DS3クロスバック | 試乗してエンジンの出来に驚かされました!

DS3クロスバックの外観

プジョー/シトロエングループのプレミアムブランドDSで発売されているDS3クロスバックの評判がよく以前から気になっていました。
日本で扱いやすいサイズと低燃費で税金が抑えられる1.2Lエンジンなどスペックだけでも魅力を感じます。
そのDS3クロスバックをカローラ、プリウス乗りの視点で試乗した感想をまとめています。

今回試乗したDS3クロスバック

今回試乗させてもらったのはDS3クロスバックのGrand Chicという上位グレード(本体価格416万円)になります。
ちなみにあまり馴染みのないDSブランドですが、プジョー&シトロエンのプレミアムブランドという位置づけになります。トヨタとレクサスに似た関係ですね。
DS3クロスバックのサイドビュー

DS3クロスバックはBセグメントに相当します。
国産車でいえばCX-3やヤリスクロス、ライズ/ロッキーに、輸入車ではVW T-CrossやアウディQ2に近いサイズになります。
全長:4,120mm
全幅:1,790mm
全高:1,550mm
ホイールベース:2,560mm
最低地上高:185mm
最小回転半径:5.3m

パワートレインの仕様は以下の通りです。
1.2L 3気筒ターボエンジン
最高出力:130ps
最大トルク:230Nm
駆動方式 : FF
トランスミッション : アイシン製8速AT

タイヤは215/55R18でミシュランのプライマシー4を装着。4穴アルミホイールでした。
DS3クロスバックのタイヤ
DS3クロスバックは2020年5月にエンジン性能の向上やグレードの見直しが実施されています。
具体的にはWLTCモード燃費で17km/Lから20km/Lへ、レザーシートのグレードが装備の違いで2種類となりました。
エンジンは1.2Lガソリンターボエンジンのみですが、いずれ電気自動車バージョンもリリース予定とのこと。
つい最近登場したプジョーの新型208と同じラインナップとなります。

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DS3クロスバック 試乗して評価してみました

DS3クロスバックの外観

乗り込んで運転席に座ってみます。
このDS3クロスバックは最低地上高が185mmもあるおかげでヒップポイントが高く、腰をスライドするように乗り込むことが出来ます。
DS3クロスバックの最低地上高

Grand Chicはパワーシートなので微調整が出来てチルト、テレスコピック機能とあわせて適切にドライビングポジションが決まりました。
個人的には座面長さが少し物足りないです。
DS3クロスバックのステアリング

インパネ中央にある始動ボタンでエンジンをスタート。ここに始動ボタンがあるのは珍しいですね。
DS3クロスバックのインパネ

アイドリング状態は車内にいる限り、遠くエンジン音が聞こえる程度で遮音が行き届いていて振動も含めて3気筒とは思えません。

では、アクセルを踏みだしスタートします。
走り出しは非常に軽快でとても車が軽く感じられます(実際には車両重量は1280kgあります)
これは搭載されている1.2Lターボエンジンのトルク特性によるところが大きいと思います。

そしてターボエンジンとは思えないほどスムーズにエンジンが回っていきます。
体感的にトヨタのC-HRやカローラに搭載されている1.2Lターボエンジンにより明らかにパワフルで、ヤリスに搭載されている1.5L3気筒エンジンより滑らかです。
DS3クロスバックのマフラー
8速ATの恩恵もあり加速や滑らかさ、アクセルレスポンスなど、排気量に関係なく最近乗ったガソリンエンジンの中でもトップクラスの出来でした!
このエンジンは欧州でベストエンジンとして表彰されているのですが、納得がいきました。
やっぱりダウンサイジングターボは、まだまだ欧州車がリードしていることを実感させられます。

また、ドライブモードをスポーツに選択するとアクセルレスポンスが向上するのですが、エンジンの音色?まで変化するのが面白いです。
明らかに聴かせることを意識したチューニングですが、国産車でもこういう演出が欲しいところです(86/BRZと一部のレクサス車くらい?)
ちなみにドライブモードも多彩でマッド、スノー、サンドといったオフロード向けモードまであります。

