今年の夏の記録的な暑さは、人間だけでなく自動車にも様々な悪影響を及ぼしています。
最新の電気自動車リーフでも今まで経験したことがないトラブルが発生しました。
なんとバッテリーに充電できないというものです。
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新型リーフのバッテリー充電トラブルとは?
2017年に2代目にモデルチェンジした新型リーフ。
プロパイロットという自動運転システムや400kmの航続距離が話題になりました。
好き嫌いが別れる初代リーフのデザインとは異なり、2代目はスタイリッシュで万人受けするデザインです。
新型リーフを機に、EVデビューを果たしたドライバーも多いことでしょう。
その新型リーフですが、この夏にドライブ途中で立ち寄った充電スポットで充電出来ない事例が多数報告されています。
社用車の代車「新型リーフ」で少し遠方までお仕事。
モーター特有の加速感は噂通りなかなか気持ちいいけどやはり充電と航続距離がネックに。
・メーター表記で充電97%でも航続距離が200kmちょいと表示。
・2回目の急速充電(30分)で29%→37%しか充電されず。
正直焦りました(^^;— taku2 (@taku2_1026) August 21, 2018
リーフが搭載しているリチウムイオン電池ですが、充電中や放電中、つまり走行中は発熱します。
スマホで誰もが体験済みですね。
今年の夏は連日30度以上の気温が続き、路面(アスファルト)の温度は60度にも達します。
日が落ちた夜間でも気温がなかなか下がらず、アスファルトの温度もすぐには下がりません。
そんな熱いアスファルトの上を走行し続けたリーフは、その熱でバッテリーを温めてしまう結果となりました。
また、高速道路での高速走行は放電による熱の発生も一般道より高くなっています。
走行によるバッテリーの放電で発生する熱と路面から受ける熱を抱えたバッテリーに、さらに急速充電をおこなうとどうなるでしょうか?
バッテリーはさらに高温になっていきます。
ただでさえ普通充電に比べて急速充電は高熱になるので当然の結果ですね。
リチウムイオン電池に限りませんが長時間高温にさらされると急激にバッテリーの寿命を縮めてしまう特性があります。
このため一定以上の温度に達するとシステムがバッテリーを保護するために充放電に制限をかけます。
こうして充電したいにもかかわらず満充電(急速充電は80%まで)ができない事態へとつながりました。
一般道であればまだしも、高速道路のサービスエリアでただでさえ数が少ない充電器を前にして充電できないとなるとドライバーもたまったものではありません。
しかし、たとえ日産ディーラーでの充電であっても状況は同じです。
出来ることはバッテリーの熱が下がるのを待つか、少しづつ充電しながら(おかわり充電という)走行することです。
またトラブル予防として気温が高い日中に高速走行は出来るだけ控えること、なるべく急速充電をせず普通充電を心掛けることですね。
これでは夏休みに安心して遠出が出来ない人もいるかもしれません。
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なぜ新型リーフで問題になったのか?
旧型リーフと新型リーフのバッテリーパックのサイズは同じです。
しかし容量は旧型の24kWhに対して新型は40kWhと1.5倍以上になっています。
当然バッテリー内のセル密度も高くなり、熱がこもりやすくなってしまいます。
新型リーフの開発陣もしっかりテストをした上で製品化に踏み切ったわけですが、今年の暑さは開発陣の想定を超えてしまったようです。
こうなると2018年後半に発売が予定されている60kWhモデル(航続距離500km以上)も同じ問題をかかえることになるはずです。
根本的な解決が難しい現実
今回のようにリチウムイオン電池を搭載している他の車では同じようなトラブルが話題に挙がっていません。
なぜか?
それはリーフにバッテリーを冷却をする仕組みがないからです。
(なぜか商用車のe-NV200は冷却機構があります)
ホンダではバッテリーの冷却はなくてはならないものとしてとらえており、水冷の冷却措置を施しています。
プラグインハイブリッド(PHV)ならばたとえバッテリーが高温で使用制限がかかってもエンジンで走行ができますが、純粋な電気自動車では死活問題です。
2代目新型リーフの開発において、冷却措置が必要ないと判断した経緯が気になります。
というのも新型リーフでは原価低減のためのコストダウンが徹底されているからです。
ここで本来なら冷却装置を追加したいところですが、そう簡単にはいきません。
実は2代目となった新型リーフは、シャシーを含めて基本コンポーネントは旧型とほぼ同じです。
空力を徹底的に見直したりアルミ合金から高張力鋼に切り替えて強度を高めたり進化していますが、極端な見方をすればデザインを大幅に変更したビッグマイナーチェンジともいえるほど基本構造は変わっていません。
莫大な開発費を投じているリーフ(電気自動車)の構造はそう簡単に変えられないのです。
(形式変更を伴わない程度の変更では改善が難しい...)
バッテリーパックの見直しともなれば設計変更が伴うため、販売済のリーフへの対策(救済)は絶望的です、
あまりの暑さでカメラも機能停止に
暑さによる問題はバッテリーだけではありません。
運転支援システムのカメラもダウンすることがあるようです。
引用:http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000994573/SortID=22004934/#tab
そりゃ、フロントガラスの一番上に固定されているわけですから想像を絶する温度になっているんでしょうね。
完全にカメラの動作周囲温度を超えてしまったようです。
暑さによるカメラの機能停止はリーフに限った話ではありません。
スバルでも...
引用:http://gramha.com/media/1830282511625103052
ホンダでも...
引用:http://www.instahu.com/p/1839346013314066267_687782675
現代の車は電子機器が満載されているので、どこでどんな影響がでてくるのやら...
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新型リーフ 充電スポットで急速充電ができない事態に!まとめ
しかし電気自動車のパイオニアゆえの苦労が絶えませんね(;^ω^)
今回は暑さに起因するトラブルでしたが、この異常な暑さを予見しろというのは無理があると思います。
しかし今回の問題で日産はバッテリーの冷却を真剣に検討するきっかけになったでしょう。(..と思いたいです)
電気自動車は技術的にもまだまだ過渡期の段階なので、こういう経験を積み重ねて進化していくしかありません。
日産はリーフの膨大な走行データを持っているわけですから、電気自動車の開発のおいて一番有利な立場でもあります。
一日も早く気軽に乗れるリーフを実現してほしいですね。
しかしバッテリーの劣化を含めてリーフユーザーに対する日産の対応はスマートとはいえませんね…
リーフは身内も所有しているので他人ごとではありません。
ユーザーが「二度と買わない!」とならないよう思い切ったサポートを期待したいところです。
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