トヨタが開発した新世代のタクシー専用車である「JPN TAXI (ジャパンタクシー)」が2017年10月に発売され、すでに街中で活躍中です。
タクシーを利用するお客さんへのおもてなしはもちろん、長時間勤務の運転手にもやさしい設計が施されています。
「JPNタクシー(TAXI)」は日本専用車ですが、観光や2020年に開催される東京オリンピックで訪れる多くの外国の人達も「JPNタクシー」を体験することになるでしょう。
この新世代タクシー「ジャパンタクシー(JPN TAXI)」についての情報や驚くべき隠された秘密についてまとめています。
JPNタクシー トヨタが送り出す新世代タクシー
引用:http://toyota.jp/jpntaxi/
一目見てわかるようにこの「ジャパンタクシー(JPN TAXI)」は今までのタクシーの概念を打ち破るスタイルです。
クラウンコンフォートなどの従来のセダンタイプとは異なり、この「ジャパンタクシー(JPN TAXI)」はコンパクトミニバンであるシエンタと共通設計で開発されたものです。
やはり日本での使い勝手や取り回しを考えるとコンパクトミニバンがベストだということですね。
車体寸法はしっかり5ナンバー枠に抑えられています。
全長 | 4,400mm |
全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,750mm |
車イスを利用しているお客さんも折りたたまずにそのまま乗降できる設計は、お年寄りや子供、体の不自由な人でも利用できるユニバーサルデザイン(UD)に基づいたものです。
国土交通省からUDタクシーとして認可されています。
このスタイルはロンドンタクシーが先行して実用化しており、ほかにも日産のNV200があります。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/
個人タクシーを除くタクシー車両は約20万台とされています。
すでに日産がタクシー専用車の生産を終えて、現在のタクシーは、ほぼトヨタが供給しています。
トヨタは長らく販売していたコンフォート/クラウンコンフォートから「ジャパンタクシー(JPN TAXI)」に切り替えましたので、今後は急速に置き換わっていくことになります。
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JPNタクシー 主な特徴
室内空間
車イスに乗ったままでも利用できる車内高が確保されているので、一般のお客さんなら広大な空間を実感することでしょう。
また後席の窓は前席よりも上方向に大きく拡大されており、すでに観光目的で乗車したお客さんにも好評です。
高層ビルやタワーがある東京だと見晴らしがよさそうですね。スマートフォンやタブレットなどを充電できるUSBポートも標準で装備されています。
積載空間も優れておりスーツケース2個、ゴルフバッグなら4個が収納できます。VDA法で401Lです。
エンジン
電動化の時代ということもありタクシー専用車もついにハイブリッド車となりました。
一般の乗用車とは桁違いに走行を強いられるタクシー専用車ですが、すでにプリウスをはじめ十分な耐久性があることが証明されており当然の流れですね。
専用に開発された1.5LのLPG(液化天然ガス)ハイブリッドエンジンにより燃費は19.4km/Lとなっています。
最高出力 | 54kW(74ps)/4,800rpm |
最大トルク | 111Nm(11.3kgm)/2,800-4,400rpm |
自動ブレーキ
「JPNタクシー(TAXI)」はタクシー専用車として初めてとなる自動ブレーキが装備されています。
アクアやシエンタに採用されている「Toyota Safety Sense C」が標準装備です。
「Toyota Safety Sense C」には以下の機能があります。
■プリクラッシュブレーキ
■レーンディパーチャーアラート(車線逸脱警報)
■オートマチックハイビーム
■先行車発進お知らせ機能
衝突安全性能を兼ね備えた高剛性のボディに予防安全システムの組み合わせで、20年以上前に設計された従来のタクシーとは比較ににならない安全性能を持っています。
JPNタクシー グレードと価格
2つのグレードが用意されており漢字1文字です。渋いですね~
上級グレードの「匠」はメッキ加飾やLEDヘッドアンプなどの違いはありますが燃費などエンジン性能は同じです。
匠(上級グレード)
メーカー希望小売価格(消費税込み)3,499,200円
和(標準グレード)
メーカー希望小売価格(消費税込み)3,277,800円
従来の「コンフォート」が180万2000円~244万2000円なのでかなりの値上げです。
タクシーは距離が延びるので燃費に優れた「ジャパンタクシー(JPN TAXI)」にすることでランニングコストは下げられるでしょうが、タクシー会社にとっては結構な負担ですね。
ただ、この「ジャパンタクシー(JPN TAXI)」は東京都を筆頭に国や自治体から補助金が得られますので、案外早く車両の入れ替えが進むのかもしれません。
東京では2020年のオリンピック開催時には3台に1台をこの「ジャパンタクシー(JPN TAXI)」にしたいと目論んでいます。
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JPNタクシー 一般販売(個人購入)は?
燃料がLPGガスであることを除けば、使い勝手にすぐれた5ナンバーモデルということもあり、タクシー以外に介護業務や自家用車として需要があるでしょうね。
「JPNタクシー(TAXI)」は普通の乗用車と同じくトヨペット店や各トヨタ系列のディーラーから購入が可能です。
さすがに試乗車は難しいでしょうね~。何度か乗客として利用するしか手がないかも?
JPNタクシー 驚くべき秘密とは?
さて、自動車としての「ジャパンタクシー(JPN TAXI)」の概要を紹介しましたが、このモデル自体はトヨタにとって決して利益が出る車ではありません。
事実、日産がタクシー専用車から撤退したのも限られた市場のため利益が見込めないからです。
それでもトヨタがお金をかけて「ジャパンタクシー(JPN TAXI)」をリリースしたのにはわけがあります。
それは「ジャパンタクシー(JPN TAXI)」が「コネクテッドカー」(繋がる車)として運用できるからです。
「コネクテッドカー」とは稼働中はオンラインで現在位置や運行に関する情報を提供するものです。
具体的には車の移動時間やアクセル開度からの交通規制や渋滞の状況、ワイパー使用による天候の状況、さらには動画などカメラの映像の活用から各道路のリアルタイムの情報が集められることになります。
その収集した情報を元により効率的なルート設定や最短でのオンデマンド配車などに活用できることになります。
タクシー業界が敵視しているUber(ウーバー/アプリで最適な登録ドライバーの車を配車するシステム)に対しても、より優位に立てるのでタクシー会社の協力も得られます。
このようにインフラを一切必要とせず「ジャパンタクシー(JPN TAXI)」によって24時間365日リアルタイムの様々な情報がトヨタの手元に集まるわけです。
そのネットワークはやがて大都市から地方都市に広がり、さらには海外も視野に入れていることでしょう。
「ジャパンタクシー(JPN TAXI)」が増える(売れる)ほど、自動的に情報や精度が充実するなんて、他のどの業界やメーカーにも真似ができません。
それは、あのグーグルであっても例外ではありません。
トヨタ恐るべしですね。
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JPNタクシーの驚くべき秘密とは? 個人購入は可能? まとめ
東京オリンピックを視野に入れてUD(ユニバーサルデザイン)タクシーとして開発された「ジャパンタクシー(JPN TAXI)」。
利用する乗客はもちろん、タクシードライバーからも価格以外はすべてにおいて好評のようです。
ニューヨークのタクシーも日産のUD(ユニバーサルデザイン)タクシーが採用されたように、これが世界の時流でしょうか?
しかし「コネクテッドカー」(繋がる車)という言葉はときおり耳(目)にしていましたが、まさにタクシーはピッタリの存在ですね。
ラジオの交通情報が不要になる日も近そうです。
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