6代目となるスバル新型インプレッサに試乗してみました。
新型プリウスのオーナーになったばかりの私には、どう映ったか?
正直な感想をまとめてみました。
スバル 新型インプレッサの最大の美点は操縦安定性に尽きる!
スバルインプレッサが2023年初夏に6代目にモデルチェンジしました。
新型インプレッサは純ガソリンエンジンとマイルドハイブリッド(e-BOXER)の2つのパワートレインがラインナップ。
お世話になっているディーラーさんにも試乗車が配置されましたので、早速試乗させていただきました。
今回試乗したのは2.0LDOHCのガソリンエンジンを搭載するSTというグレードです。
このSTグレードはパワートレインの違いだけでなくサイドシルスポイラーやフォグランプ無し、カーナビゲーションもオプション扱いとなっており、今回のインプレッサのラインナップの中ではベースグレード扱いですね。
売れ筋は2.0L直噴エンジンにモーターを備えたe-BOXERかな?
正統派2ボックススタイルなので乗り込みむときは特に気を使うこともなく、すんなり運転席に身体が収まります。
このSTグレードのシートは手動調整式(画像はST-H)ですが、特にシートアジャスターの調整幅が驚くほどあり、身長178cmの私でも妥協のないドライビングポジションが決められました。
今まで経験から国産車ってここで妥協のドライビングポジションを強いられる車が多いのです。
座面サイズには余裕があり、サイドサポートは弱めですがホールド性に不安はありません。
インパネはVNレヴォーグから始まったデザインを採用、センターコンソール部分はクロストレックとインプレッサ専用デザインになっています。
残念ながら今回もブレーキホールドの物理スイッチは無く、始動時にタッチパネルの操作が毎回必要になる仕様でした。
VNレヴォーグからさんざん指摘されているにも関わらず、なぜこのスタイルに固執するのか謎です。
STグレードのステアリングは本革ではなく国産車でよくある硬くカサカサした手触りでしたが、太さは個人的にちょうどいいレベル。
ではスタートボタンを押してエンジン始動、シフトをDレンジにして車をスタートさせます。
ブレーキをリリースすると滑らかな動き出し、お店から歩道を通過して車道へ進入するときの段差を通過するショックもほとんど気になりません。
そして流れにのるべくアクセルを踏み込んで加速してみると...う~む、モーターアシストがないとはいえ2Lエンジンの加速にしてはトルク感が乏しい...
この車は、リニアトロニックというCVTが採用されていますが、パドルシフトで変速操作が楽しめるのでこれについては不満はありません。
そして変速はともかくアクセルレスポンスもワンテンポ遅れて反応する感触がいなめず、お世辞にも軽やかな加速とはいえません...
SI-DRIVEという運転モードをS(スポーツ)にしてようやく許せるレベルでしょうか?
個人的に痛快な加速を楽しめるスイフトスポーツに乗っているので余計に物足りなさが感じられ、この辺りは今まで乗っていた車で印象が変わってくると思います。
e-BOXERのグレードで中速域の加速がどれだけ改善されるのか気になるところです。
ただ、走りだして思うのは初見の車にもかかわらずほとんど緊張感がなく運転出来ていることです。
やはり、スムーズな操縦安定性に相変わらずの視界のよさ(死角の少なさ)が不安をかき消してくれるのでしょうね。
ペダル配置やペダル間の段差は特に違和感もなし。ブレーキタッチは素直でクセはありません。
直進時はもちろん、交差点やカーブを曲がったり一連の運転操作が、とても自然で安心感があります。
理由の一つに上質なステアリングフィールがあり、レヴォーグ譲りの2ピニオン式パワーステアリングが効いているんでしょうね~
路面をしっかり感じながらステアリングを操作できます。
交差点を左折するときや、ややRのきついカーブでもスバルグローバルプラットフォーム(SGP)のおかげで脚がしっかり仕事をしており、姿勢の変化は抑えられ不安になるようなロールは皆無。
この点は個人的に新型プリウスはもちろん、新型シビックをも凌駕しているといっていいレベル。
どんなにハイブリッド勢が進化してきても素のエンジンのシンプルな反応には到底かなわないと思い知らされました。
アクセルを踏んで加速する過程において、純エンジンの良さをあらためて認識させられますね~
操縦安定性に優れ、あきらかにシャシーが勝っている車だと思いました。
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スバル 新型インプレッサ 2023 概要
新型インプレッサのSTグレードの仕様は以下の通りです。
全長:4475mm
全幅:14500mm
全高:1465mm
ホイールベース:2670mm
最小回転半径:5.3m
