2013年に購入した日産リーフですが、ある日システム異常を検出し走行出来なくなってしまいました。
ディーラーへ持ち込み修理を試みましたが、最終的には修復を断念しリーフを手放すことに...。
一体、リーフに何が起こったのか?その顛末をまとめてみました。
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リーフ(LEAF)が動かなくなった!
リーフは毎日電気料金のお得な夜間に充電しておき、朝に充電器を外して会社へ向かうのが日課になっていました。
いつものように満充電が完了した状態で、STARTボタンを押しDレンジに入れようとすると切り替わりません。
メーターパネルをよく見ると小さなEVシステム異常の警告灯が点灯!!
STARTボタンを入り切りしてもEVシステム警告灯は消えず、もはや走行できない状態に陥っていました。
何か事前におかしな兆候があったわけでもなく、半年前の車検で異常はありませんでしたので突然の出来事です。
業者に連絡してローダーでリーフをお付き合いのある日産ディーラーへ運んでもらうことに。
ちなみに一番初期型のリーフだと起動しないとニュートラル状態にすることができないため牽引業者泣かせだそうです。
リーフ(LEAF)が直ったとの連絡があった直後に...
日産ディーラーでコンサルトという診断機を使って調査したところ、このようなエラーコードが発生していました。
P31E7 再起動禁止
P0AA6 HVバッテリー系絶縁異常
充電中?に一時的に異常判定フラグがONとなり、再起動が出来なかったようです。
このフラグがONになっている限り何をしてもダメな状態でディーラーでもお手上げだったとか。
そこでメーカー(日産)からの提案でVCM(ビークルコントロールモジュール)の最新プログラムをインストールしたところ、異常判定フラグが消えて再起動が可能に!
ディーラーから復旧したとの連絡を受けホッとしました。...というのも何か壊れていて高い修理代を請求されないかハラハラしていたので。
念のため一晩ディーラーで充電してもらって翌日にリーフを引き取りに行くことにしました。
そして次の日の朝、ディーラーから連絡があり「また起動できなくなりました...」
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リーフ(LEAF)の悩ましい修理金額
また異常判定フラグが立ってしまったため、ディーラーではメーカーからの指示を受けトラブルシューティングを実施します。
その結果、チャージポートと車載充電器が漏電により破損していると判明。
これらの交換作業が必要になり、ディーラーの営業スタッフから金額が提示されました。
部品代と工賃を含めた金額は...27万円!
「ああ...やっぱりタダでは済まなかったか...」
はっきりいって悩みどころです。将来、リーフを手放してもこの金額で下取りは難しく修理代が回収できないからです。
しかし、1か月前にリアのバンパー交換をしたばかりでボディや内装はまだまだきれいで愛着もあります。
家族と相談のうえ、結局修理をお願いすることにしました。
これらの部品はさいわい直ぐに手配出来るものだったので3~4日には作業完了の見込みでした。
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さらに衝撃の事実が待っていた!
修理を依頼して4日が経過した時点でディーラーから連絡がありました。
てっきり「作業完了しました~」との報告だと思っていたら...
「部品を交換しても起動出来ませんでした...」
漏電が原因で他のモジュールも破損しているらしく「引き続き調査します」ということになり、代車をお借りしてさらに調査完了を待つ日々が続きました。
そして最初の入庫から3週間が経過したある日、「状況を説明したいので来店してほしい」との連絡。
ディーラーへ出向いて営業スタッフとメカニックの2人から入庫中のリーフの状況の説明を受けました。
・各モジュールを冷却する役割の冷却水が無くなっておりどこかで漏れていた。
・漏電によりDC-DCコンバータとPTCヒーターが破損しているのを確認した。
・漏電の影響がどこまで及んでいるかは上記部品を交換して様子を見ないとわからない。
そして営業スタッフから提示された追加部品を含めた修理代の見積もり金額は...
75万円!!!
「うぉ~い!!修理金額が初回見積もりの約3倍に跳ね上がってる~!!!」
冗談ではありません。
最初の27万円の修理費用ですら悩んだ末に決断して修理を依頼したのに、直らないどころか更に費用が膨らんでおり挙句の果てにその修理をしても完全に復旧するかはわからないときました。
まず75万円で修理は論外で、この金額なら今のリーフよりバッテリー容量の大きいモデルの中古車が買えてしまいます。
引用:https://www.goo-net.com/php/search/summary.php
メカニックから「調査するのに都度メーカーに打診し次の指示を仰だり、ひとたび通電すると400V(火傷など外傷を負うレベル)がかかるため調査や作業に非常に時間がかかってしまう」という事情を聞かされました。
「とりあえず、修理を続行するか時間をおいて考えてみてほしい」とのことでその日はディーラーを後にしました。
この時点で、もう我が家にリーフが戻ってくることはないのを確信しました。
しかし生活に車は必要なので、急いで代わりの車を探さなければなりません。
いきなりの出費なので中古車になりますが、さすがに次の車にリーフを選ぶ気にはなれません。
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直っていないのにリーフの修理代を請求された!
