クラウンが事実上のモデル廃止が判明!?思わず納得してしまうこれだけの理由

クラウンRの試乗

カローラと並んでトヨタを代表するモデルであるクラウンが2022年から全く別物で登場すると報じられました。
現行モデルで15代目となる歴史のあるクラウンがなぜ方向転換をするのか?
理由がたくさんあったのでまとめてみました。

突如、事実上クラウンのモデル廃止のニュースが報じられた!

2020年11月10日、クラウンの新型についてニュースが駆け巡りました。


「クラウンは15代目となる現行型を最後にして今後セダンの開発は無し。
代わりに北米向けに開発されたSUV「ハイランダー」のプラットフォームを使ってSUVテイストで開発し後継として登場する」
という内容でした。

わざわざクラウンセダンと報じていますが、厳密にはクラウンセダンは14代目となる先代クラウンでモデル終了となっており、それとは別にラインナップされていたクラウンロイヤル/クラウンアスリートも15代目で一つに統一されました。
以前はステーションワゴンのラインナップもありましたが現在ではセダンのみとなっています。
こちらはワンオフ製作のオープンカーです(笑)
クラウンのオープンカー

セダンの後継にSUVを据えるのはどうかと思いますが、それだけSUVに勢いがありセダンが売れていないということなんでしょうね~

ただ、セダンをやめてしまえば、それはもうクラウンではないでしょう~
思わずFFのマークXジオを思い出してしまいました(笑)

それにしても新型に採用されるプラットフォームを使ったハイランダーの車体寸法は、全長4950mm✕全幅1930mm✕全高1729mmとなっており、ハリアーより一回り以上大きいサイズです。
ハイランダーベースで新型SUV開発
引用:https://global.toyota/

日本での使い勝手を追求し全幅1800mm以下を守ってきたクラウンの後釜にこんな大きなプラットフォームにして成り立つのか疑問が残るところです。
もはや国内ニーズを見限ったとか?

それでもこのニュースのソースはトヨタの地元である中日新聞ということもあり、信憑性が高いと思われます。
2020年も売り上げを上方修正するほど絶好調のトヨタなのに、「なぜ歴史のある伝統モデルを辞める必要があるのか?」と不思議に思う人も多いのではないでしょうか?

トヨタとしても本心はやめたくなかったことでしょう。
それでも決断を迫られた、モデル終了の理由についてみていきましょう。

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これだけあるクラウンのモデル終了の理由

クラウンRSのサイドビュー

決して業界関係者ではない私ですが、自動車業界のニュースやデータにいろいろ目を通して考えられる理由を挙げてみました。

現行モデルが売れていない

2018年6月にカローラと同時にクラウンは15代目としてモデルチェンジしています。
TNGA(トヨタニューグローバルアーキテクチャ)による新世代プラットフォームの採用や初めてのコネクティッドカーとして登場しました。

トヨタのTNGAとはプラットフォームのこと?

2018年5月5日

また、先代まで分かれていたアスリートとロイヤルの造り分けをやめ、エクステリアを統一。
Cピラーにクウォーターウインドウを設けて6ライトとし、従来とは一線を画すスポーティールックなクラウンに仕上がっています。

しかし!!
カローラが好調に販売台数を積み上げていくのに対して、クラウンはモデルチェンジ直後の代替え需要が収まるとズルズルと販売台数が減少していきます。


2018年下半期 4.2万台
2019年上半期 2.1万台
2019年下半期 1.5万台
2020年上半期 1.1万台

ちなみに2020年上半期は販売台数ランキングで30位となっています。
テコ入れとして登場からわすか2年目に当たる2020年秋に、インパネを変更するなどお金のかかる改良を実施しましたが歯止めがかからない状況です。

現行クラウンの月販目標台数は4500台だったので、この売れ行きはトヨタの想像を大きく下回りました。

一番大きな理由は、セダン離れが加速したこととアルファードやハリアーの存在でしょう。
特に2020年6月にモデルチェンジしたハリアーはセンチュリーを除いてトヨタ車の中ではトップクラスの内外装の質感に仕上げてきました。
それに対してクラウンの内装は、そのポジションや価格から見てややチープな印象を持った人が多かったのではないでしょうか?