乗り心地は穏やかですがフワフワ感はありません。
18インチを履いていますが、気になるような突き上げもなく快適でした。

DS3クロスバックのリアスタイル
DS3クロスバックは全高1550mmと立体駐車場に対応しているにもかかわらず最低地上高が185mmもありかなり重心が高いはずですが、カーブでのロールもよく抑えられています。
体感的にはハッチバックのカローラスポーツより重心が低く感じられるほどです。(逆にカローラスポーツは時々重心の高さを感じる...)

ボディ剛性はフランス車なのでアウディやボルボの様にがっちりとは体感しにくいですが、旋回中の挙動をみるかぎり不足に感じることもありません。

今までフランス車は安全・運転支援システムが物足りない印象がありましたが、このDS3クロスバックは一転して充実!DSドライブアシストという車線中央維持機能まで装備しています。
今回の試乗では街中でもがっつりアダプティブクルーズコントロールを使ってみました。
加減速や発進のタイミングなど国産車と比較しても遜色ない味付けで、これなら積極的に使える出来といえます。
(個人的にはBMWの新型1シリーズより優秀に思えました)
またレーンアシストもトヨタのレーントレーシングアシストより強く介入してくるので頼もしいですね。
クルーズコントロールの操作レバーの裏にある速度の加減速ボタンの操作には少し戸惑いましたが、使っているうちに慣れると思います。
DS3クロスバックのインパネ
標準装備のヘッドアップディスプレイも非常に見やすいものでした。

一通り、試乗を終えて振り返ってみると、この車には指摘したくなるようなネガがほとんど思い浮かびませんでした。
強いて挙げるならオートホールド機能がないことでしょうか?(クルーズコントロールをセットすれば停止保持は可能です)

DS3クロスバックはフランス車として定評のある乗り心地、パワフルなエンジン、先進の運転・安全システムに加えて取り回しの良さなど多くの魅力を抱えた車であることがわかりました。

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DS3クロスバック 試乗してエンジンの出来に驚かされました! まとめ


DS3クロスバックの試乗インプレッションをお届けしましたがいかがだったでしょうか?

あくまでコンパクトSUVなので後席をよく使用するドライバーには向いていませんが、1~2人利用がメインであれば全く問題ありません。
SUVなら大きくなって当たり前といわんばかりに全幅が1800㎜をオーバーするモデルが多い中、このDS3クロスバックなら狭い住宅街でも取り回しで苦労することもありません。
また、最低地上高がしっかり確保されているのでラフロードなど未舗装路でもSUVらしい走破性を見せてくれると思います。

そしてDS3クロスバックはラグジュアリーモデルということで質感が高いレベルにあり所有する満足度は高いでしょう。

いろんな車に試乗してきましたが、コンパクトSUVの中ではトップレベルの走行性能と質感、装備を考えてコストパフォーマンスが高いモデルといえます。
燃料はハイオクガソリン指定ですが、カタログ燃費との格差は国産車より少なくランニングコストも期待できそうです。

コンパクトで使い勝手のいいSUVなら輸入車ではVWのT-CrossやアウディQ2がありますがいすれも武骨な印象がある中、このDS3クロスバックは国産車はもちろん、輸入車の中でも相当オシャレな内外装を持ち、見た目で選びたくなるほど個性的です。
これなら小さなお子さんのいるファミリカーとして奥さんの許可も得やすいかもしれませんよ?(笑)

個人的にはそれ以上に走行性能で魅力を感じる車でした。

人とはちょっと違う車が欲しい人なら、ぜひ一度試乗してみることをおすすめします。
ちなみに2019年式の認定中古車もかなりお手頃価格で出回っていました。

DS3クロスバックの外観

DS3クロスバック | サイズや内外装をチェックしてみました

2020年7月17日

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