アウディ新型A3セダンのインプレッション

2017年1月の大がかりなマイナーチェンジを実施したアウディA3。

新型のA3は燃費の向上やアダプティブクルーズコントロール,歩行者対応自動ブレーキの全車標準装備など大幅に魅力がアップしています。

ベーシックグレードのTFSIのセダンを2日間試乗しましたので感想をまとめています。

車好きの方にオススメしたいカーシェアリングサービス Anycaで最新のアウディA3を貸し出すキャンペーンがあったので、早速利用してみました。

anycaという カーシェアリング オススメです

2017年5月4日

借り受けたのはアウディA3 TFSI セダンのベーシックグレードで車両本体価格は3,110,000円です。

新型アウディA3 マイナーチェンジの内容

2017年1月のマイナーチェンジが実施され以下の追加、変更点がありました。

・フロントグリルの意匠変更

・ヘッドライトユニットの意匠変更(水平基調でよりシャープに)

・クアトロ(4WD)の排気量が1.8Lからミラーサイクル方式の2.0Lにアップ

・sportグレードが追加

・Sトロニックが6段から7段に変更

・全車速対応のアダプティブクルーズコントロール(ACC)を標準装備

・アウディ プレセンス フロント(歩行者にも対応した自動ブレーキ)を標準装備

・JC08モード燃費の向上 A3 1.4 TFSIが19.5km/L、 A3 2.0 TFSI が16.0km/L

ACCをはじめとする安全、運転支援システムではアウディA3は出遅れていましたが、今回のマイナーチェンジで全車標準装備となり、ライバルをリードする勢いです。

ちなみに2017年夏以降には上記の他にアクティブレーンアシスト(車線中央維持)、サイドアシスト(後方警戒センサ)、トラフィックジャムアシスト(低速での自動運転)が加わります。

トラフィックジャムアシストは渋滞など低速域でステアリング操作まで自動で行う運転支援システムで、日産のプロパイロットに相当する機能ですね。

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新型アウディA3 エクステリアの印象は?

アウディa3セダン 新型

アウディA3のセダン開発は日本法人の要望がきっかけらしいのですが、個人的にはあまり見かけない気がします。

このサイズのセダンは日本では衰退する一方なので、ニッチなニーズなのかもしれませんね。

そのセダンですが、とても途中から追加されたモデルとは思えない優れたデザインが光ります。
アウディa3セダン 新型

特にサイドビューは低い車高を維持しつつバランスがとれたプロポーションで、リアシートの居住性もスポーツバックと大きな差はありません。
アウディa3セダン 新型

レクサスは凝りすぎという、かひねり過ぎといいたくなるようなデザインが多い?なか、アウディはシンプルでスマートにカッコいいです。

今回のマイナーチェンジでフロントマスクはA4そっくりになりましたね。
アウディa3セダン 新型

デザインが見直されたヘッドランプユニットは高さ方向を抑え、シャープなデザインが特徴。
アウディa3セダン 新型

まさに目元涼しいという表現があてはまりそう....。

新型アウディA3 インテリアの印象は?

アウディa3セダン 新型

全体的にカチッとまとまった印象です。

エアコンのルーバーがとりわけ目立つもののシンプルでオーソドックスなデザインです。

エアコン操作パネルが妙に小さく感じますね。

それにしても細部の造りはさすがアウディ。大衆車との違いを見せつけてくれます。

控えめなアルミパーツによる加飾が絶妙です。

ステアリングの断面は、かなり奥行のある楕円形状で握った瞬間に気に入ってしまいました。

停止状態でもステアリング剛性の高さを感じることができます。

表面はすべすべでわずかにしっとりとした感触ですが、汗ばむようなことはありませんでした。

ステアリングだけでも自分の車に欲しい!と思わせる逸品です。

メーターパネルは今回のマイナーチェンジでバーチャルコクピットが選択できるのですが、残念ながら今回の試乗車は通常タイプでした。アウディa3セダン 新型

260km表示は緻密といえば聞こえはいいですが、歳をとればこの文字サイズと密度はキツいかもしれません。

アウディ共通の弱点である運転席足元の狭さは新型A3でも同じでした。

ペダルがどう見ても樹脂!?ここだけは安っぽい!!!
アウディa3セダン 新型

新型アウディA3 純正カーナビの印象は?

アウディa3セダン 新型

標準のモニタは映り込みも少なく視認性もそこそこですが、もう少し大きいサイズが欲しいです。

…で肝心のカーナビの使い勝手ですが、個人的には全く使いものになりません!!!!

まず、マニュアルに目を通さないと目的地入力すら手順がわからない有様。

基本的にコマンドダイヤルで操作しますが直観的...とは程遠い!

