フィット | 新型 | 1.5Lハイブリッドモデルを試乗して評価してみました

新型フィットHOMEのエクステリア

7年ぶりにモデルチェンジしたホンダの新型コンパクトカー、フィット(FIT)。

今回、カローラスポーツ乗りの視点で新型フィットの1.5LハイブリッドモデルのHOMEグレードに試乗して走りをチェックしてみました。

新型フィット(FIT) 1.5Lハイブリッドモデルに試乗 シートの出来を確認

新型フィットHOMEのサイドビュー
今回、試乗したのは1.5LハイブリッドモデルのHOMEグレードになります。
ボディーカラーはプレミアムサンライトホワイトパールです。ホワイトに分類されていますが水色っぽいカラーですね。

先日、試乗したトヨタの新型ヤリスではグレードによってシートの調整量が違う事実が発覚したため、このフィットのシート調整量も気になるところ。
新型フィットのフロントシート
早速乗り込んでみたところ、身長178cmの私が気にする座面高さはしっかり下げることができ、シートの座面長も国産車の中でも十分なサイズ(逆に小柄な人にはたっぷりすぎるかも?)で好感が持てました。

この新型フィットもステアリングはテレスコピック機能があるため、平均より背が高めの私でも適切なドライビングポジションが取れます。
新型ではシートの支持構造も線から面に変わったということで、最初はいいけどしばらく乗っていると沈み込むということもありませんね。

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新型フィット(FIT) 1.5Lハイブリッドモデルに試乗 気になる走行性能は?

新型フィットの内装を後席から見る

スタートボタンを押して早速試乗開始です。

今回のフィットハイブリッドですが、1.5Lエンジンが98PSでモーターが109PS、おまけに2モーター使用となりました。

その今までのフィットとは方式が変わったハイブリッドモデルの走りですが、結論からいってパワーもレスポンスもごく普通という身も蓋もない感想になります(笑)

これは決してパワー不足というわけではなく必要十分といったレベルでした。
フィットのエコモードに相当するECONモードを解除してみても印象として大きな差はないので、これなら常時ECONモードでもいいような気がしました。

システムのパワーでいえば新型ヤリスのハイブリッドモデルの方がパワフル感で勝ります。

旧型のトランミッションはややダイレクト感があるDCTでしたが、今回の新型フィットではヤリスと同じCVTが採用されています。
ハイブリッドのシステムも今回から低~中速域では日産のe-Powerと同じシリーズハイブリッド(エンジンは発電に徹する)になるのですが、モーターで走っていることをあまり意識させません。

アクセルレスポンスにいたっても早くもなく遅くもなくといったところでしょうか?
人車一体というようなキビキビした走りではありませんね。

新型フィットHOMEのフロントマスク
そして乗り心地ですが、先代フィット以上にいい意味でどっしりとした乗り味でコンパクトカーとは思えない安定感があります。
トヨタの旧ヴィッツやアクアのような軽快感はとぼしく、コンパクトカーとして軽さを意識させないところは意外でした。

やや硬め?の足回りのため路面のショックは多少感じられますが、不快なレベルではありません。
もちろんフワフワ感は皆無です。

営業スタッフによると高速道路でもふらつかない安定感を求めたそうで、その味付けからきているようです。
フィットの使い方だと日本では高速道路を使った長距離移動よりも街中や郊外での短距離移動が中心になると思うのですが、高速域の安定を重視したということは欧州市場を意識しているのかな?

