ボルボ インテリセーフとは? ボルボが提供する先進の安全・運転支援機能を紹介します

インテリセーフ(IntelliSafe)とは、ボルボが提供している安全と運転支援のための技術の総称です。

ボルボが2013年の時点で提供したインテリセーフの機能の一部は、最近ようやく他の各自動車メーカーも導入を始めましたが、ボルボは常に自動車業界をリードしており今も進化を続けています。

そんなボルボのインテリセーフに含まれる数々の機能について紹介していきますね。

ボルボ インテリセーフとは?

引用:https://www.volvocars.com/jp/

ボルボは以前から「VISION 2020」というビジョンをかかげています。

これは「2020年までに新しいボルボ車において、交通事故による死亡者や重傷者を世界中でゼロにする」というものです。

単なるスローガンではなく安全目標として、ボルボはこのビジョンの実現のために数々の技術を開発、提供してきました。

その集大成といえるのがボルボのインテリセーフという安全と運転支援のための先進技術です。

以前はこれらをセーフティパッケージと呼んでいましたが、2013年にはインテリセーフ10としてボルボ車に標準搭載されるようになりました。

引用:https://www.volvocars.com/jp/

そのインテリセーフも次々と新しい技術が開発、実用化されています。

他社の追随を許さないボルボの安全、運転支援機能の進化は留まることはありません。

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ボルボ インテリセーフの機能を紹介

ここではインテリセーフの機能を詳しく紹介していきます。

歩行者・サイクリスト検知機能付追突回避・軽減フルオートブレーキシステム

自動ブレーキシステムです。

引用:https://www.volvocars.com/jp/why-volvo/human-innovation/

ボルボは前方の監視にカメラ、ミリ波レーダーに加えて赤外線レーザーも使用して常に自車の150m先を監視しています。

この自動ブレーキの作動範囲は4~200km/hとほぼ全域で作動します。

検出対象は前方車両はもちろん、歩行者、サイクリスト(自転車)、大型動物もカバーしており夜間でも対応しています。

トヨタが2018年から歩行者や自転車に対応するトヨタセーフティセンスを一部の新型車に搭載を始めましたが、ボルボは2013年から全車に標準搭載しています。

最新モデルでは自動ブレーキが間に合わず衝突が回避できない場合は、ステアリング操作にアシストが入り回避する機能も含まれています。

安全システムにおいて基本となる自動ブレーキで、これほど頼もしいことはありませんね!

自動ブレーキを付けた車がかなり増えてきましたが、実力もかなり格差がある中でボルボはもちろんトップクラスです。

 

ロード・サイン・インフォメーション(RSI)

カメラで検出した道路標識を認識し、制限速度やはみ出し禁止などの情報をメーターパネルに表示させる機能です。

自車の速度が制限速度を上回ると警告する機能も含まれています。

「気付かないうちに制限速度が変わっていた!」ということもこれでカバーきますね。

 

クロス・トラフィック・アラート(CTA)

駐車場に前向き駐車していた状態からバック(後退)で出ようとしたとき、左右から接近してくる車両をセンサーで検出しドライバーに警告してくれます。

検出範囲は自車を中心に約80度の角度で半径30mです。

欧州や北米では前向き駐車が一般的なので日本より重要な機能となっています。

引用:https://www.volvocars.com/jp/why-volvo/human-innovation/

両隣に車が駐車していて死角で見えない状態で後退するのは、どんなベテランドライバーであっても不安です。

この機能があるとないとでは雲泥の差といえるでしょうね。

 

ドライバー・アラート・コントロール(DAC)

65km/h以上で走行中に、カメラで走行ラインのふらつきを検出し、異常と判断した場合は警報を出しメーターパネルに休憩を即すメッセージを表示します。

疲労や居眠り運転など注意力が低下したことをドライバーに知らせてくれます。

単調な高速道路で長時間運転していると半覚醒状態ともいうべき状態に陥ることもあります。

これってなかなか自覚するのが難しいので、こういった機能は助かります。

 

レーン・チャンジ・マージ・エイド(LCMA)

70m以内から急接近してくる車両(衝突まで3.5秒未満)をミリ波レーダーで検出し、インジケーターでドライバーに存在を知らせる機能です。

10km/h未満では作動しないようになっています。

 

アダプティブ・クルーズ・コントロール(全車速追従機能付ACC)

先行車との車間距離を一定に維持するため自動で加速、減速、停止をしてくれるクルーズコントロール機能です。

他社に先駆けていち早く採用しているボルボだけあって、加減速は大変ズムースなコントロールです。

これは一度味わうと手放せなくなるほど便利な機能ですね。

うっかり前走車に近付きすぎるといったミスも防げる上に、長距離走行だと走り終えた後の疲労度がまるで違うので効果は絶大です。

クルーズコントロール(オートクルーズ)仕組みや燃費の影響は?搭載車種一覧も!

