ホンダの主力コンパクトカー、フィットにはハイブリッドとガソリンエンジンの2つのパワートレインがあります。
ハイブリッドの方が燃費が優れているものの、車両価格が高いため迷っておられる方も多いのではないでしょうか?
そこでハイブリッドとガソリンエンジンについて燃費を基準に比較してどちらを選ぶべきか検証してみました。
フィット ガソリンVSハイブリッド対決! 2つのパワートレイン
引用:https://www.honda.co.jp/Fit/
フィットには1つのハイブリッドと2つのガソリンエンジンが用意されています。
ハイブリッド
ハイブリッドは1.5Lガソリンエンジン+モーター(1基)の構成ですが、一番の特徴は国内メーカーでは珍しいデュアルクラッチトランスミッション(DCT)が採用されていることです。
これによりトヨタのハイブリッド車にはないダイレクトな加速を実現しています。
81kW[110PS]/6,000rpm
エンジン最大トルク
134N・m[13.7kgf・m]/5,000rpm
モーター最高出力
22kW[29.5PS]/1,313-2,000rpm
モーター最大トルク
160N・m[16.3kgf・m]/0-1,313rpm
トランスミッション
7速DCT
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ガソリンエンジン
経済性重視の1.3Lエンジンと走行性能重視の1.5Lエンジンが選べます。
RSというスポーツグレードは数あるコンパクトカーの中でも、かなりスポーティーな走行フィールが楽しめる味付けになっています。
73kW[100PS]/6,000rpm
最大トルク
119N・m[12.1kgf・m]/5,000rpm
トランスミッション
CVT
採用グレード
13G
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97kW[132PS]/6,600rpm
最大トルク
155N・m[15.8kgf・m]/4,600rpm
トランスミッション
CVT
採用グレード
15XL、RS
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ちなみに燃料タンクの容量はハイブリッドのベースグレードを除き、ハイブリッド/ガソリンエンジン共に40Lとなっています。
フィット ガソリンVSハイブリッド対決! 価格比較
引用:https://www.honda.co.jp/Fit/
では、具体的にグレードを絞って見ていきましょう。
ハイブリッド VS 1.3Lガソリンエンジン
ガソリンエンジンで売れ筋グレードとなっている13G Fパッケージを基準にして、ハイブリッドはHYBRID Fパッケージを選択します。
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条件として駆動方式を2WDとし、ハイブリッドでは標準装備のナビ装着用スペシャルパッケージ+ETC車載器〈ナビゲーション連動〉をガソリンエンジンにも選択します。
なお、ハイブリッドは15インチホイール、ガソリンエンジンは14インチホイールという違いがありますが、ガソリンエンジンに15インチへのインチアップの選択肢がありませんので無視します。
エコカー減税によりハイブリッドは取得税、重量税が全額免除に対して、ガソリンエンジンは取得税が20%減額、重量税は25%減額となっており若干価格差が縮まったものの、それでもハイブリッドとガソリンエンジンとの価格差は約28万円となっています。
ハイブリッドの方が、エンジンの排気量が大きくモーターやバッテリーなどコストがかかっているので当然ですが、国産Bセグメントの価格帯で28万円の差は、とてつもなく大きいといえますね。
ハイブリッド VS 1.5Lガソリンエンジン
今度はガソリンエンジンの排気量をハイブリッドと同じ1.5Lにして比較してみましょう。
1.5Lガソリンエンジンの選択肢は15XLとRSの実質2つしかないため一般的な15XLを基準にして、ハイブリッドはほぼ同じ装備内容のHYBRID Lパッケージを選択します。
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なお、ガソリンエンジンには運転席・助手席シートヒーターが付くのですが、ハイブリッドにはなぜかオプションですら選択できないので無視します。
こちらだとハイブリッドとガソリンエンジンとの価格差は約15万円となりました。
モーターやバッテリー、シートヒーターを考えると妥当な価格差のように思えてきます。
ただ、排気量を同じにして比較する人は少ないかもしれませんね。
フィット ガソリンVSハイブリッド対決! 燃費比較
引用:https://www.honda.co.jp/Fit/
ハイブリッド VS 1.3Lガソリンエンジン
価格で比較したハイブリッドのHYBRID Fパッケージとガソリンエンジンの13G Fパッケージの燃費を比較してみましょう。
条件として駆動方式を2WDとしており、実燃費はJC08モード燃費の7掛けで計算しています。
パワートレインの違いに関係なく、乗り方で実燃費は大きく変わってきますが、7掛けであれば平均値と捉えて問題ないと判断しました。
約6.6km/Lの差となりました。
それにしてもカタログ数値とはいえノーマルのガソリンエンジンで25km/Lにせまる数値は、フィットのガソリンエンジンの優秀さを物語っています。
下手なハイブリッド車より低燃費ですね。
ガソリンエンジン車はハイブリッド車と違い軽さを武器に軽快な走りが楽しめコンパクトカーらしい扱いやすさがあります。
ハイブリッド VS 1.5Lガソリンエンジン
では、さらに同じ1.5Lの排気量で比べたハイブリッドのHYBRID Lパッケージとガソリンエンジンの15XLパッケージの燃費も比較してみましょう。
こちらも条件として駆動方式を2WDとしており、実燃費はJC08モード燃費の7掛けで計算しています。
1.5Lのガソリンエンジンで比較すると約8.3km/Lの差となりました。
ハイブリッドと差をあけられてしまいましたが、実燃費15.54km/Lは排気量を考えると決して悪い数字ではありませんよ。
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フィット ガソリンVSハイブリッド対決! どっちがお得なの?
