あなたは事故や故障でマイカーを修理してもらったことはありますか?
完全に直れば問題ありませんが、「修理を依頼したけど直っていなかった...」なんてことも珍しくありません。
高度な技術が導入され数万点の部品で構成されている車において完璧な修理や整備は、なかなか難しいのが現実です。
今回は修理にまつわるトラブルの事例や対応の現実をまとめてみました。
修理依頼でのトラブル
車の修理を依頼する場合、ディーラーや業販店、整備工場などいくつか窓口がありますが、基本的な修理の手順はこのようものではないでしょうか?
1.業者が故障、破損個所について実車を確認、または口頭説明を受けて見積し金額を提示する
2.依頼者は金額を把握したうえで修理を依頼する
3.業者が修理作業に着手する
依頼者が修理を依頼し業者が請け負った時点で修理作業の契約を交わしたことになります。
車の修理や整備では、いちいち書面を交わさないのが一般的な慣習になっていますので口頭でも契約が成立したことになるのです。
ここでよくあるトラブルとして「見積を依頼しただけなのに勝手に修理されて費用を請求された」というものです。
これについてはあなた自身が依頼した覚えがない(契約していない)ので本来なら請負契約として請求は出来ません。
ただ、あなたの車へ付加価値(部品など)を提供しているため、全額もしくはいくらかの支払い義務が生じます。
多くは見積依頼をするときのやりとりに起因することが多く、「よろしくお願いします」というような言葉も誤解されやすいです。
あらかじめ「修理を依頼するかは見積結果をみて判断します」と明言しておくのがベストですね。
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修理が完了しても直っていなかったトラブル
修理してもらったけど直っていない、または直らなかった場合で、以下のケースがあります。
修理が不完全だった
本来なら車の受け取り時に業者立ち合いのもとで直っているかチェックするのが理想です。
もし、その場で確認できず後日に不具合が発覚した場合は、直るまで修理の継続を要求しましょう。
修理作業(不具合の修復)として契約しているので、修理完了までは契約不履行の状態です。
本来であればその時点でまだあなたに支払いの義務はありません。
もし直せないと業者が判断した場合は、契約破棄として返金を要求しましょう。
問題個所を見誤って修理していた
この場合は本来なら支払う必要のない費用(部品代や工賃)を請求されているので返金を要求しましょう。
これも不具合個所が直っていないので業者として契約不履行の状態です。
不当修理を確定するには他の修理業者にもチェックしてもらえれば理想ですが...
新たに別の不具合個所が見つかった
もっとも難しいのがこのケースです。
当初〇〇円で直せると思っていた修理が、実はもっと費用がかかることがわかった場合ですね。
単純な見落としであれば責任を問えますが、残念ながら見抜くことが難しい状況であれば一方的に責任を追及できないのです。
特に電気系統になると根本原因をつかむのは難しいうえに時間もかかります。
最近の車は診断装置で表示されているエラーコードから問題個所を特定していきますが、そのエラーを解消すると新たに別のエラーが出てきた..ということもあり、こうして不具合の現象をつぶしていき初めて大元の原因が判明する場合があります。
その結果、あらたに追加の修理が必要になり追加費用が発生することも出てきます。
このあたりは医療機関で体を治療してもらうのと同じで、「直っていないから支払わない」は難しいのが現実です。
そのうえ車の場合は追加費用が少額であればまだいいですが、大きな金額となれば修理を続行するか手放すか選択を迫られることになります。
私たち消費者からすればとても不本意ですが、修理を依頼するときに保証を求めてしまうとどこの業者も修理を請け負ってくれなくなるでしょうし無料で見積もりもしてもらえなくなるでしょう。
ただ、現実問題として直っていないので情に訴えて当初の見積で提示された修理費用の減額やディーラーであれば新車や中古車を購入する際の大幅値引き位は要求してもいいと思います。
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修理に関するトラブルの相談先は?
トラブルとなった場合、窓口の担当者だけでなく店長など責任者に訴えることも一つの手段です。
しかし、業者サイドから見れば費用や時間がかかるとなると多くの場合は期待できません。
そこで第三者の立場の専門家に相談してみることをおすすめします。
販売会社の問い合わせ窓口
各地域のディーラーは、神奈川日産自動車や大阪トヨタ自動車といった販売会社の所属になっています。
販売会社のWEBサイトには、意見・要望や問い合わせの窓口が用意されていることが多いのでそちらへ状況を伝えて相談してみましょう。
ただし、情報が筒抜けになるので不利に働く可能性もゼロではありません。
整備協会
自動車整備を請け負っている各ディーラーや整備工場が加盟しているのが一般社団法人日本自動車整備振興会連合会です。
各都道府県ごとに窓口が設置されていますので、できれば最初は具体的な会社名を告げずに状況を説明して見解を求めてみてください。
専門家の立場で本来の対応について説明、アドバイスがもらえます。
無料法律相談
各都道府県で時間制限付きですが無料で弁護士による法律相談の窓口が設置されています。
開催日時についてはお住まいの自治体に問い合わせてみましょう。
専門の弁護士というわけにはいきませんが、法律の観点であなたがどう対処すべきかアドバイスがもらえます。
債務者の立場で支払いを拒否していると逆に訴えられる可能性もありますので、法律の観点で自分の立場を確認しておくのもいいですね。
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修理に納得していなくても費用は払わなくてはダメ? まとめ
車の修理のトラブルでいくつかの例をご紹介しましたがいかがだったでしょうか?
私自身も修理のトラブルを経験し、少しでも共有したいと思い記事にしてみました。
本来なら「直ってない..」「勝手に作業した..」ということで支払いを拒否できそうなものですが、残念ながら支払い義務が生じる場合があります。
理不尽な気もしますが、これが現実なんです。
最近は車の電動化がすすみ電気系統が複雑になっていて不具合の原因追及に時間がかかる傾向にあり、今後、この手の修理に関するトラブルが増えてくると予想しています。
私たちの立場で出来ることは、修理依頼時にしっかりこちらの条件を伝えることや修理のリスクについて説明を求めることですね。
ところで2019年は度重なる水害で不幸にして冠水して廃車になった車や故障した車が大量に発生しています。
深い水深を走行したり冠水してしまった車だと不具合が表面化しにくく修理が難しくなります。
困ったことにこの中から何台かが遠く離れた場所(西日本など)で売りに出される可能性が十分あります。
今後、中古車の購入において相場より安い車は「何か罠があるのかも?」と疑ってかかったほうが賢明でしょう。
修理が難しい、または修理費が高額のため修理を断念して手放す場合はこちらの記事もチェックしておいてくださいね。
私が経験した修理トラブル。
ディーラーに下取りしたらもったいない!!
あなたの愛車、走行距離が
たとえ10万キロや20万キロであろうと、
値段がつかないとあきらめてはいけません。ディーラーで下取りは絶対損です。
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