確かに悪くはありませんが、これがトヨタブランド最高峰の車といわれると疑問が残ります。
ステアリングスイッチパネルはカローラと同じ...クラウンユーザーはカローラを知らない方が幸せかもしれません。
クラウンのステアリング

装備面でも、2020年11月の改良で、前方のカーブを把握しステアリングの切り始めで速度を自動的に抑制する「カーブ速度抑制機能」が追加されたものの、それ以外はコンパクトカーのヤリスと大差ありません。
質感についてもレクサスを超えてはならない掟があるのかもしれませんが(笑)、クラウンとして特別感に乏しいのです。

また、個人にしろ法人にしろクラウンオーナーはクラウンばかりを乗り継ぐ人が多いのが特徴です。
カローラほどではないにしろ年齢層は高めの傾向(60~70代)にあり、腰を大きく落とすセダンより乗り降りのしやすいミニバンやSUVに魅力を感じ始めているのではないでしょうか?

内装や装備に華がないことなどが重なって歴代クラウンオーナーが、アルファードやハリアーを乗り換え先として選んだ人は少ないないようです。

致命的となる国内専用モデル

世界戦略車のカローラと異なり、クラウンは伝統的に日本市場に特化して開発されてきました。

細かな日本人のニーズを拾っているのものの、それが海外のお客様に受けるとは限りません。

一時期、クラウンが中国でも販売されましたが販売不振に終わり受け入れてもらえませんでした。

全長に対して全幅が狭いのでバランスが取れていないとする見方もあるようです。

売れ行きが伸び悩み、縮小傾向にある国内専用モデルでは、国内の販売台数の落ち込みを海外でカバーすることが出来ません。

いくら歴史のあるモデルとはいえ開発費の回収が見込めなけば、新型を開発するのは難しいでしょう。

ほとんど日本市場でしか売れていないアクアが次期型に切り替わらないのは同じ理由です。

トヨタの中でクラウンのプライオリティが下がった?

同じセダンでも、2020年12月に登場する新型MIRAIの方がトヨタにとってはるかに重要なモデルといえます。
新形MIRAIのサイドビュー
引用:https://global.toyota/

もちろん世界で販売することを念頭に開発され、プリウスに代わって新しいトヨタを象徴する重要な戦略車です。

そして今はクラウンが無くても高級セダンが欲しければ、レクサスという選択肢があります。
(とはいってもレクサスもGS,HSと立て続けにセダンを廃止していますが...)

また競争の激しいSUVの市場においてライバルに遅れをとることは許されません。

限られた資金の振りむけ先としてクラウンは適切ではないという判断が下されたのではないでしょうか?

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クラウンの事実上のモデル終了が判明!?思わず納得してしまうこれだけの理由 まとめ


引用:https://toyota.jp/crown/
クラウンがモデル終了となる理由についてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?

一応、クラウンの名は今後も残りますが、新型はもはや別物です。
それにしても新型のイメージが全く想像つきません...メルセデスベンツのGLEクーペみたいになるのかな?

引用:https://www.mercedes-benz.co.jp/

昭和の時代と異なり、今の時代はSUVや輸入車など選択肢が広がっていてクラウンの置かれた状況は全く変わってしまいました。

クラウンだけを見ればさみしい状況ですが、その代わりに利幅の多いアルファードやハリアーがしっかり売れているので全体の売り上げが大きく落ち込んでいるわけではありません。

ニーズが変化しただけのことで、これも時代の流れというやつでしょうか?

確かにクラウンって指名買いは多いでしょうけど、趣味性の高い車ではありませんでした。
15代目ではユーザー層の若返りを狙って一気にスポーティー路線に振ったため、既存オーナーが見限ったということも考えられます。

世界的にみてセダンのニーズはアジアが主流ですが、もっとロシアあたりでウケてもよさそうな気がしていました。
(まあ排気量やハイブリッドなど問題があるんでしょうけど)

ちなみに5ナンバーカローラと同じように、後継とするSUV?が登場しても現行型はしばらく販売が継続されていくと思われます。

ところで今後、警察車両はどうなるんだろう?

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