2019年2月5日

 

アクティブ・ハイビーム(AHB)

ヘッドライトをオートに設定してハイビームにした状態で、対向車のヘッドライトや先行車のテールライトをカメラが検出して自動でロービームに切り替える機能です。

最大700mの対向車、最大300mの先行車を検出します。

ロービームのため発見が遅れて事故につながるケースが多いことから警察もハイビームを奨励し各自動車メーカーも採用する車種を増やしています。

これも一度使ったら手放せない機能の一つですね。

対向車を見つけるたびに手で切り替え操作をするのは、運転においてかなり負担となります。

対向車の多い都会ではロービームの状態が続くのでありがたみがわからないかもしれませんが、ひとたび郊外に出ればその恩恵は計り知れません。

 

フル・アクティブ・ハイビーム(FAHB)

上記のAHB(アクティブ・ハイビーム)の発展型で、ハイビームを維持したまま対向車や先行車に対してだけ遮光する機能です。

普通のアクティブハイビーム(オートマチックハイビーム)では、先行車がいればロービームとなってしまうため周囲の歩行者などの発見がどうしても遅れてしまいます。

この機能があれば先行車と対向車以外は常にハイビームで照らすことで、いち早く状況を把握できるので夜間走行の恩恵は大きいですね。

ただ、ヘッドライトユニットもその分高価になるので、今のところ他社も含めて採用は高級車が中心になっているのが残念です。

 

レーン・キーピング・エイド(LKA)

走行ラインのふらつきなど車線のはみ出しをカメラが検出し、警報を出してステアリング操作をアシストして車線内に戻す機能です。

あってはならないことですが、よそ見してラインを外して怖い思いをしたことは誰でもあるのではないでしょうか?

これに頼りきってはいけませんが、やはり装備されていると心強いですね。

 

対向車対応機能 City Safety

対向車線から自車の走行車線へ侵入してきた対向車を検知し、衝突が回避できないと判断した場合は、衝突の被害を最小限に抑えるため自動的にブレーキを作動させます。

対向車との相対速度が大きく大事故につながる正面衝突において、この機能により乗員の生存率が劇的に向上します。

引用:https://www.volvocars.com/jp/why-volvo/human-innovation/

正面衝突という最悪の事態において、少しでも乗員が助かる希望となり得ます。

普通の自動ブレーキでは対応できないことなので、この機能は早急にすべての車で対応してほしいものです。

 

ブラインド・スポット・インフォメーション・システム(BLIS)

ドアミラーの死角をカバーして接近してくる車やバイクを検出、ドライバーに知らせる後方警戒機能です。

車線変更するときの後続車の存在や、左折時に後方から接近してくるバイクの発見に絶大な効果があります。

ドアミラーはかなり死角があるのをご存知でしょうか?

特定の位置に近づくと車が見えない状態が出てきますので、車線変更時はとても重宝する機能です。

ボルボでは室内のドアミラー内側にあるLEDランプで知らせてくれるため悪天候時でも認識しやすくなっています。

 

ステアリングアシスト付BLIS(後車衝突回避支援機能付)

ブラインドスポット・インフォメーションシステム(BLIS)の発展型で、隣の車線から接近してくる後方車両に気付かずに車線変更しようとした場合、自動でステアリング操作を行い元の車線に戻す機能です。


60~140km/hの範囲で作動します。

引用:https://www.volvocars.com/jp/why-volvo/human-innovation/

危ない状況では車線変更を阻止してくれる頼もしい機能ですね。

インターセクションサポート

交差点を右折するとき、対向車線を走行するトラックなど大きな車の後ろに隠れて見落としてしまう車両の存在をミリ波レーダーで検出、そのままでは衝突する危険性がある場合に自動ブレーキをかけて事故を回避します。
右折のときの見落とし

このようなシーンでは通常の自動ブレーキは作動しませんので、右折時の衝突事故を防ぐ機能として注目されています。

右折車と直新車の接触事故は結構な頻度で発生していますが、この機能でかなり防げることになりそうです。

 

被追突時警告機能(静止時ブレーキ維持機能付)

自車の後方から接近してくる後続車との追突の危険を検出したとき、ハザードランプを高速に点滅させて後続車のドライバーに注意を促します。

さらに追突の危険があると判断した場合は、シートベルトを自動的に巻き取って乗員をシートに固定し衝撃に備えます。

また、自車が停止状態にあるときはブレーキの制動力を最大にして自車の先行車への追突を防ぎます。

引用:https://www.volvocars.com/jp/why-volvo/human-innovation/

追突ってドライバーが覚悟出来ているか、いないかで被害も大きく変わってきます。

これも、ボルボに限らずすべての車に欲しい機能ですね。

 

