トルクフルな走りと燃料代が安いクリーンディーゼルエンジンですが、最近では日本車がディーゼルエンジンをラインナップから外すケースが増えてきました。
ディーゼルエンジンの置かれている状況をまとめてみました。
日本メーカーもディーゼルエンジンから手を引きはじめた?
三菱のお手頃サイズのSUVであるがエクリプスクロスが、2020年12月に大がかりなフェイスリストを伴うマイナーチェンジを実施しました。
引用:https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/eclipse-cross/
今回のマイナーチェンジの目玉はPHEVの追加で、アウトランダーPHEVと同じ2.4Lガソリンエンジンとプラグインハイブリッドシステムを搭載してきました。
SUVのプラグインハイブリッドの選択肢が少ないことや、アウトランダーでは少し大きすぎるというニーズもあるため車好きにとって明るいニュースといえます。
しかし!!
新しいラインナップにはクリーンディーゼルエンジンモデルが見当たりません!
引用:https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/eclipse-cross/
2019年6月に追加設定されたばかりなのにわずか1年半でクリーンディーゼルエンジンモデルが消えてしまいました。
販売台数のうち約35%と決して少なくない割合で売れていたディーゼルエンジンを廃止したのはどういうつもりなのでしょう?
すでに北米はもちろん、欧州でもエクリプスクロスのエンジンはガソリンのみとなっており、ディーゼルのラインナップは完全に消滅してしまいました。
そして日本国内にクリーンディーゼルを普及させたマツダでは...
こちらはディーゼルエンジンが最も普及していた欧州市場においてMazda6(旧アテンザ)のラインナップからディーゼルエンジンが無くなります。
引用:https://www.mazda.co.uk/cars/mazda6-tourer/
これで欧州でディーゼルエンジンを選択できるのはCX-5のみとなってしまいました。
この背景には、将来のリセールバリューが期待できないため消費者がディーゼルエンジンを避ける傾向にあるのが大きな要因です。
そういえば日産のエクストレイルも先代モデルに存在していたディーゼルエンジンは1代限りで消えてしまいましたね~
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マツダのディーゼルエンジンは日本でしか売れなくなる?
マツダはエコカーとしてハイブリッド車とは違う選択肢としてクリーンディーゼルのSKYACTIV-Dを提供してきました。
ディーゼルエンジンは燃費もガソリンエンジン車より優れているため、欧州や日本で導入が迫っている燃費規制も決して足を引っ張る存在ではありません。
実質ガソリンエンジン一本で展開してきたスバルと違い、マツダは規制に対して多彩なラインナップで対応してきました。
しかし、ディーゼルエンジンを取り巻く状況は厳しさを増す一方です。
最大の市場であった欧州で急激に売れ行きが鈍り、北米では日本ほど軽油にコストメリットがないためあまり普及しておらず、すでにディーゼルエンジンのメイン市場は日本になってしまいました。
開発、製造コストがかかるディーゼルエンジンを日本でしか売れないとなると、今後新規にディーゼルエンジンを開発する可能性は限りなく低くなってしまいます。
こうなると次にモデルチェンジを控えているMazda2(旧デミオ)にディーゼルエンジンがラインナップされるのか心配になってきました。
欧州の自動車メーカーの状況
重量級モデルを抱えているメルセデスベンツやBMW、アウディ、そしてVWは依然としてディーゼルエンジンモデルをリリースしています。
パフォーマンスに優れるドイツ車のディーゼルエンジン搭載モデルは日本でも人気を維持していますね。
ドイツ車がディーゼルエンジンを採用し続ける理由の一つにはドイツ国内でディーゼルエンジンの製造にかかわっている労働者が多いため、簡単にはやめられない事情があるからです。
フランス車ではプジョー&シトロエングループが各モデルにディーゼルを設定していますが、ルノーはルノースポール以外は廃止されました。
欧州フォードではすでに全廃の状態です。
またボルボはユーザーに好評だったディーゼルを早々に終息させることを表明し、ガソリンエンジンによる電動化を推進しています。
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ディーゼル車の購入でついに恐れていたことが現実に!
2020年秋に政府は2021年度の「エコカー減税」について、モーターを使う電動車を優遇する内容に改めるとしています。
それまで取得税や重量税が免税とされていたクリーンディーゼルについては対象を縮小するとのことなので、車購入時の減税メリットがEVやハイブリッド車に比べて劣ってしまうことになりそうです。
ディーゼルでもハイブリッド車に負けない燃費性能の車がたくさんあるのに、エコカーの定義があいまいになってきているようで腹立たしい...
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ディーゼルエンジンはオワコン? | 最近気になるディーゼルエンジンモデルの行方 まとめ
ディーゼルエンジンの置かれている状況について簡単にご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
日本では猫も杓子もハイブリッドという傾向なので、人とは違うモノを選びたいという選択肢としてディーゼルエンジンの存在は貴重です。
そのディーゼルエンジンですが、マーケットは少しづつ日本とドイツに集約されつつあるようです。
マツダの1.8Lディーゼルエンジンは静かでガソリンエンジンライクですが、「これぞディーゼル!」というトルクを活かした走りという面では少し物足りなさを感じることがあります。
その点、欧州車のディーゼルは賑やかですがディーゼルエンジンの楽しさを堪能できます。
経済性も含めて求めるものは人それぞれなので味付けも難しいですね~
そんなディーゼルエンジンですが、現在の動きを見ていると今後新たにエンジンが開発される可能性は低いと言わざるを得ません。
ただ世の中が電動化に向かっているとはいえ、バッテリー性能が劇的に向上することは考えにくく、私としては少なくともあと5年は安心してマイカー候補として選んでも問題ないと思っています。
いずれディーゼルエンジンを搭載する乗用車はピックアップトラックなど限られたモデルに限定されていくのではないでしょうか?
ちなみに私事ですが、郊外路の走行が多く年間4万kmを走るのでディーゼルエンジンはピッタリでした。
しかし私のような過走行だと将来手放すときは、国内では再販が出来ず輸出頼みとなります。
そうなると今度はディーゼルエンジンがネックとなってしまいます。
最初の車検で走行距離が10万kmをオーバーする私にとって、これは無視できないため歯がゆい思いをしています...
ディーラーに下取りしたらもったいない!!
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たとえ10万キロや20万キロであろうと、
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