2018年に発表されたメルセデスベンツの新型Aクラス(ハッチバック)をようやく試乗することが出来ましたので、気になる走行性能について感想をまとめています。
普段カローラスポーツやプリウス、ボルボV40を運転している視点でまとめていますのでご了承ください。
今回試乗した新型Aクラス(ハッチバック)の紹介
試乗したのは「A180 Style」に「AMGライン」というパッケージオプションを装着したモデルです。
このA180にはルノーと共同開発した直列4気筒1.4L直噴ターボエンジンが搭載されています。
また「AMGライン」の他に以下のパッケージオプションが装備されていました。
ナビゲーションパッケージ 税込み184,000円
●ナビゲーション
●ナビゲーションサービス
●USBオンデマンド地図更新・オンライン地図更新
●VICS-FM多重放送
●テレビ機能(12セグ/ワンセグ自動切替)
●トラフィックサインアシス
レーダーセーフティパッケージ 税込み245,000円
●アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック(自動再発進機能付*)
●アクティブブレーキアシスト(歩行者/飛び出し検知機能付)
●PRE-SAFER
●PRE-SAFERプラス(被害軽減ブレーキ付後方衝突警告システム)
●PRE-SAFERサウンド
●緊急回避補助システム
●渋滞時緊急ブレーキ機能
●アクティブブラインドスポットアシスト(降車時警告機能付)
●アクティブレーンキーピングアシスト
●アクティブステアリングアシスト*
(アクティブレーンチェンジングアシスト、アクティブエマージェンシーストップアシスト)
レーダーセーフティパッケージとナビゲーションパッケージはベースグレードの「A180」でも選択できますが、AMGラインは「A180 Style」しか選択できません。
少しでも予算を抑えたいなら「A180」でしょうが、一度でも迫力のあるAMGライン装着車を見てしまうとかなり迷うことになりそうです(笑)
新型Aクラスの特長的なワイド液晶モニタによるダッシュボードに、カーナビを外付けできる余地は全くありません。
このためどのグレードを選んでも「ナビゲーションパッケージ」は装着するしかないでしょうね。
その「ナビゲーションパッケージ」と同時装着で「レーダーセーフティパッケージ」が選択できます。
基本的なオートクルーズや緊急自動ブレーキもこのパッケージに含まれているため、こちらも装着しないという選択肢はないといっていいでしょう。
つまり新型Aクラスでは「ナビゲーションパッケージ」と「レーダーセーフティパッケージ」のオプションは誰もがもれなく装着することになります。
これなら最初から標準装備にしてほしいところです。イニシャルコストを安く見せたい戦略の一環なんでしょうね~
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新型Aクラス(ハッチバック)のシートや操作系のインプレッション
車内のシートや各操作部についてまとめてみました。
シート
「AMGライン」により装着されていたレザーDINAMICAシート(レッドステッチ入り)ですが、見た目に反してリラックスした状態で座れます。
あまりサポートを意識させませんが、Gがかかるワインディングでも体をしっかり支えてくれるところはさすがですね!
座面長が調整できるようになっています。
難点を挙げるとすれば大きな固定式のヘッドレストです。
ヘッドレストの上端は手前に傾斜しているため身長178cmの自分の場合、運転中は常に後頭部がヘッドレストに接した状態になりました。
個人差があるとは思いますが、固定式ヘッドレストは自分には違和感がありますね~
ステアリンク
これも「AMGライン」により装着されるナッパレザー(レッドステッチ入り)スポーツステアリングです。
ほどよい大きさで下端がカットされたD型形状となっています。
グリップ部はディンプル加工が施されいて奥行もしっかりあって握り心地もGOODです。
輸入車とくにドイツ車のステアチングの出来は本当に素晴らしい...
このステアリンクにはパドルシフトも装備されています。
シフトレバー
他のライバルメーカーから乗り換えると最初はどうしても違和感があるコラム式シフトレバーです。
上に押上げるとR(リバース)、下に押し下げるとD(ドライブ)、レバー先端のボタンでP(パーキング)です。
これがメルセデスベンツのスタイルなので慣れるしかありません。輸入車の左ウインカーに慣れている人ならまだ抵抗は少ないかも?