さて、考えるまでもなくリーフは修理を断念して廃車にするという苦渋の決断をしました。
しかし!日産ディーラーから最初に交換した部品と作業費の27万円を払って欲しいとのこと。
みなさんはこの請求をについてどう思われますか?
「は?最初の見積もり金額で修理することができず、修理作業が契約不履行の状態だから現時点で支払い義務がないでしょ!」
..という見解を私は持っていました。
確かに交換した部品は破損していたらしいのですが、こちらは部品交換を依頼したのではなくリーフが正常に充電、走行出来るようにする修理の依頼です。
そして最初の修理金額を提示した際、さらに部品交換が必要になる可能性についてまったく説明がありませんでした。
今回の原因調査においてリーフという特殊な車のため、ディーラーはかなりの時間を要していました。
一番の問題は調査や修理の判断をディーラーで完結できないことで、つまりディーラー自身でも手探り状態での作業だったのです。
リーフの主要部品は部品が組み合わさったモジュール単位で扱われておりブラックボックス的な構造なのですが、それは設計の都合です。
そのような事情であれば「27万円で直る保証はできない」と一言説明があれば別ですが、こちらは事前にリスクの説明を受けていない以上納得できませんでした。
しかも冷却水が漏れた原因はわかっていません。
「契約不履行に加えて説明責任を果たしていないのに払ってたまるか!」と考え、これまでの経緯や問題点について文書にしてディーラーへ送りつけました。
...とはいったものの世間ではこのような事例はどう処理されているのか気になります。
早速ネットで調べてみると...
「必要と判断し部品交換されたことで付加価値がつき、ディーラーは部品の費用を負担しているためいくらかでも支払い義務が発生する」
という弁護士さんの意見が掲載されているショックな記事を見つけてしまいました。
しかも、もし勝手に修理を実行されたとしても支払い拒否が難しいようです。
法律的にどうなのか心配になってきたので、地元の自治体が斡旋している無料法律相談を利用して弁護士さんの見解をあおぐと...
「最初の修理作業が終わった段階であなたは債務者の状態です。支払いを拒否し続けると逆に提訴される可能性があります。」といった趣旨の説明を受けました。
見当違いの誤った判断で部品交換されれば拒否できますが、破損していた部品を交換している以上支払い義務があるそうです。
理不尽な気持ちでいっぱいですが、支払いを拒否できるという私の見解は誤っていました。
こうなるとこちらが不利ということなのでとっとと事態を収束するためディーラーへ出向いて相談を持ち掛けます。
その結果、修理金額の減額、そして次の車を調達するまで可能な限り代車を提供いただくことで決着することにしました。
(本来なら新車なり中古車なり次の車を購入する際に大幅値引きも引き出せたかもしれませんが・・・)
これでリーフの故障から始まった修理トラブルは約4週間を経て幕を閉じたのでした。
修理のトラブルについてはこちらの記事でまとめていますのでチェックしてくださいね。
ちなみにありがたいことに、内装やパーツを取り外して動かせないリーフでも廃車にすれば値段が付きます。
それに加えて自動車税といった税金なども戻ってきたのは救いでした。
廃車についてはこちらも参考にしてくださいね。
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日産リーフ 原因不明の故障で突然のお別れ!まとめ
長々とリーフの故障について顛末をまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
まさかうちのリーフが突然死とは思ってもみませんでした。
今回のような冷却水漏れによる漏電は他にも1件事例があるそうですが、これではリコール案件にはなりそうにありません。
結局、なぜ冷却水が漏れたのか真相が不明のままで、それをハッキリさせない限り今後私はリーフを選ぶことが出来ません。
リーフのような電動化車両において電気系統の故障は致命的です。
機械的なものであればわかりやすいですが、電送ケーブルや回路は通電してみないと動作確認できず不具合箇所を特定するのは大変な作業です。
今後電動化車両が増えていくでしょうから、ディーラーの整備スタッフにかかる労力は増える一方でしょうね。
ちなみに故障で修理を依頼しているとき「こっちは客だそ!」という姿勢は、いい結果にはつながりませんよ。
車の電動化という過渡期においては消費者も長い目で見守る必要があるということを実感しました。
ディーラーに下取りしたらもったいない!!
あなたの愛車、走行距離が
たとえ10万キロや20万キロであろうと、
値段がつかないとあきらめてはいけません。ディーラーで下取りは絶対損です。
クルマ一括査定サイトを利用して
手っ取り早く一番高く買い取ってくれる
買取業者を見つけてください!!最大10社の大手買取会社が、
競って値段をつけてくれますよ私も23万キロも走行した愛車を
30万で買い取ってもらいました!!!ディーラーで下取り価格が20万円だった車が
買取業者が70万円で
買い取られることもあります。