注目のレクサスUXの受注状況は好調で、グレードやエンジンによっては注文しても半年は覚悟しなければならないともいわれています。
すでにレクサスUXのキーを手にしたオーナーさんやディーラーで試乗した人も増えていますが、レクサスUXの感触はどうだったのでしょうか?
それでは、試乗レポートを通じてレクサスUXの魅力を探ってみましょう。
レクサスUX コンパクトSUV市場に挑戦!
引用:https://lexus.jp/models/ux
2018年11月、レクサスからついに待望のコンパクトSUVであるレクサスUXがデビューしました。
今までのレクサスのSUVは「日本で扱うには少しサイズが大きすぎる」と抵抗を感じていた人も多かったはず。
それに対してUXは日本市場にジャストサイズといえます。
引用:https://lexus.jp/models/ux
なにしろプリウスやC-HRと同じプラットフォームを採用しており、おそらく日本市場においてはレクサスの1、2を争う売れ筋モデルになる可能性があります。
2018年に日本カーオブザイヤーを受賞したボルボのXC40や発売以来ヒットを続けているトヨタのC-HRなどコンパクトSUV市場は、UXの投入によって競争が激化するのは間違いないでしょう。
レクサスUX エクステリアの印象
レクサスの開発スタッフのお話では「カッコよさ」を一番のテーマに掲げて設計しており、デザインで選んでいただける車を目指しました。」とのことで、エクステリアを重視したモデルといえます。
ちなみに、レクサスではUXをSUVと表現せずアーバンクロスオーバーと表現しています。
試乗した人たちによるエクステリアの印象は....
「力強くスッキリまとまったデザインだと思う」
「全体としてエクステリアはカッコイイ」
「一目でレクサスとわかる統一感のあるデザインがいい」
「SUVというよりハッチバックのように感じる」
「IS以上にアクが強いデザインだと思う」
「リアは個性を出す目的なのか、ごちゃごちゃしている印象。ちょっとやりすぎ。」
「エッジを効かせたボディの各パネルや絞りこみがきれいです。」
こだわりのエクステリアを評価している人が多いですね。
レクサスのアイデンティティであるスピンドルグリルはもちろん、レクサスの他のSUVモデルの流れを汲んだフロントマスク、他のどの車にも似ていない個性的なリアスタイルなど特徴がいっぱいです。
横一直線のテールランプは夜間だと思わず二度見してしまうくらいインパクトがありました。
また、両端がボディラインから飛び出したコンビネーションランプですが、これは整流効果があるフィンの役割も果たしているそうです。
レクサスUXは人や荷物がたくさん載せることが出来る実用性を追及したSUVではなく、ハッチバックやクーペのようなスタイルに惚れて選ぶ車としてデザインされています。
試乗もしくは購入された人達は、そのデザインに魅力を感じておられる人が多いですね。
ただ、リアのコンビネーションランプを含むスタイルは個性とみるか、やりすぎと見るかは判断が分かれそうです。
個人的にはレクサスの個性が十分生かされたデザインだと思いますが、一部の人が指摘されているようにリアは面構成が複雑すぎる気がしました。
レクサスUX インテリア(内装)の印象
エクステリアでは、基本のイメージは既存モデルのレクサスNXに似ているところがありましたが、インテリアについてはレクサスUXオリジナルデサインといっていいでしょう。
ドライバーを優先して設計されたインパネやセンターコンソールは今までのレクサス車にはないものです。
試乗した人たちによるインテリアの感想は....
「見た目の高級感は乏しいが高品質なのは実感します。」
「どのグレードでも内装の差はほとんど感じられない。」
「手が触れるところはソフトパットが施されていました」
「ラゲッジルームはミニマムサイズでした。」
「後席は大人2人ならなんとか許容範囲か」
「後席周りやドアパネルの質感は残念。」
内装に関しては少し期待を下回った印象がうかがえます。
コストダウンはいいとしても、それを視覚や手の感触ではわかないようにする工夫をしてほしいですよね。
ただしデザインや機能性では問題ないようです。
私も実際に運転席に座ってみましたが、ダッシュボードや10.3インチのワイドディスプレイの設置されている位置が低く感じられました。
個人的に思ったのですが、シートのカラーがブラックだと内装の上質さがわかりにくく感じたので、少しでも明るいカラーを選択した方が満足度が高そうです。
ただ、スタイル優先の車ということもあり、リアシートの足元空間はプリウスより狭くカローラスポーツやC-HRと同じレベルです。
さらにラゲッジスペースは荷室の高さが足りないため、234Lしかありません。
ゴルフバッグを積むなら後席を倒さないと積めないでしょう。
個人的にはこのラゲッジスペースの狭さが一番ネックになっています。
レクサスUX 走行性能の印象
新世代エンジンと新型CVT(UX200)、トヨタの新世代プラットフォームの組み合わせで開発されたレクサスUXですので、走りも期待してしまいます!