コマンドダイヤルの上面がタッチパッドになっており、指で文字を描いて文字入力出来るようになっています。

アウディa3セダン 新型

しかしこれが集中して取り組まないと、なかなか思った通りの文字にたどり着きません。

音声認識も、友人と二人で何度も試してみましたが認識率悪すぎです。

地図はグーグルマップが使用されていますが、地名の表示が少なすぎて目的地を探し出すのが一苦労でした。

やっぱりカーナビに関しては日本車のタッチパネル式が操作性で圧倒していますね。

それにしても操作性は置いとくとして、このナビゲーションはオプションで何と35万円もします!

さらにバックカメラを付ける場合はセットオプションで16万円が必要になります!!

新型アウディA3 乗り込んでみた印象は?

ドアの閉まる音は期待通り重厚なものでした!

閉めるときはしっかりドアを引き寄せてやらないと、日本車の感覚で閉めると半ドアになるかもしれません。

ひとたびドアを閉じると外界から遮断された静寂な空間に包まれ、キャビンが守られているという印象を与えてくれます。

新型アウディA3 運転してみた印象は?

走り出した瞬間に日本車とは別格の高いボディ剛性を体感できます。

およそ一般の人が描くドイツ車のイメージ通りではないでしょうか?

シャシーを共用しているので当然かもしれませんが、この感覚はフォルクスワーゲンのゴルフやポロでも似ていますね。

ボディ剛性の高さから車全体の一体感があり、運転操作に対してリニアに反応してくれます。

路面からの突き上げはありますが、不快な衝撃が伝わってくるわけではなくサスペンションでしっかりイナしていることがわかります。

アクセルを踏みこむと低回転から過給され力強く加速していき、油断するとあっという間に法定速度をオーバーしてしまいます。

これでほんとに1.4L?と疑ってしまうところは、さすがダウンサイジングターボの実績が豊富な欧州車ですね。

カーブではロールを意識させず、しなかやかに曲がっていきます。

あとブレーキのタッチ(ブレーキペダルを介して感じる剛性)も頼もしく、一体感のあるボディと合わせて安心してコーナーに飛び込んでいけます。

新型アウディA3 標準装備となったACCの印象は?

アウディa3セダン 新型

ACC(アダプティブクルーズコントロール)も、違和感なく使用できました。

ACCでありがちな発進時で先行車に遅れを取ることもなく、追従性能は高いですね。

下り坂では設定速度へ近づけるべくエンジンブレーキがかかります。

これって当たり前と思われるかもしれませんが、坂道にまかせてどんどん加速してしまうACCって多いんですよ。

ACCによる自動停止でもアイドリングストップがかかります。

発進(再開)操作をしなくても、先行車が動き出すとエンジンが始動するのは新鮮でした。

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新型アウディA3 燃費について

今回、高速道路を使用せず全て一般道路での試乗で約700kmほど走行しました。

渋滞を伴う市街地2割、ワインディング1割、郊外7割の配分で、満タン法による燃費は15km/Lでした。(JC08モード燃費19km/L)

今回の試乗ではエコ運転を全く意識しませんでしたので、この数値は驚きでした。

ハイオク仕様であるとはいえ、動力性能と燃費性能のバランスは国産車勢をリードしているんじゃないでしょうか??

新型アウディA3 まとめ

アウディa3セダン 新型

今回のA3の試乗で私にとっての車の判断基準が一気に引き上げられてしまった気分です。

日本車も最近は値上げする傾向にありプリウスや国産SUVとほぼ同じ価格帯に位置するアウディA3は、手軽に「ドイツの高級車」を味わえるモデルといえます。

今回の試乗と前後してプリウスPHVも試乗しましたが、A3を知ってしまった今となっては乗り心地や走りの楽しさは満足できませんでした。

A3の上にはA4、A6、A8が存在しますが、すべて500万オーバー、しかしA3に比べてあくまで動力性能や空間のゆとりの差であり、A3でも高級車を所有、運転している満足感は十分兼ね備えています。

本来、高級車は大衆車に比べてお金がかかっています。

しかも安全/快適な装備が標準装備にもかかわらず国産車の予算で手が届くのが嬉しいですね。

なんといってもA3のボディサイズは日本ではジャストサイズですし日常でも気軽に使いこなせるでしょう。

個人的には、これにクリーンディーゼルが加われば次期愛車の筆頭候補間違いなしです。

BMWもボルボもディーゼルが好調なので、フォルクスワーゲンも含めてアウディもそろそろ真剣に導入を考えてもらいたいところです。

良かった点

・質実剛健のドイツ車を味わえる

・小さくても高品質なインテリア

・実用性が高いアダプティブクルーズコントロール

・燃費はそこそこに優秀

気になった点

・ガソリンエンジンしか選択肢がない

・高すぎるオプション価格

・悲しくなるほどのリセールバリュー

 

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