2018年にマイナーチェンジしたアルファード/ヴェルファイアから採用が始まった第二世代トヨタセーフティセンス(Toyota Safety Sense)。
6月に発表された新型クラウンと新型カローラスポーツにも標準採用となっています。
早速、カローラスポーツで第二世代となったトヨタセーフティセンスのACCの実力を試してみましたので内容を紹介します。
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トヨタセーフティセンス(Toyota Safety Sense)の機能一覧
ACCはトヨタセーフティセンス(Toyota Safety Sense)の機能の一部にすぎません。
非常に多機能なのでどんな機能があるのか紹介しておきますね。
ACC(アダプティブクルーズコントロール)
全車速対応のレーダークルーズコントロールですが、以前のトヨタセーフティセンスPより進化しています。
ウインカー連動制御というもので車線変更時はウインカーを出せば即座に加速してくれるようになっています。
従来は車線変更後に、前走車がいないことをみて設定速度へ加速が始まるのでワンテンポ遅れてしまい後続車に追いつかれてしまうことがありましたが、ウインカー連動制御により、車線変更でスムーズに加速するので後続車に迷惑をかけません。
LTA(レーントレーシングアシスト)
第二世代トヨタセーフティセンスで追加された新しい機能です。
レーンディパーチャー(車線逸脱警報)の応用で、左右の車線や前走車を認識して車線の中央を維持するステアリング制御です。
条件を満たしていればステアリングに軽く手を添えているだけで自動でハンドル操作をおこなってくれます。
50km/h以上で動作すると説明されていますが、渋滞などのノロノロ運転でも作動してくれるのがうれしいです。
レーンディパーチャーアラート
カメラで車線を認識し車がはみ出そうとすると警報とともに、ステアリングを制御して車線内に戻そうとする機能です。
自動ブレーキ
以前のトヨタセーフティセンスPで対応していなかった夜間の歩行者や昼間の自転車を検出してくれます。
歩行者との事故のうち、およそ70%は夜間で発生しているので夜間の歩行者を認識できることはとても心強いですね。
広い視野角を持つカメラにより路駐の車などから飛び出してくる歩行者の検出も公的機関によるテストで好成績を収めています。
自動ハイビーム(オートマチックハイビーム)
カメラの情報から対向車の存在を判断し、対向車がいるときのみロービームに自動で切り替わる機能です。
常時ハイビームで照らすことで進路上の危険を早期に発見することができ、一度体験すると手放せなくなります。
(といっても都会では無用の長物ですが...)
この機能は各メーカーで広く採用されていますが、特に輸入車では街灯など誤って検出するものも多いのが実情です。
カローラスポーツで毎日夜間走行をしていますが、街灯や反射板に反応することはほとんどありません。
このオートマチックハイビームの精度はなかなか優秀です。
またクラウンなど上級車種にはアダプティブハイビームと呼ばれるハイビームの配光を調整する機能も持っています。
ロードサインアシスト
制限速度などの標識読み取り機能です。
単に制限速度を表示するだけでなく、車速がオーバーしていれば表示を切り替えてお知らせする機能も持っています。
先行車発進アラーム
先行車発進アラームは今までなぜか軽自動車やコンパクトカーにしか装備されていませんでしたが、ようやくCセグメント以上にも標準になりました。
かなり早い段階でアラームが鳴りますので、後続車をお待たせしません(笑)
ACC(アダプティブクルーズコントロール)の操作
ACCの操作スイッチが変わった!