車両重量:1380kg
ヘッドランプウォッシャーがあるのはスバルらしい。
レヴォーグの流れをくむテールランプ。バンパーのリフレクターが大きいですね。
純ガソリンエンジンモデルのSTグレードは、e-BOXERに比べて車両重量で150㎏も軽量です。
ちなみに最低地上高は5㎜低いのに全高は35mmも高くなっています。
インパネ周りの全体のイメージはレヴォーグと同じで、前方視界が優れています。
本革シート、シートメモリー付パワーシートはe-BOXERグレードのみ選択できます。
さすがに電動スライドサンルーフは上級グレードのST-Hのみ設定されていますが、シートヒーターは全グレードに装着可能です。
後席ドアは大きく開き乗降性はカローラシリーズより優秀。
しっかり後席が使えるCセグハッチバックといえます。
身長178cmの私がポジション調整しても後席足元は余裕!新型プリウスよりゆとりがあります。
全車カップホルダー付きアームレストが標準装備。
後席用USB充電ポートはe-BOXERグレードのみの装備。
ラゲッジ容量はVDA方式で368L(e-BOXERグレードは315L)
フルフラット時はわずかに段差がありますが、使い勝手はよさそうです。
最高出力:154ps/6000rpm
最大トルク:193Nm/4000rpm
駆動方式 : 4WD
燃料タンク容量 : 50L
WLTCモード燃費 : 14.0km/L
e-BOXERの燃費は16.6km/L、価格や重量を考えると、このSTグレードのコストパフォーマンスが光りますね。
e-BOXERモデルも含めて、マフラー系の装飾を潔く取っ払ってるのがこの車の性格を物語っています。
STグレードは205/50R17でブリヂストンのトランザを履いています。
e-BOXERのST-Hは215/50R17でダンロップのSP SPORT MAXX050を履いています。
ちなみにクロストレックも含めてレヴォーグと同様にPCDが一般的な114.3に変更されました。
これでPCD100は、カローラシリーズとGR86/BRZくらいになってしまいますね~
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スバル 新型インプレッサ 2023 試乗し評価してみました まとめ
2023年に6代目としてモデルチェンジしたスバルインプレッサを試乗して評価してみましたがいかがだったでしょうか?
今回は同じ構成でリフトアップされたクロストレック(従来のXV)が先にデビューし、先代までとは逆の順序でのモデルチェンジですね。
新型インプレッサのエンジンは今や大きな排気量といってもいい2.0Lですが、運転してみると中間加速時にレスポンスとトルク感が物足りない印象でした。
燃費も4WDとはいえ実質12~13km/Lあたりと予想され、アクセルレスポンスも含めて今の時代の最新モデルとしてきびしいパフォーマンス。
今回試したのは純ガソリンエンジンのSTグレードでしたが、スバルにとって当面の間モーターを組み合わせたe-BOXERがメインのパワートレインでしょう。
全車マイルドハイブリッドへ移行したVWゴルフ(RやGTIを除く)と比較すると、パワートレインにおいて見劣り感が否めません。
そしてエクステリアデザインについても一言!
このインプレッサを見て新型モデルのオーラが乏しいと感じているのは私だけではないはず。
大化けした新型プリウスとは対極的で、キープコンセプトといっていいくらい新鮮味に欠けます。
おそらく世間一般の人はもちろん、スバルに詳しくない車好きでも新型と気付いてもらえないかも?
もう少し見た目に華が欲しい!!
クロストレックと同じくらいの気合を見せてほしかったところです。
この点は自動車ジャーナリストの五味さんも指摘されていましたので、売れ行きに響いてこないか心配です。
ちなみに個人的にエクステリアは旧型のワイド感のあるフロントマスクとリアコンビネーションランプが好みでした。
ただ、気持ちのいい加速や迫力のエクステリア、抜群の燃費など目玉ポイントはないものの、「走る・曲がる・止まる」といった運転の基本動作がとても素直で、挙動も安定しており初めてでも安心して運転できます。
そしてステアリングフィールも想像以上の出来で国産Cセグハッチバックではトップクラス!
また、グレード格差は抑えられていて様々なメーカーオプションが選べるのも良心的ですね~
車好きの視点では少し華に欠けますが、誰にでも扱いやすく全天候性能を持つ実用車という観点では、魅力的なモデルでした。
..ということでCセグメントハッチバックで後席もよく使う人は、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。
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