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それではハイブリッドとガソリンエンジンの価格差を燃費で取り戻せるか検証してみましょう。
条件としてレギュラーガソリンの価格を150円/Lとします。
ハイブリッド VS 1.3Lガソリンエンジン
実燃費から1万kmを走行するのに必要なガソリンは以下の通りです。
ハイブリッド 420.2L (63,030円)
ガソリンエンジン 580.72L (87,108円)
つまり1万kmの走行でハイブリッドは、ガソリンエンジンに比べて24,078円の節約となります。
一般的に年間で1万km走行するドライバーが多いと思われますが、その場合1年間の節約分は24,078円です。
では節約分で購入価格差を埋めるのに必要な距離を計算すると...
購入価格の差額(277,160円) ÷ 10,000kmの節約分(24,078円) = 11.5
11.5万kmの走行でようやく購入費用の差額が、取り戻せることになります。
走行距離が年間1万kmのドライバーなら元を取るのに約12年が必要です。
しかもハイブリッドの低燃費の恩恵を受けるのは12年目以降です。
10年以上保有し10万km以上走行するドライバーとなるとかなり限られてくるのではないでしょうか?
したがって1.3Lガソリンエンジンとハイブリッドを考えているなら迷わずガソリンエンジンを選ぶべきです。
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ハイブリッド VS 1.5Lガソリンエンジン
実燃費から10,000kmを走行するのに必要なガソリンは以下の通りです。
ハイブリッド 420.2L (63,030円)
ガソリンエンジン 643.5L (96,525円)
つまり1万kmの走行でハイブリッドは、ガソリンエンジンに比べて33,495円の節約となります。
年間1万kmを走行するドライバーなら、1年間の節約分は33,495円です。
では節約分で購入価格差を埋めるのに必要な距離を計算すると...
購入価格の差額(145,840円) ÷ 10,000kmの節約分(33,495円) = 4.35
4.35万kmの走行で購入費用の差額が、取り戻せることになります。
この走行距離だと年間1万kmを走行だと2回目の車検までに取り返せることになり、それ以降はハイブリッドの低燃費で恩恵を受けることができます。
1.5Lガソリンエンジンとハイブリッドを考えているなら保有年数や走行距離次第でハイブリッドの選択もアリといえるでしょう。
ここまでの結果をまとめると・・・
1.3Lガソリンエンジンならハイブリッドでは元が取れません
1.5Lガソリンエンジンなら条件次第でハイブリッドも選択肢に入るでしょう
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フィット ガソリンVSハイブリッド対決! まとめ
引用:https://www.honda.co.jp/Fit/
フィットにおいて主に燃費をテーマにハイブリッドとガソリンエンジンを比較してみましたが、いかがだったでしょうか?
フィットはガソリンエンジンの燃費が優秀なうえに、ハイブリッドとの価格差がかなりあるため燃費で元を取るという考えは難しい車でしょう。
このクラス以上の大きな車になると話は別ですが、コンパクトカーの場合軽いガソリンエンジン車の燃費は大きな武器といえます。
引用:https://www.honda.co.jp/Fit/
ただ、ハイブリッドと1.3Lガソリンエンジンは走行性能の面でハイブリッドが圧倒しているため、単純に経済性だけで比較するのも少し無理があります。
またわすかながらもモーター走行中の静粛性や重量増加による安定性も利点といえるでしょう。
さらに燃料タンクの容量がどちらのパワートレインも同じなので、燃費が伸びるハイブリッドの方が航続距離が長く、ガソリンスタンドへ通う頻度を抑えることが可能です。
やはり日常の足としてストレスなく走りたいならハイブリッドをおすすめします。
また、将来マイカーを下取りに出すときのリセールバリューもハイブリッドが若干有利となるため、価格差はさらに縮まることになります。
どちらを選ぶにしても、必ず両方のパワートレインを試乗してご自分でそれそれの走りをしっかり体感してくださいね。
キャッチ画像引用:https://www.honda.co.jp/Fit/
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