2つの巨大自動車メーカーの自慢の世界戦略車同士の比較です!
このクラス(Cセグメント)のベンチマークとして君臨してきたフォルクスワーゲンのゴルフに新型カローラスポーツは勝るのか?
維持費や乗り心地、使い勝手など高速道路など実際に乗り比べて比較してみました。
カローラスポーツとゴルフ ラインナップや価格を比較
引用:https://toyota.jp/corollasport/
引用:https://www.volkswagen.co.jp/ja/models/golf.html
カローラスポーツはハイブリッドとガソリンターボの構成で、C-HRと同じエンジンラインナップです。
ガソリンターボのみマニュアルトランスミッションと4WDが選択できます。
欧州ではハッチバックは売れ筋カテゴリーとなるためゴルフのラインナップは充実しています。
GTIとRはマニュアルトランスミッションが選択でき、Rのみ4WDとなります。
赤字のG”Z”とTSI Comfortline Tech Editionは後述する直接比較で選択したグレードになります。
カローラスポーツとゴルフ サイズ、取り回しを比較
ボディサイズを比較してみます。
ホイールハウスや車幅はほぼ同じため、見た目は大きな差はありません。
引用:https://toyota.jp/corollasport/
引用:https://www.volkswagen.co.jp/ja/models/golf.html
全長はカローラスポーツが110mm長くなっていますが、ゴルフからカローラスポーツに乗り変えても長さを感じることはないと思います。
どちらも小回りが利くため、駐車場での取り回しや方向転換が楽です。
大きさや取り回しは互角といえます。
カローラスポーツとゴルフ 燃費を比較
引用:https://toyota.jp/corollasport/
維持費に大きく影響する燃費を比較してみました。
カローラスポーツのカタログ燃費
ゴルフのカタログ燃費
口コミから判断した実燃費を考えるとカタログ数値に対してカローラスポーツが約70%、ゴルフは約80%の達成率といったところです。
どちらにもラインナップされている1.2Lターボエンジンだとこんな感じです。
・カローラスポーツ・・・12km/L
・ゴルフ・・・15km/L
ただしカローラスポーツがレギュラーガソリン仕様なのに対して、ゴルフはハイオクガソリン仕様となります。
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カローラスポーツとゴルフ 初期費用、維持費を比較
引用:https://www.volkswagen.co.jp/ja/models/golf.html
公平を期するため極力、装備を同じレベルにする必要があります。
エンジンは両車とも1.2Lターボを選択。
カローラスポーツは車線中央維持機能やオンラインサポートが標準装備のため、ゴルフにはこれらの機能が標準装備となるTSI Comfortline Tech Editionを選択します。
カローラスポーツは上級グレードのG”Z”を選択し、上記のゴルフに装備されているナビゲーションとバックカメラがオプションのため追加します。
選択したグレード
カローラスポーツ・・・G”Z” (1.2Lターボ)
ゴルフ・・・TSI Comfortline Tech Edition
見積もりしたモデルの主な機能
■ 全車速クルーズコントロール&車線維持機能
■ カーナビゲーション&メディア再生システム
■ オンラインオペレーター情報サービス
使用条件
・年間走行距離を1万kmと仮定
・レギュラー136円、ハイオク147円に設定
・カローラスポーツの実燃費を12km/L
・ゴルフの実燃費を15km/L
初期費用の比較
上記の条件に基づいて算出した初期費用がこちらです。
最初の支払い総額で約35万円の差がつきました。
やはりこのクラスでも輸入車だと本体価格に隔たりがありますね~
今回、カローラスポーツは上級グレードの「G”Z”」を選択しましたが、中間グレードの「G」でも機能的にゴルフと差がないのでこちらを選択すると初期費用は約50万円の差が開くことになります。
さらに将来、車を手放すときのリセールバリューはカローラスポーツの方が有利でしょう。
この点についてはポルシェなど一部例外を除き、輸入車は全般的に不利な状況です。
維持費の比較
こちらが毎年の維持費となります。
任意保険やメンテナンス費用、駐車場代等は含まれていません。
毎年の維持費では実燃費の実力差から燃料代で少し差がつきましたね。
でもこの差額では「ゴルフがお得」と思うほどの開きはないといえます。
カローラスポーツとゴルフ 乗り心地を比較
引用:https://www.volkswagen.co.jp/ja/models/golf.html
市街地での乗り心地はどちらも非常に優秀です。
フワフワすることもなく、かといって跳ねるようなこともなくフラットな乗り心地です。
マンホールやアスファルトの補修箇所など路面の凹凸をなめらかにいなしてくれるので不快な衝撃がキャビンに伝わってくることがありません。
カローラスポーツもゴルフもボディの一体感があり車体剛性の高さを感じることができます。
ただ、ある程度大きな段差を通過するとカローラスポーツは許容範囲を超えたのか、ガツン!と衝撃が伝わってきます。
これに対してゴルフはカローラスポーツほど極端な変化は見せません。
ほんのわずかにゴルフの方が足回りの硬さを感じることがありますが、これは不快なレベルではなく全く問題にならないでしょう。
しかし!