長らくトヨタのクルーズコントロールはレバー式でしたが、新型カムリ以降の新型モデルにはステアリングに操作スイッチが配置されるようになっています。
レバー式はブラインド操作しやすい利点がありましたが、車間距離を設定するボタンが別に必要となるためステアリングにスイッチをまとめた方がいいのかもしれませんね。
クルーズコントロールスイッチと呼ばれる丸いスイッチで、クルーズコントロールのON/OFF、車速のセット、車速の変更、レジューム、キャンセルができるようになっています。
ACC(アダプティブクルーズコントロール)のスイッチ
①メインスイッチ
②SET/減速スイッチ
③レジューム/加速スイッチ
④キャンセルスイッチ
⑤車間距離切り替えスイッチ
ACC(アダプティブクルーズコントロール)の操作方法
1.「メインスイッチ」を押してACCのシステムをONにします。ACCのインジケーターが点灯します。
2.設定したい速度に達したら「SET/減速スイッチ」を押すことでセット完了です。
「車間距離切り替えスイッチ」で任意の車間距離を調整できます。
バー | 設定される車間距離 |
バー1本 | 約30m |
バー2本 | 約40m |
バー3本 | 約50m |
車間距離が短いほど加減速が短くなります、
設定速度は「SET/減速スイッチ」や「レジューム/加速スイッチ」で調整できます。
ワンプッシュで1km/hごと、長押しで5km/hごと変化していきます。
前走車の停止に合わせてこちらも車速が0km/hになると停止保持がかかります。もちろん停止中はブレーキを踏んでいる必要はありません。
停止後に再スタートするには「レジューム/加速スイッチ」を押すか、アクセルを軽く踏みます。
追従走行を一時的に止めたい場合は「キャンセルスイッチ」を押します。
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ACC(アダプティブクルーズコントロール)を試してみました
やっぱり全車速対応ACCはとっても便利です。
停止もウルトラスムーズでカックンブレーキなど皆無です。優秀なスバルのアイサイトと比較しても遜色はありません。
また3代目プリウス(ZVW30)に採用されていた旧式のACCみたいに十分な車間距離がないのに急加速するような挙動もほとんどなくなりましたね。
とてもスムーズに加速、減速、停止がおこなわれます。
ただし「レジューム/加速スイッチ」を押して再スタートするときは、加速がゆっくりなので一時的に車間距離がドバッと開きます。
ここはアクセル操作による再スタートがおススメです。
信号が変わったことを見落としても先行者発進アラームのおかげでクラクションを鳴らされることもないでしょう。
ちなみにACCでトヨタセーフティセンス(Toyota Safety Sense)Pから進化した点があります。
なんと設定速度は最高180km/hまでセットできます。新東名どころか世界中の高速道路で使えそう。
また、停止してから3秒以内であれば自動で再発進してくれます!
輸入車では当たり前なのですが、国産車では珍しいんじゃないでしょうか?
止まってもすぐ動き出すようなノロノロ運転だとありがたいですね~
なぜか取扱説明書には記載がありません。
さらにトヨタセーフティセンスPに比べてカーブでの先行車への追従性能が向上し、先行車をロストしにくくなりました。
第二世代トヨタセーフティセンス搭載車でACCの実力を試してみました まとめ
3代目プリウスに搭載された初期のACCから比較すると圧倒的に快適な仕上がりでした。優秀なスバルやボルボのACCと比較しても不満を持つ人は少ないでしょう。
ACCの操作がレバー式から形状が変わったものの、手順は同じなのですぐ慣れました。
毎日使っていればそのうち手探りで操作できそうですね。
全車速対応ACCのおかげでかなりの走行シーンをACC任せにすることは可能なのですが、燃費を考えれば前方の信号をみてこまめにキャンセルするほうがいいでしょう。
それにしても自動ブレーキはもちろん、ACCをはじめとする快適装備が非常に充実している第二世代トヨタセーフティセンス(Toyota Safety Sense)が販売台数が多い大衆車クラス?に標準採用される意義はとても大きいと思います。また、プリウスのようにグレード格差がないのも評価できますね。
もはやアイサイトのように第二世代トヨタセーフティセンス(Toyota Safety Sense)を指名買いするだけの価値があると思いますよ。
試乗でACCを試すときは営業マンに一言ことわってからにしましょうね。ディーラーによっては一般道でACCの使用を禁じているところもあります。
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