欧州で高い評価を得ているヒョンデのアイオニック5に試乗してみました。
スイフトスポーツと元リーフ乗りの立場でインプレッションをお届けします。
アイオニック5に試乗してみました
引用:https://www.hyundai.com/jp/ioniq5
2022年4月、ワールドカーオブザイヤーとワールドEVオブザイヤーにアイオニック5が選ばれました。
車を見る目が厳しい欧州において競合モデルを差し置いての受賞なのでアイオニック5の出来が気になるところ。そこで早速試乗してみました。
今回試乗させていただいたのは、上級グレードとなるIONIQ 5 Lounge AWDになります。
ドアノブはテスラと同じく格納式ですが、少し剛性が頼りない感じがしました。
乗り込んでみるとメルセデスベンツや最近の日産で見慣れた2枚横並びの液晶モニターが特徴のインパネ。
運転席からの眺めは開放感があり、スイッチ類もまとめられていてすっきりしています。
センターコンソールは日産アリアと同じく前後にスライド出来るのでウォークスルーも可能です。
アームレストがドアの長さいっぱいまで延びているのも新鮮。
シフトレバーはコラム式ですが、レバーを上げ下げするのではなくつまみをひねって切り替える仕組みでパーキングは先端のボタンを押して操作します。
ウインカーは日本仕様向けに右側に配置されていて、輸入車では初めてケースかも?
そして走行スタートです。
停止状態からアクセルを踏み始めてからの動き出しは滑らかで、ジワ~とトルクが増していく感じです。
そこから周りの流れに合わせるべくアクセルを踏み増ししていきますが、その加速も滑らかでショックを感じることもなく街乗りでも扱いやすいですね。
ちなみにこのグレードは最大トルクが605Nmもあり、踏みこめば強烈な加速が得られますが、それでもトルクがかかるショックが抑えられています。
他の電気自動車と同じく車体中央部にバッテリーが配置されているため重厚感のあるフラットな乗り心地で、交差点を曲がるときのロールも抑えられています。
輸入車にありがちな脚の硬さは感じられず、まるで国産車の様な乗り味。聞けば日本仕様向けにセッティングを変更しているとのことでした。
ロードノイズもよく抑えられていて静かですね。
回生レベルはパドルレバーで操作でき、停止も含めてアクセルだけのワンペダル操作も可能です。
ハンドリングは軽すぎず重すぎず絶妙な味付けで、この辺りは輸入車に共通する美点ですね。
レーンキープは速度制限がないので、街中でも動作してくれるのは嬉しいところ。
ただ、クルーズコントロールの速度調整で、速度を決めてSETボタンを押す2アクションが必要なのは少し億劫ですね。
かなり太いCピラーですが、左後方視界もまずまずのレベルです。
ちなみにナビはゼンリンの地図が採用されていて、地図の見やすさや使い勝手でテスラと差別化されています。
エアコン操作パネルはシンプルなデザインで見た目も触った感触も質感が高い印象です。
スポンサードリンク
頭がバグりそうになるアイオニック5のプロポーション
パッと見た目はゴルフやカローラスポーツと同じハッチバックのスタイル。
しかしホイールベースはなんとアルファードと同じ3m!
全幅は1890mmとDセグメントでも最大級の数値!!
遠くからでも近くからでも見た目はそんなに大きさを感じないのは、クウォーターウインドウがないことでコンパクトに錯覚してしまうためでしょうか?
でもホイールが20インチと知って納得。タイヤは255/40R20のパイロットスポーツEVが装着されています。
それにしても初めて見た感想は、全体のプロポーションやフロント周りがとにかくシンプル!