高速道路や自動車専用道路に舞台を移すと明確な差が出てきます。
ゴルフはどんなに速度を上げていっても、挙動や乗り心地に大きな変化はありません。
対してカローラスポーツは、速度を上げるほどフワフワ感が少しづつ増していきます。
振動の収束が収まるのが遅くなっていく感じです。
このシーンではゴルフがドイツ車のアドバンテージを見せつけてくれました。
ただ、直進安定性はカローラスポーツも優秀で、ゴルフと比較しても大きな差は感じられません。
比較を通じて、カローラスポーツはロードノイズが目立ちます。
18インチの扁平タイヤに加え、スポーツ指向のタイヤを装着しているので当然ですね。
対してゴルフは17インチのコンフォートタイヤなので滑らかで静かです。
この差はタイヤの性格や扁平率の問題といっていいでしょう。
中、低速域ではどちらも優れた乗り心地で快適です。
高速域では安定感でゴルフが上です。
カローラスポーツとゴルフ 走行性能を比較
引用:https://toyota.jp/corollasport/
注目の1.2Lターボ対決ですが、スタートするとどちらもターボエンジンとは思えないほどスムーズに加速していき段付き感はありません。
市街地で走っている限りどちらもパワー不足に感じることはないので優劣がつけにくいですね。
ただ、トランスミッションの反応には差があります。
アクセル操作に対して車速の変化はカローラスポーツのCVTよりゴルフのDSGの方がレスポンスが上です。
これはカローラスポーツのCVTの反応が遅いというよりも、ゴルフのDSGのダイレクト性が優れているといったほうがいいでしょう。
ステアリングの操作フィールに関してはカローラスポーツの方が若干軽めです。
カーブの続くワインディングロードでは、カローラスポーツの方が旋回能力が高くキビキビとしたハンドリングが味わました。
ゴルフはステアリングの応答性ではカローラスポーツに一歩及びません。
穏やかな反応のゴルフに対して、走って楽しいのはカローラスポーツでしょう。
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カローラスポーツとゴルフ 内装(インテリア)を比較
ドライバーが最も目にする時間が長い内装をみていきましょう。
カローラスポーツ
引用:https://toyota.jp/corollasport/
プリウスと違って誰にでも受け入れやすいオーソドックスなデザインです。
随所に合成皮革にステッチが施されていてしっかりコストが、かけられています。
シートは柔らかめですがサイドサポートがしっかり姿勢変化を防いでいます。
ゴルフ
引用:https://www.volkswagen.co.jp/ja/models/golf.html
ゴルフはアルミプレートや本木目など高級感を出す素材はありませんが、カチッとした造りで”いい意味”でムダがないというところでしょうか。
各パーツのはめ合わせ(クリアランス)も目立たず、高精度なイメージがあります。
こういう上質な造りが車両本体価格の差にあらわれているのかもしれませんね。
シートはドイツ車らしく硬めで沈み込みが少ないです。
インテリアは、もはや好みの問題ですがゴルフの方が上質さを感じます。
どちらもシートの出来がよく、長距離ドライブでも不満を持つ人は少ないでしょう。
カローラスポーツとゴルフ 後方視界を比較
運転席から見た斜め後方視界を比較してみました。
カローラスポーツ
ゴルフ
この点でも目立った差は無いように思えます。
こうして比較してみるとゴルフの伝統的な特徴でもある太いCピラーは立っているので少し視界は有利でしょうか?
カローラスポーツとゴルフ ラゲッジスペースを比較
パッと見た感じでは広さに大きな差が感じられませんでした。
カローラスポーツ
ゴルフ
後席を利用した状態のラゲッジ容量です。
ゴルフはバックドアが垂直に近いですが、カローラスポーツはかなり傾斜しており、その点を含め容量で28Lの差を付けられています。
奥行の寸法はカローラスポーツが約70mmほど長いです。
ホイールハウスの張り出しはゴルフの方が小さいため、約50mmほど広いです。
いずれにしても決め手になるような差とはいえませんね。
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カローラスポーツとゴルフ維持費や燃費、乗り心地など徹底比較! まとめ
引用:https://toyota.jp/corollasport/
引用:https://www.volkswagen.co.jp/ja/models/golf.html
カローラスポーツの登場によって消滅したオーリスは、ゴルフと乗り比べると個人的にいろんな面で差をつけられていると感じていました。
カローラスポーツの開発にあたっては、開発スタッフは明言していませんが、このクラスのベンチマークであるゴルフをターゲットにしていることはいうまでもありません。
実際に欧州では最大のライバルとなる存在です。
そんなカローラスポーツはゴルフと比べて甲乙つけがたい点が多く、トヨタ車の基本性能が大きく進化したことを実感させられます。
トヨタの新しいプラットフォームTNGAの効果は絶大のようです。
一方、ゴルフにはコスト面や移動の道具としての実用性ではなく、輸入車への憧れや個性を表すアイテムとして考えている人もいると思います。
そういう意味でデータを比較して選ぶ車ではないでしょう。
今回、意外なのがゴルフの足回りの味付けが、変わってきたことです。
以前は質実剛健のごとくガッチリした、いかにもドイツ車らしい硬さを感じる乗り心地でしたが、今は相当マイルドになっています。
これなら国産車からの乗り換えでも違和感を覚えることもないでしょう。
一方、国産車は今までリーセルバリューやメンテナンス費用、耐久性を武器にしてきましたが、カローラスポーツは車のそのものの魅力で勝負が出来る仕上がりです。
個人的に選定するなら...
・パワーを活かしたスポーツ走行を楽しむならゴルフGTI
・市街地での走行が多いならカローラスポーツのハイブリッド
・郊外路や高速道路を流すならカローラスポーツやゴルフの1.2Lターボ
・雪の多い地方ならカローラスポーツの1.2Lターボ4WD
・コストパフォーマンス重視ならカローラスポーツのハイブリッド
・とにかく費用を抑えたければカローラスポーツの1.2Lターボ
と、いったところでしょうか。
トヨタとフォルクスワーゲンでそれぞれのモデルごとに目指す方向性に違いがあり、いい意味で迷うことになりそうです。
初期費用の格差を許容できるのであれば、この2車に関しては「好みでお選びください」としかいえません(笑)
キャッチ画像引用:https://toyota.jp/corollasport/
キャッチ画像引用:https://www.volkswagen.co.jp/ja/models/golf.html
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