試乗した人たちによる走行性能の感想は....
「気持ちよくカーブを曲がれます。剛性が高いおかげですね。」
「今まで発売されてきたハイブリッドの中で1番のハイブリッドエンジンです。
ただ、巡行途中からの加速のレスポンスは少し遅いかと」
「試乗したF SPORTですが、スポーティーな感覚です。
スポーツグレードですがR(半径)のきついカーブでは難があります。」
「素直でそれなりの手ごたえを感じるハンドリングは◎」
「エンジンがかかっても不快なエンジンサウンドではありませんでした」
「CVTらしくない、なめらかな変速がなされていました」
日本ではハイブリッドが売れ筋になると思われますが、新開発の2.0Lハイブリッドエンジンのサウンドはいいみたいですね。
(現状のプリウスのエンジン音ときたらノイズといっていいサウンドですので....)
中間加速のレスポンスを指摘する声がありましたが、今まで乗っていた車で印象は大きく変わってくるでしょう。
コーナリングやハンドリングは、高く評価されています。
私もクローズドコースで試乗させてもらいましたが、排気量アップのおかげもありパワーがありアクセルを踏んだ時のレスポンスが早くなってるのを実感しました。
また、輸入車にはない軽やかなハンドリングと車体の高い剛性感が十分感じられ、走行性能はかなり優れていると思います。
レクサスUX 乗り心地の印象
C-HRやカローラスポーツなど最近のトヨタの車の乗り心地には定評があります。
プレミアムブランドであるレクサスのSUVですので、ここは期待出来るでしょう。
試乗した人たちによる乗り心地の感想は....
「路面の凸凹がうまくいなされています。硬めの足回りですが不快ではないですね」
「細かい振動がおさえられており、荒れた路面でも気になりませんでした」
「フラットで軽快な乗り心地です。運転の楽しさも兼ねそなえています。」
「ロードノイズが少し気になるレベルでした。」
「スポーツグレード(F SPORT)のためかゴツゴツした乗り心地と振動を感じます」
「F SPORTのホールド性のよいシートは長距離運転でも快適でした。」
「SUVにしてはアイポイント(目線)が低いですが、乗り降りはしやすいです。」
路面の凸凹はきれいにサスペンションで吸収され快適な乗り心地のようですね。
18インチ(一部17インチ)の大径ホイールをはいているにもかかわらず、乗り心地をよくするにはかなりのコストがかかっていると思わわれます。
なお、スポーツグレード(F SPORT)でゴツゴツした乗り心地の印象は、標準装着のランフラットタイヤによる影響も大きいでしょうね。
それでも乗り心地についてもプレミアムブランドに相応しい優れた車だと感じました。
レクサスUX おススメの試乗動画
レクサスUXには、ハイブリッドとガソリンエンジンの2つのラインナップがあります。
それを比較する意味も含めて、私がおススメの試乗動画です。
日本カーオブザイヤーの選考メンバーであるモータージャーナリストの河口まなぶさんによるレポートです。
新開発2.0Lハイブリッドを搭載したUX250hの試乗動画です。
こちらは新開発2.0Lガソリンエンジンと新開発CVTを搭載したUX200hの試乗動画です。
こちらではUXの立ち位置や同クラスで同じプラットフォームを使っているC-HRの違いやレクサスUXの装備の特長が紹介されています。
単なるC-HRのレクサス版とは違うということです。
C-HRより少し大きめのボディサイズは、レクサスUXがメイン市場を海外に設定しているからかもしれませんね。
レクサスUX 試乗レポートからわかったこの車の魅力は? まとめ
試乗、所有した人たちの評価はおおむね好印象でしたね。
噂では、今までレクサスの最小モデルであったCT200hの後継が、このUXになったともいわれています。
そういうことならこのレクサスUXが、これからのレクサス入門車、または一番親しみやすいレクサス車となりますね。
また、UX独自の魅力の他にオンラインで車両を見守ったり、コンシェルジュのようなオペレーターサポートがある「Lexus オーナーズデスク」や
世界最高レベルの運転支援/安全支援システムの「Lexus Safety System +」などサービス面やハード面では申し分ありません。
レクサスUXはデザインこそ好みがあるものの、車として大切な走行性能と乗り心地の観点で、他のライバルをリードしていると思います。
充実した毎日を過ごすためにも、あなたもレクサスUXを検討されてみてはいかがでしょうか?
ただ、コンセプトはカッコイイ車ということでデザイン優先のため、実用性がやや犠牲になっており乗る人を限定されそうです。
レクサスUXが気になる人は必ず後席やラゲッジスペースをチェックしてくださいね。