それでいて目新しさが感じられ、クセのが少なく万人受けしそうな印象です。
最近フロントマスクがいろいろ似た車が多い中、しっかりオリジナリティが感じられデザイン面で国産車をリードしている感があります。
バンパー上部が光る仕組みで先進的なイメージを引き立てています。
私の中でトヨタのbZ4Xやスバルのソルテラは、既存のSUVの電気自動車版といったイメージが強くどこか新鮮味に欠ける印象があるなか、このアイオニック5はありそうでなかったSUVらしからぬプロポーションで新鮮さを感じました。
今までのエンジン車のイメージから脱却しようという意気込みが感じられるデザインです。
スポンサードリンク
アイオニック5の概要
引用:https://www.hyundai.com/jp/ioniq5
全長4635mm×全幅1890mm×全高1645mm
ホイールベース:3000mm
最小回転半径:5.99m
バッテリー容量:56/72.6kWh
WLTC航続距離:498~618km
グレード構成は4つ。
メーカーオプションは無くバッテリー容量と快適装備で選択することになります。
ナビゲーションやシートヒーター、ベンチレーションは全車標準装備です。
航続距離498km
駆動方式 RR
19インチアルミホイール
前席シートヒーター、ベンチレーション
12.3インチナビゲーションシステム
6スピーカー
航続距離618km
起動方式 RR
19インチアルミホイール
前席シートヒーター、ベンチレーション
12.3インチナビゲーションシステム
6スピーカー
航続距離618km
駆動方式 RR
19インチアルミホイール
本革シート
前席シートヒーター、ベンチレーション
助手席パワーシート
後席シートヒーター、スライドシート
12.3インチナビゲーションシステム
BOSEサウンドシステム8スピーカー
ヘッドアップディスプレイ
サンルーフ
後席遮光カーテン
アンビエントライト
航続距離577km
駆動方式 4WD
本革シート
前席シートヒーター、ベンチレーション
助手席パワーシート
後席シートヒーター、スライドシート
12.3インチナビゲーションシステム
BOSEサウンドシステム8スピーカー
ヘッドアップディスプレイ
サンルーフ
後席遮光カーテン
アンビエントライト
バッテリー容量はトヨタのbZ4Xやスバルのソルテラとほぼ同じで、ガチのライバル関係になりますね。
スポンサードリンク
欧州で高い評価を受けているアイオニック5を試乗してみました まとめ
ヒョンデの電気自動車アイオニック5を試乗したインプレッションをお届けしましたが、いかがだったでしょうか?
ヒョンデは日本でブランドイメージが弱いですが、アイオニック5は欧州のカーオブザイヤーで高く評価されていたので車の出来が気になっていました。
実際乗ってみて納得させられる点がいくつもあります。
内装は、オリジナリティがありながらも、テスラの様に操作で戸惑うことがありません。
アップルが車を作ったらこんな感じになるのかも?と一瞬思ってしまいました。
そして走行面においてもケチを付ける点が見当たりません。
強大なトルクがありながら、アクセル操作に対してトルクの出方がウルトラスムーズ!
私が乗っていた初代リーフとは雲泥の差です。
そして乗り心地も他の輸入車に比べて脚の硬さを感じることは皆無で快適でした。
メーカーのイメージを取っ払って純粋に車そのものを比較したら、多くの人がbZ4ZXやソルテラよりアイオニック5を選ぶと思います。
そもそもヒョンデが売れていないのは日本だけで、アメリカや欧州ではしっかり受け入れられています。
日本人の私たちの知らないところで国産メーカーは突き放されていくのではないか?と心配でたまりません。
...と、ここまで褒めちぎったアイオニック5ですが、もちろん気になる点もあります。
それは私にとって普段使いには車のサイズがデカすぎること!
3mのホイールベースがもたらすキャビンは快適ですが、最小回転半径はほぼ6mで小回りが全く効きません。
そして全幅1890mmも、アルファードオーナーならまだしも私にとっては恐怖でしかなく、住宅街への進入や駐車場で大いに悩まされることでしょう。
この点はbZ4Xやソルテラも同様です。(アリアはまだマシ)
またメンテナンス拠点も少なく、人口の多い関西地方ですら大阪に2店舗のみといった状況...
日本へ展開を始めたばかりなので仕方のないところですが、テスラと同様の弱点を抱えています。(3年で全国100拠点を予定)
ただ、アイオニック5の日本導入ではしっかりローカライズされていて、実績のある自動車メーカーである分テスラより信頼できそうですが...
アイオニック5は電気自動車としての完成度は高く、車好きなら国産車の実力を知る意味でも機会があれば試乗してみることをおススメします。
とても考えさせられる1台でした。
ディーラーに下取りしたらもったいない!!
あなたの愛車、走行距離が
たとえ10万キロや20万キロであろうと、
値段がつかないとあきらめてはいけません。ディーラーで下取りは絶対損です。
クルマ一括査定サイトを利用して
手っ取り早く一番高く買い取ってくれる
買取業者を見つけてください!!最大10社の大手買取会社が、
競って値段をつけてくれますよ私も23万キロも走行した愛車を
30万で買い取ってもらいました!!!ディーラーで下取り価格が20万円だった車が
買取業者が70万円で
買い取られることもあります。