道路逸脱回避支援システム

カーブなどで不注意で道路の外へはみ出そうとした場合、カメラが検出しステアリングとブレーキをアシストして道路に面した側壁など霜害物からの回避や道路の外へ飛び出しを回避します。

引用:https://www.volvocars.com/jp/why-volvo/human-innovation/

欧米と違って日本ではコースアウトすると即、接触という事態になるので非常に頼もしい機能です。

 

リアビューカメラ

誘導のためのガイドラインが表示されますので駐車位置にスムーズに収めることができます。

もちろん死角のチェックにも有効です。

さすがにこれはどこのメーカーでも対応していますね。

 

パークアシストパイロット

電動パワステと超音波センサーを利用して縦列駐車をサポートします。

これにより全長の1.2倍のスペースに収めることが可能です。

たとえば全長約4.4mのXC40であれば、5.3mのスペースに駐車できることになります。

これってかなりのベテランドライバーでも手こずるミッションでしょう。

初心者ドライバーにとっては夢のような機能です(笑)

 

車間警告機能

アダプティブクルーズコントロールの有効/無効に関係なく先行車との車間距離を検出し、一定の距離まで接近した場合は警報と警告灯を点灯させてドライバーに知らせます。

ちなみに実際に作動したのを経験しましたが、助手席にいてもびっくりするほど派手に警告されます。

全席シートベルト・プリテンショナー

プリテンショナーは衝突の際、乗員のシートベルトのたるみを無くして、確実にシートに身体を固定します。

フロントシートだけでなくリアシートの中央席にも対応しています。

すべての乗員に等しく安全を提供してくるところはさすがです。

 

ボルボインテリセーフ 他社の安全支援システムとの違い

ボルボのインテリセーフと他の自動車メーカーのシステムを比較してみましょう。

国産車において安全支援システムといえば、スバルのアイサイトが有名ですね。

引用:https://www.subaru.jp/safety/eyesight/

アイサイトはステレオカメラを基本に主に前方の車両や歩行者を対象にしたものがメインとなっています。

最近になってアイサイトセイフティプラスという機能が追加され、ミリ波レーダーを使った後方警戒支援機能が追加されました。

これに対してボルボは、カメラ、ミリ波レーダー、赤外線センサー、超音波センサーを屈指して前方、後方だけでなく全方位の安全をカバーすべく、アイサイトにない機能を多数揃えています。

2013年の時点でこれだけの機能をすでに実用化しているのです。

引用:https://www.volvocars.com/jp/

このように安全支援システムにおいて国産メーカーの中でリードしているスバルのアイサイトですが、ボルボのインテリセーフに比べるとまだまだカバー出来る範囲(死角や対象)やシュチュエーションにおいて見劣りしてしまいます。

トヨタのセーフティセンスやホンダのホンダセンシングはカメラ+ミリ波レーダーの構成となりますが、近接する障害物以外は後方車向けのブラインドスポット機能用のミリ波レーダーしか備わっていないため、全方位にはまだまだ届いていないのが現状です。

ちなみにスバルは「アイサイト2030」をかかげ2030年までにアイサイト搭載車による死亡事故を0にするとしています。

その実現には、やはりボルボの様にあらゆる事態を想定した対策が必要になってきますね。

 
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ボルボ インテリセーフとは? まとめ

引用:https://www.volvocars.com/jp/why-volvo/human-innovation/

今回はボルボが提供している最新の安全、運転支援機能であるインテリセーフの数々の機能を紹介しました。

ボルボは安全に関する施策や機能などを常にすべての自動車メーカーに先立って開発を続けています。

古くは3点式シートベルトから始まり、側面衝撃吸収システム(SIPS)、サイドエアバッグなど今では当たり前の安全装備の多くはボルボがきっかけとなっています。

2000年以降のボルボの車は搭乗者の負傷がそれまでより約50%削減されたことがわかっています。

輸入車は、憧れやライフスタイルの演出として選択する人も多いと思います。

もちろんボルボにもそういった魅力が溢れていますが、とにかく安全な車を追求すればボルボに行き当たります。

それが、数ある輸入車の中で個人的にボルボ車に惹かれる理由のひとつでもあります。

もはや、事故を起こすことが難しいといえるレベルの安全機能で固められた最新のボルボ車は、自分はもちろんですがぜひ大切な家族に乗ってもらいたいですね。

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キャッチ画像引用:https://www.volvocars.com/jp/why-volvo/human-innovation/

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