新型フィットの運転席の視界
運転して実感するのは視界の広さと室内高の高さですね。

ボンネット先端は見えませんが、特徴的なガラスエリアのおかげと頭上の空間にゆとりがあるおかげで解放感はすごいです。
最近、窮屈?なトヨタのTNGAの車に乗ることが多かったこともありますが、この解放感は輸入車も含めて別格でした。

新型フィットGOMEの純正装着タイヤ
そして純正装着タイヤ(ヨコハマタイヤのブルーアースFE)の恩恵もあるとは思いますが、十分静かです。

決して路面の舗装状態がいいとはいえない幹線道路の走行で同乗者との会話で問題になることもありません。

HOMEグレードでは他にもブリヂストンのエコピアも純正装着タイヤとして採用されていますが、こちらもうるさいと思うようなシーンは皆無でした。

このBセグメントのコンパクトカークラスでこれだけ快適だとCセグメントの実力ってどうなの?と考えさせられます。

ところで新型フィットのステアリングは2本スポーク?の独特なデザインで初見では違和感がありますが、見た目に反して使い勝手は好印象でした。
ステアリングの直径や断面形状、太さ、手触りともにCセグメントの車をいろいろ乗り比べてた経験からまったく上位クラスとそん色のない出来です。

そしてこの新型フィットで気に入ったのが、ブレーキランプの点灯状態がメーターパネルで表示されることです。
アダプティブクルーズコントロールを使用しているとどういうタイミングでブレーキがかかるのか把握できないので、表示されると安心感があります。
ブレーキの作動状態を示す表示はホンダに限らず他のモデルにも普及してほしい機能ですね~

気になったのはシフトレバーが一般的な直線方向に切り替えるタイプに変わっていましたが、スタートしようとするとBレンジに行きすぎたり、バックするときD(ドライブ)に行きすぎたりと節度面で少し引っかかる点です。

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新型フィット(FIT) 1.5Lハイブリッドモデルに試乗 ホンダセンシングを試してみた

新型フィットのメーターパネル
新型ヤリスは第二世代トヨタセーフティセンスが採用されたものの、アダプティブクルーズコントロールは30km/h以下でキャンセルされてしまい論外でした。
(2021年の年次改良で全車速アダプティブクルーズコントロールへ改善されています)

しかしこのフィットで採用されているホンダセンシングのアダプティブクルーズコントロールは全車速対応!
街中でのストップ、ゴーにもしっかり反応してくれました。
ゼロスタートで前走車から大きく置いて行かれることもなく変なクセもなさそうです。

新型フィットのセンターコンソール
ブレーキホールド機能といい、現在の国産コンパクトカーの中で最も渋滞が快適なモデルといえます。
残念ながら今回の試乗ではレーンキープ機能がほとんど試せなかったので、機会をみてリベンジしたいと思います。

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新型フィット(FIT) 1.5LハイブリッドモデルのHOMEグレードに試乗して評価してみました まとめ

新型フィットHOMEのサイドビュー
新型フィットの1.5Lハイブリッドモデルに試乗した感想をまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?

新型フィットは発売1か月で3万1000台を受注(試乗車を除く)していますが、この7割はハイブリッドモデルが選ばれていました。

ガソリンエンジンはもちろん、ハイブリッドモデルもトヨタのアクアが新型に切り替わるまで当面のライバルとなる新型ヤリスと乗り比べた印象ですが、広い狭いは別にして走りの性格は明確に異なっていました。

TNGAの性格?なのか新型ヤリスが運転している感覚を重視しているのに対して、新型フィットはゆったり安定指向でしたね。
新型フィットのエクステリア

これは新型のやさしいスタイルからも読み取れますが、3代目フィットとは明らかに方向転換してきましたね。

おそらく万人受けがいいのは間違いなく新型フィットで、家族にすすめるなら私も迷わずフィットです。

あえて新型フィットよりも狭い新型ヤリスを選ぶのは、走る楽しさを求めているかトヨタブランド一択という人くらいかな?

ハイブリッドモデルとして違和感がなく安全・運転支援システムが充実していて室内が広くて視界もいいといった具合に優等生の新型フィットですが、車の運転が大好きな自分としてこのモデル選ぶことはなさそうです。車に何を求めるかという価値観の問題ですね~

それでも輸入車も含めてBセグメントのコンパクトカーでは最も快適な車であることは間違いありませんので、日常の足としておすすめできるモデルといえます。

新型フィットについてスタイルや内装(インテリア)、カラーについてもまとめていきますのでチェックしておいてくださいね。

新型フィットHOMEのフロントマスク

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