ペダル
またまた「AMGライン」により装着されるステンレス製ペダルで吊り下げ式です。
特に右ハンドルのために足元が狭いということはありませんでした。
ちなみにCクラスと同じくブレーキホールドはブレーキペダルを強めに踏み込むことで有効となります。
エンジン始動のたびにスイッチを操作する手間がないのはもちろん、右折待ちなどシーンによってホールドしてほしくないときなど使い分けられるのでとても便利です。
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新型Aクラス(ハッチバック)の試乗インプレッション
大き目のドアハンドルでドアを開けるとイルミネーションのクールなスカッフプレートが出迎えてくれます。
意外ですがこれって標準装備なんですよね。
シートに座ってポジション調整をします。
ドアパネルに設けられたパワーシートの調整スイッチはわかりやくていいですね。
スタートボタンを押してエンジンを始動するのですが、Cセグメントのガソリンエンジン車としては静かな部類に入ります。
もちろん振動も気になりません。
コラム式シフトレバーを操作してDレンジに入れクルマを動かしてみるとショックもなく、プリウスのようなハイブリッド車並みに滑らかにスタートします。
最初はドライブモードをコンフォートにセットしてみました。
市街地での低速走行ですが、ドイツ車らしいガッチリした硬いイメージとは異なりむしろ日本車に近いソフトな乗り味でした。
最近のCクラスといい明らかにメルセデスベンツは乗り心地のセッティングを変えてきていますね。
これは自動車専用道路で中~高速域で走行しても同じ印象で、総じて滑らかな乗り心地です。
これなら女性でも好感を持ってもらえるでしょうね~
もちろん直進安定性もプリウスと比較すれば優れています。
発進から中速域まではスルスルと加速していきますので街中や郊外では動力性能に不足はありません。ターボエンジンとは思えないほどスムーズです。
ただ、中速域からさらに加速するシーンになると、やや物足りなさを感じるようになります。
さすがに1.4Lダウンサイジングターボで全域をカバーしろという方が無茶ですね。
走り出すとエンジン音は全く問題ありませんが、それなりのロードノイズは聞こえてきます。
もちろんうるさいレベルではなく音楽を聴いたり会話も十分出来るので全く不満はありません。
タイヤの要素もあるので一概には断言できませんが、静粛性はCセグメントにおいて平均的です。
急加速でのレスポンスもほんの僅かですが、ワンテンポ遅れ気味です。
ということでドライブモードをスポーツにしてみました。
確かにレスポンスは向上しますが、高回転を保つセッティングのため走行シーンによってはギクシャクすることがあります。
少なくとも市街地ではスポーツモードは向いていません。
BMWのときもそうでしたが、どうも自分はドライブモードを効果的に活用できていません..。
次にワインディングロードではどうかというと...
ドイツ車にしては軽めのステアフィールということもありますが、トヨタのカローラスポーツと同じくFFにしては、よく曲がります!
接地感もあり不安はありません。
ボディ、ステアリング、ブレーキなどすべてにおいて高剛性を感じながらハンドリングを楽しめる車に仕上がっています。
良くも悪くも話題になっているトーションビームのネガは感じられません。というかトーションビームでこの走行性能だからこそ採用しているのでしょう。
また、全長やホイールベースが延長されたとはいっても、やはりCセグメントのハッチバックの取り回しの良さが実感できます。
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新型Aクラスに試乗してみた感想 気になる走行性能は? まとめ
メルセデスベンツのラインナップ中ではエントリーモデルとなる新型Aクラスですが、無理なく日常生活に利用でき肩ひじ張らずに乗れる親しみやすい車でした。
上品で重厚な従来のイメージから脱却していこうとする姿勢がうかがえます。
それでもしっかりコストをかけた高級車であることは間違いありません。とにかく内装の満足感は高いです。
それと最近の車は車体寸法がどんどん大きくなっていく中で、今回の新型Aクラスが全幅1800㎜を切ってくれたことは嬉しいです。
取り回しが楽なので余計な気を遣う必要がないのは大きな強みです。
メルセデスベンツの中でも日本の狭いワインディングロードを楽しめる貴重な存在でもあります。
エンジンは1.4L直噴ターボのみですが、高速道路をハイスピードでかっ飛ばさない限り過不足はありません。
新型Aクラスは普段着の様に気ままに乗れる小型の高級車としてライバル達とは違った価値観を持っているのではないでしょうか?
販売スタッフの方によれば近いうちにセダンも導入されるそうです。
機会があればぜひ試乗されることをおススメします!
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