインの利用ならマニュアルもアリですが、もしマイカーで購入すれば毎日長距離通勤するので私はAT一択です。
それにしてもFRの車に乗るのは現行のBMWの320i Mスポーツ以来1年ぶりとなります
スポンサードリンク
スバル BRZ のインプレッション
前置きがかなり長くなりましたが、ここからが本題です。
シートインプレッション
まずはドライビングポジションからチェック。
いつも試乗するときは身長178cmの私が適切なポジションがとれるか?を見ています。
シートバック、シート座面とも十分なサイズで、調整は手動ですが調整幅も多く問題なくシートポジションが決まりました。
国産車ではサイズや調整幅で不満のある車が多いのですが、この点はさすがスポーツカーですね。
先日乗ったポルシェ911同様、低い座面ですがサイドシルも含めて乗り降りは問題ありませんでした。
マイカーのカローラスポーツはシートを交換して低く座っているため、この低いアイポイントは心地がいいです。
カローラやプリウスで標準シートを使っている人にはかなり低いので抵抗あるでしょうね~
サポートも適度に身体を支持されているので安心してワインディングロードを運転できました。
シート素材はトリコットなので身体はズレにくいのですが、通気性には難があるのか長時間の運転では熱がこもって熱いです。
フラット4のエンジンサウンド
Rグレードなのでプッシュスタートではなくキーを回してエンジン始動です。
等長等爆化する以前からボクサーエンジンに乗ってきた私からすれば静かで新鮮なエンジン音!
当然、ボクサーらしいドコドコ音もなく取り立てて個性的なエンジンサウンドではありません。
それでも、普段ハイブリッド車に乗っているのでサウンドと振動だけでウキウキしてきます(笑)
街乗りのインプレッション
街中の低速走行ではごつごつとした印象です。
最近のSUVモデルに乗っている人からすれば乗り心地は悪い!!ということになると思います。
私的にはつい最近乗り心地の悪い911カレラ(笑)を知ってしまったため、このBRZの乗り心地は十分許容範囲です。
アクセル操作に対するレスポンスは遅くもなく早くもないのでストップゴーの多い街中でも扱いやすいです。
パドルシフトを使ってエンジンブレーキを多用してみましたが操作性も問題ありません。
また、ボンネットの両端が膨らんでいるので見切りもいいですね。ただし鼻先が長いので前進駐車は危険かも?
運転席からの視界は三角窓もあって死角はよく抑えられていると思います。
高速道路のインプレッション
高速道路に乗ってみました。
本線の合流に差し掛かったタイミングで踏み込んてみましたが、軽量ボディーに200psということで軽快に加速していきます。
「クウォーンン...」と控えめではありますが、エンジンサウンドも楽しめます。
うっとりする音色とはいいませんが、サウンドクエリエーターのおかげもあってしっかりスポーツカーとしての演出がなされているんですね。
足回りは多少の硬さを感じるものの(マイカーがカローラですから)、不快でなくクルージングでも苦になりません。
直進安定性は自分の想像以上の実力でした。(完全になめていました。ごめんなさい)
100km/hからの追い越し加速も私にとっては全く問題のないパフォーマンスです。そもそも私はカローラのハイブリッドでも満足していたのでもはや持て余すレベルです。
ワインディングのインプレッション
今回も車の運転が楽しめるワインディングロードにやってきました。
私のお気に入りコースとしてアップダウンが適度にミックスされた山間部の約15kmの道路で、つい最近ポルシェ911でさんざん走ったコースです。
走りだしてすぐに感じたのがボディ剛性の高さです。
車の一体感がありS字コーナーでのステアリング操作に対する車の反応が早く気持ちがいい!
また、4WDではない水平対向エンジンは重心の低さを実感でき、FFばかりに乗っていたこともありますが荷重移動の効果がわかりやすいのも面白いです。
そして...コーナー脱出時の加速で後輪のトラクションをヒシヒシと感じることができます。
ポルシェ911ではろくにアクセルを踏むことが出来ませんが、このBRZならそこそこエンジンを回すことが出来るので車を操っている満足度も高い!
その結果、コーナー進入速度もポルシェ911の時とほとんど差がありません。
86やBRZの低~中速トルクに不満を持っている人が多い?ようですが、これまた私のドライビングスキルでは必要十分でした。
また、最近はCVTに乗ることも多いためダイレクト感のあるATにも魅力を感じます。
結局、今回も2往復して存分にドライビングを楽しんでしまいました。
よくいう人車一体の走りを垣間見ることが出来た1日でした。
スポンサードリンク
自分がもとめていたのはコレなのか? スバル BRZ の試乗インプレッション まとめ
モデル末期となったスバルのBRZの試乗インプレッションをお届けしましたがいかがだったでしょうか?
意図的に最近試乗したポルシェ911と同じルートを走って、運転を通じて両者の違いをチェックすることができました。
回せるエンジンといい、やはり日本の道路には86/BRZの方が合っていますね~
速度レンジが低かったこともありますが、BMWの3シリーズや旧1シリーズ以上にFRを楽しめた気がします。
ワインディングだけでなく、交差点を曲がるだけでも「あ~やっぱりスポーツカーは違うな~」と実感。
目線の低さが走る楽しさにつながることも知りました。
もちろん、燃料代はハイブリッド車より高くつきますが、それを補うだけの運転する楽しさを提供してくれる車だと思います。
う~、これでサーキットを走ってみたい...
国産車と輸入車に乗り比べて思うのが、国産車は快適だけど動的質感が乏しいと感じることが多い中、この86/BRZは違いました。
2.0LNAということで速さでは輸入車に及ばずとも動的質感はかなり高く運転する楽しさにあふれています。
ゆっくり走っても感じられることが何よりうれしいところです。
今回の試乗でスポーツカーへの興味が出てきた半面、背の高いSUVに魅力を感じなくなってきました。明らかにマイカー選びに大きな影響を受けそうです。
う~ん、ある意味知らなかった方が幸せだったかもしれない。これはとってもまずいです(笑)
ディーラーに下取りしたらもったいない!!
あなたの愛車、走行距離が
たとえ10万キロや20万キロであろうと、
値段がつかないとあきらめてはいけません。ディーラーで下取りは絶対損です。
クルマ一括査定サイトを利用して
手っ取り早く一番高く買い取ってくれる
買取業者を見つけてください!!最大10社の大手買取会社が、
競って値段をつけてくれますよ私も23万キロも走行した愛車を
30万で買い取ってもらいました!!!ディーラーで下取り価格が20万円だった車が
買取業者が70万円で
買い取られることもあります。