夏タイヤと違って、万が一のとき性能が大きくものをいうスタッドレスタイヤ。
まして大切な家族を乗せることが多いセレナであれば、スタッドレスタイヤ選びは慎重でなければいけません。
いろいろなメーカーから販売されているスタッドレスタイヤから、セレナに相応しいタイヤの選び方やおススメを紹介します。
セレナのスタッドレスタイヤの選び方 無視できない大きな価格差の理由とは?
現行のセレナの標準タイヤサイズである195/65R15で、スタッドレスタイヤ4本セットを探してみると…..
安いものだと25,920円!4本ですよね?
高いものだと64,000円!
※画像をクリック(タップ)すると販売ページを見ることができます。
実に2倍以上の開きがあります。
ここまで差があると、誰だって迷ってしまいますよね~。
なせ、こんなにも価格差があるのか?
もちろんブランド力の差もありますが、実はコストの差もしっかりあるのです。
この理由を知ることはスタッドレスタイヤの選択において重要ですので独断と少し偏見交じりでセレナに相応しいスタッドレスタイヤについてみていきましょう。
日本の道路は世界でも特殊な環境だった!
日本と海外では雪質が違うという話を耳にされたことはないでしょうか?
ご存知の通り、日本は湿気の多い国です。
海外ではあたりまえのパウダースノーは日本では北海道などごく一部にかぎられており、多くの地域では湿り気のある雪が降ります。
つまり溶けやすいということで、これが夜間や日陰など気温が低くなると氷に変化してしまいます。
雪が中途半端に溶けて凍った道路はうっすら白っぽい半透明の路面で、これがアイスバーンというやつですね。
ちなみに完全に溶けて水になった状態で凍ると冷蔵庫の氷と同じように透明となり、アスファルトが濡れているように見えて実は氷の路面になっているのがブラックバーンまたはブラックアイスバーンです。
濡れていると思って進入したので慌てて車間距離をとるハメに...(汗)
このように日本では雪の上はもちろん、氷の上でもしっかり止まれる性能がタイヤに要求されるのです。
下の画像のようにアスファルトが完全に雪で埋まってしまっている圧雪路であれば、海外を含めたほとんどのメーカーのスタッドレスタイヤで問題ありません。
しかしアイスバーンなどの氷となると、製品の能力で大きく状況が変わってくるのです。
国産のタイヤメーカーは日本で開発環境を設置して、日本の冬の道路を走りこんで開発しています。
ここで開発されたタイヤは、ほとんど日本専用タイヤといっていいでしょう。
それに対して海外ブランドのスタッドレスタイヤの多くは、世界中で展開しているものを日本に持ち込んでいます。
当然、数が多いのでコストを下げられ、その結果販売価格がおさえられます。
湿り気の少ない海外で使用するならそれでいいのですが、やはり日本の環境には適用できないケースが確実にあります。
国産メーカーのスタッドレスタイヤが高いのは日本市場のため日本の環境で開発をしていることが大きな理由の一つなのです。
https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/sp.html
私事ですが、以前ブリヂストンのブリザックの買い替えでミシュランタイヤのスタッドレスタイヤに替えたことがあります。
当時、夏タイヤはミシュランタイヤにこだわっていたので安易に選んだのですが、新しいタイヤなのにアイスバーンでのグリップがブリザックに劣っていました。
交換したばかりなので油断していたこともありますが、結構な値段だったのでかなりショックでした。
やはり当時はミシュランタイヤでさえ開発拠点は日本ではありませんでした。
乾いた舗装路はかなりよかったんですが、スタッドレスタイヤに求めるのはソコじゃない気がします。
(現在、最新のものは日本でも開発しており、かなり性能が向上しているようですね)
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セレナのスタッドレスタイヤの選び方 おすすめのスタッドレスタイヤは?
日本の環境に合わせて開発されたスタッドレスタイヤが最も安心できます。
こうなると、海外メーカーのスタッドレスタイヤは、ほぼ対象外となります。
「そうはいっても価格が安いし..」
その気持ち...よ~くわかります!
