新型 | ルーテシア | ついにACC搭載!試乗して評価してみました

ブルーセラドンのルーテシア

長らくルノーは自動ブレーキさえついていない安全・運転支援機能が遅れているメーカーでした。
そこに日産の協力を得て新型ルーテシアは、いきなりトップクラスの充実装備に!
その新型ルーテシアに試乗してきましたので、プリウス・カローラ乗りの視点で評価してみました。

新型ルーテシアを試乗して評価してみました

では、さっそく運転席に乗り込んでシートポジションを調整してみます。
新型ルーテシアの運転席
ルーテシアのシートサイズは身長178cmの私でも不足のないサイズで、ステアリングのチルト、テレスコピックとあわせて、あっさりとベストなドライビングポジションが決まりました。
この点はさすが輸入車!

運転席からの前方視界は死角が抑えられていて良好でした。
新型ルーテシアのインパネ
それにしても目につくのはインパネやドアパネルの質感の高さです。ドアパネルにはアンビエントライトも!
サイズこそヤリスと同じBセグメントですが、少なくとも内装を直接比較するにはあまりにも抵抗があります。

エンジンを始動してみると、4気筒らしく振動は皆無でアイドリングの音も静か。
新型ルーテシアのペダル
アクセルやブレーキは吊り下げ式で身体に対して配置に違和感はありません。
しかし!
ブレーキからアクセルに踏みかえたとき、ペダルの奥行の違いが気になりました。
ブレーキペダルがかなり手前にあるためアクセルペダルへ踏みかえるときは足首を多めに動かす必要があります。
スタッフさんから「ルノーはこんなものです」とのことですが、以前乗ったメガーヌではここまで気にならなかったような...
新型ルーテシアのシフトレバー
電動パーキングはシフト操作やペダル操作で自動的にセット/解除が行われるためスイッチ操作は不要です。
そしてプジョー208にはないオートホールド機能があります。一度セットしておくと次回エンジン始動時も保持されているのは嬉しいところ。
新型ルーテシアのセンターコンソール

さて、ディーラーを後にしてプリウスやカローラの感覚でアクセルを踏み込んでみるとグイーっと勢いよく前に飛び出します。
ちょっとラフにアクセルを開けるとかなりGを感じる加速となります。

そしてブレーキも同様。
この試乗車はすでに500km以上走行しているので、さすがにブレーキはあたりがついているはずですが、いつもの感覚で踏み始めると初期制動がとても強く運転初心者なみに強い減速Gを連発してしまいました。

普段、プリウスなどハイブリッドに乗っている感覚でアクセルやブレーキを踏み込むと急加速、急減速となってしまうので頭の切替が必要です。
これはルーテシアに限った話ではなく、大トルクのクリーンディーゼル車にもいえることですね。
新型ルーテシアのステアリング
ステアリングフィールは軽快ながらも操舵感が感じられます。
同じくトーションビームを採用している日産の新型ノートで少し感じられたリアタイヤの接地性も問題なく、よく路面を捉えている印象です。
乗り心地はやや硬めでフラットですが私にとっては心地よい硬さで街中では快適でした。

ここで、ドライブモードを切り替えてようとしたところ、モニターの下に配置されているボタンを押して画面を切り替えてモードを選択するという2アクションになることが判明!
画面タッチではブラインド操作ができないので走行中の切替は難しいでしょうね~
ルーテシアのディスプレイ
スポーツモードを試してみましたが、アクセルコントロールが難しく終始、街中ではギクシャクする始末。

ノーマルモードも含めてぺダル操作は慣れで片付けられるのかもしれませんが、つい最近乗ったスポーツカーのスープラの方がまだコントロールが楽でした。

今回は市街地のみの試乗ですが、アダプティブクルーズコントロール(ACC)も試してみました。
停止状態からの先行車の発進による追従や減速したときの反応など的確で、加減速もなめらかです。
終始ギクシャクすることもなくすぐに使いこなすことが出来ましたが、これらは日産の協力による恩恵かもしれませんね。

新型ルーテシアのメーターパネル

ちなみに燃費は市街地のみの走行で12km/Lとのことでした。

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今回試乗した新型ルーテシアの概要

新型ルーテシアは新型ノートにも使われているルノー、日産、三菱グループで共同開発されたCMF-Bプラットフォームが採用されています。
トランスミッションは7速ATを採用。
試乗車は上級グレードのインテンス テックパックとなります。
新型ルーテシアのサイドビュー
全長:4075mm
全幅:1725mm
全高:1470mm
ホイールベース:2585mm
最小回転半径:5.2m
車両重量:1200kg
新型ルーテシアのリアビュー
新型ルーテシアに搭載されている1.3L4気筒ターボエンジンはメルセデスベンツでAクラスに搭載されていたものがベースになっています。
最高出力:131ps/5000rpm
最大トルク:240Nm/1600rpm
駆動方式 : FF
燃料タンク容量 : 42L
WLTCモード燃費 : 17km/L

タイヤサイズは205/45R17でコンチネンタルのエココンタクト6を履いています。
新型ルーテシアのタイヤ

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新型ルーテシア ついにACC搭載!試乗して評価してみました まとめ

ルーテシアのフロントマスク
プリウス、カローラスポーツ乗りの立場からルノーの新型ルーテシアを試乗して評価してみましたが、いかがだったでしょうか?

以前のルーテシアはアダプティブクルースコトンロールはおろか自動ブレーキすらなかったので、マイカー候補ではアウトオブ眼中でした。
しかし新型は日産とのアライアンスにより世界トップクラスの実力を持つ安全・運転支援システムを導入したことで、一気に候補に浮上!
グレードにインテンス テックパックを選べば車線中央維持機能まであります。
すでに新型ルーテシアを試乗した自動車評論家や車系ユーチューバーのコメントも好評でしたので、今回の試乗はとても楽しみにしていました。
新型ルーテシアのエクステリア
Bセグメントをリードする上質な内装やプジョー208にはないオートホールド機能、国産車と遜色のない価格設定など魅力が溢れています。
後席足回りもヤリスはもちろん、カローラスポーツと比べても余裕があります。

ただ、搭載されている4気筒ターボは確かにパワフルなんですが、アクセルコントロールにクセがあり同乗者がいるときは気を使いそうです。
年間を通じていろいろな車のステアリングを握らせていただいていますが、その中でかなりの扱い辛さでした。
一番の原因は私が普段ハイブリッド車ばかり乗っていることで、アクセルの踏み込みと加速のイメージが出来上がってしまっていることが挙げられます。
個人的に扱いやすさではライバルのプジョー208の方が好感を持てましたが、この感想は普段どんな車に乗っているかでガラリと変わってくると思われます。

この点を除けば、新型ルーテシアは同じプラットフォームを採用している新型ノートより上質な乗り心地で直進安定性に優れていましたが、第二世代のe-Powerをはじめ新型ノートの実力も相当高いものがあり甲乙つけがたいところです。

カローラスポーツとルーテシア
それにしても今回試乗してつくづく感じたのはカローラスポーツやゴルフといったCセグメントの存在価値です。
前後席のスペースはBセグメントでも必要十分に確保されており後席の乗り降りは開口部の広いルーテシアの方がカローラスポーツよりも楽でした。
またこのクラスも急速に先進の安全・運転支援システムが採用され、機能面でも不足を感じません。
その分、価格差はほとんどなくなりましたが、後席をあまり使用しなければ取り回しを考えるとあえてCセグメントを選ぶ理由が乏しくなってきています。

個人的に次のマイカー選びは対象モデルが増える一方で嬉しくもあり悩ましくなりそうです。

ルーテシアのフロントマスク

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