しかし本来、車において一番お金をかけなければならないのはタイヤなのです。
カーナビやドライブレコーダー、インチアップもいいですが、「走る、止まる、曲がる」がしっかり出来ることが大前提です。
雪道でコントロール不能になり事故を起こした場合、自損事故ですめばいいですが、もし他の車や歩行者を傷つけることになったら下手をすれば人生が変わってしまいます。
まして大切な家族を乗せてお出かけする定番の車であるセレナですから、安全を最優先してほしいです。
https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena.html
...ということで選択候補として以下の4つを紹介します。(もはや定番ですが)
ブリヂストン VRXシリーズ
ヨコハマ iceGUARDシリーズ
ダンロップ WINTER MAXX
トーヨー OBSERVE GARIT GIZ(オブザーブ・ガリットギズ)
さらに、この中から一番おススメなのがヨコハマのiceGUARDです。
https://www.y-yokohama.com/brand/tire/iceguard/
氷上性能ではブリヂストンのVRXシリーズも最高レベルなんですが、ブランド力もあり非常に高価です。
性能では同等といってよいヨコハマのiceGUARDは、1~2割お安くなっていることが多いので、性能面で最高のコストパフォーマンスを持っています。
長距離移動で普通の人よりスタッドレスタイヤを買う機会が多い私ですが、最近はずっとiceGUARDを選んでいます。
このタイヤの凄いのは乾いた舗装路では夏タイヤとそん色のない燃費をたたきだしてくれます。
さらにブリヂストンのエコピア(エコタイヤ)よりグリップ性能が高い気がします(笑)
まとめると...
毎日の通勤や送迎でセレナを使う人には
ヨコハマiceGUARD6 (IG60)
https://www.y-yokohama.com/brand/tire/iceguard/
ヨコハマiceGUARD5+ (IG50)
https://www.y-yokohama.com/brand/tire/iceguard/
セレナは週末利用がメインだが、たまの大雪に備えたい人には
トーヨーOBSERVE GARIT GIZ(オブザーブ・ガリットギズ)
https://www.toyotires.jp/product/obgrgiz/
セレナのスタッドレスタイヤの選び方 なぜタイヤの比較テストがないのか?
あれだけたくさんの製品があるスタッドレスタイヤなのに、なぜ比較したバイヤーズガイドがないのでしょうか?
それは、タイヤ業界は自動車業界の中でも特殊な世界だからです。
各タイヤメーカーの製品に対して性能比較テストがおこなれることはありません。
特に制動距離など露骨に結果が出てくるスタッドレスタイヤはなおさらです。
これは車選びが実力や実用性以外に趣味や嗜好も左右されるのに対してタイヤは性能で選ばれてしまうからです。
比較したテストの結果次第で、その後の売れ行きが大きく左右されるため、性能の優劣をはっきりさせてはいけないのです。
もしメディアがテストを実施して紹介しようものなら次から広告依頼が来なくなります(要は圧力ですね)
このため自動車雑誌で掲載しているスタッドレスタイヤの特集記事は、みんな公平に特長を紹介するだけの内容になっています。
...とはいっても消費者の私たちは、本当の実力を知りたいところなんですけどね~
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セレナのスタッドレスタイヤの選び方 まとめ
https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena.html
いくつかの評価や自分の経験をもとにセレナに相応しいタイヤ選びについて紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか?
とある自動車評論家によればブリヂストンやヨコハマと比べて海外ブランドの低価格の製品はアイスバーンでの制動距離に2倍以上の差があると伝えています。
スタッドレスタイヤは価格差に見合った性能差があるので、決して値段で選択しないでくださいね。
ただし、どんなに優れたスタッドレスタイヤでも限界はありますので、高性能スタッドレスタイヤを購入しても過信しないように!
雪道の運転は、最後は経験が大きくモノをいう世界です。
ところで都市部で大雪が降ると車に雪を乗せたまま走っている車をよくみかけます。
とても危ないので、たとえ寒くても面倒でもルーフやボンネットに積もった雪はしっかり落としてから走行しましょう。
キャッチ画像引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/performance.html
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